コラム
「冬薔薇(そうび)一輪剪(き)りていと小さし」…
「冬薔薇(そうび)一輪剪(き)りていと小さし」(山下さぎり)。近所の公園をそぞろ歩きしていたら、葉を落とした桜の樹の下に赤いバラがところどころに咲いているのを見かけた。灌木(かんぼく)の葉に囲まれているので、目を凝らし…
サウジは公開「むち打ち刑」を止めよ!
ルプスの小国オーストリアでフィッシャー大統領とファイマン首相が珍しく意見を異にしている。同じ社会民主党出身だが、ファイマン首相は「脱退も辞さない」と主張すれば、大統領は「まあまあ、対話の促進は重要だから」と宥める、と…
テロで多数の犠牲者を出したフランスの…
テロで多数の犠牲者を出したフランスの風刺週刊紙シャルリエブドが、表紙にイスラム教の預言者ムハンマドを描いた特別号を発行した。テロや過激主義を厳しく非難したイスラム教徒からも「挑発だ」との批判の声が上がっている。 シャ…
4人はユダヤ人ゆえに殺された
武装した2人のイスラム過激派テロリストが7日、パリの風刺週刊紙「シャルリー・エブド」本社を襲撃し、自動小銃を乱射し、編集長を含む10人のジャーナリストと、2人の警察官を殺害するというテロ事件が発生した。その直後、別の1…
なぜ「一日(いちにち)」と言うのか。…
なぜ「一日(いちにち)」と言うのか。そもそも「日」とは何だろうか。それは太陽のことだ。太陽は「お日様」と呼ばれる。朝に日が出て、夕方になると沈む。地球が自転するのにかかる時間が一日だ。 30年ほど前から「24時間」と…
本当に「全ては許される」か
イスラム過激派テロリストに10人のジャーナリストを殺害されたパリの風刺週刊紙「シャルリー・エブド」最新号(14日発行)には、テロに屈しない意思表示としてイスラム教の預言者ムハンマドの風刺画が再び描かれ、「全ては許される…
「薬喰」という言葉がある。薬とはシカ肉の…
「薬喰」という言葉がある。薬とはシカ肉のことで、寒さの厳しい季節に食べれば血行をよくし、健康にもよいという意味で薬喰と称した。かつて獣肉を食べることを忌む風習があったので、婉曲な表現をした。 「ぼたん鍋」も同様で、こ…
ある中年男性の愚痴
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 自営業を営んでいる。人々は「社長!」と呼ぶが、見掛け倒しだ。やっと食べていけるほどの小さな店を営んでいるが、毎日が戦争のようだ。ちょっと商売になるなと思うと、すぐ隣に同じ店が建つ。…
改宗した難民へ“信仰テスト”を実施
イスラム過激派勢力が席巻する中東・北アフリカ諸国から欧州に多くの難民が殺到し、受け入れる側の欧州もその対応に苦慮している。全ての難民を受け入れることは難しいうえ、難民の中には経済的理由から欧州入りを図る経済難民や、イス…
最近、よく週刊誌などに、部位別のがん治療…
最近、よく週刊誌などに、部位別のがん治療における全国の名医、病院のランク付け記事が出ている。だが、専門家から見ると「一面的だ」という話を、ある医療従事者から聞いた。それによると、こうした記事は単に病院発表の治癒率が高い…
原油下落は米国にとって好機
米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 社会保障税の削減を 環境にもいいガソリン増税 【ワシントン】私は32年間、原油への課税の強化を主張してきた。今回も望みはほとんどないがドン・キホーテのごとく、やりで巨人に挑ん…
朝日新聞の慰安婦虚報をめぐる一連の報道…
朝日新聞の慰安婦虚報をめぐる一連の報道不祥事は、年明け5日の渡辺雅隆社長の記者会見と「信頼回復と再生のための行動計画」公表で、なお問題点を残しながらも一応の幕引きかと思っていた。 誰よりも当の朝日がそう望んでいたに違…
政府が昨年12月にまとめた地方創生に関する…
政府が昨年12月にまとめた地方創生に関する総合戦略には、中小企業の事業承継支援の拡充が盛り込まれている。後継者不足で廃業に追い込まれ、独自の技術が失われるケースが目立っているためだ。 中小企業の後継者がいないのは案外…
北極星が見えない夜空
子供の頃、夜空を見上げると、晴れた日には空いっぱいに星が輝いていた。特に夏の夜は7時すぎまで明るいので、ついつい遊びに夢中になって辺りが真っ暗になって夜空の星や天の川を見ながら家に帰ったことも多かった。家に帰っても夕食…
フォビア時代への処方箋はこれだ!
パリの風刺週刊紙「シャルリー・エブド」本社へのテロ襲撃事件はフランス国民だけではなく、世界に大きな衝撃を与えている。11日にはパリで欧米の閣僚会議が開催され、反テロへの結束を強めた。 仏週刊紙本社襲撃の直接の動機はイス…
人気職業は医師、軍人、警察官
地球だより スイス企業が昨年末、タイで行ったアンケート調査で、「住みたい夢の国」を問う質問に対しタイが1位に浮上した。まあ、住めば都だし健全なナショナリズムのなせる業とも思えるが、2位は3位の米国を抜き、日本だった。 …
どのような「言論の自由」を守るか
オランド仏大統領は9日夜、2件のテロ事件の解決を受け、国民に向かって反テロで一体化しよう」と呼びかけた。 武装した2人のイスラム過激派テロリストが7日、パリの風刺週刊紙「シャルリー・エブド」本社を襲撃し、自動小銃を乱射…
「橙ののりたるくぼみ鏡餅」(江口竹亭)。…
「橙ののりたるくぼみ鏡餅」(江口竹亭)。都会生活をしていると、何事もコンパクトになりがち。鏡餅も手の平サイズですませ、ちょっとした飾り物扱いだ。 田舎にいた時は顔ぐらいの大きさのものを供えていた。ちょうど固くなり始め…
金正恩氏はプレスリー・ファン?
北朝鮮の金正恩第1書記は8日、32歳の誕生日を迎えたが、国内では公式の祝賀会は開催されなかったもようだ。労働党機関紙など同国メデイアも最高指導者の誕生日に言及していない。興味深い点は、中国政府が祝賀のメッセージを送った…
フランスの風刺週刊紙の本社がテロリストに…
フランスの風刺週刊紙の本社がテロリストによって銃撃され、12人が死亡した事件の衝撃が広まっている。言論・表現の自由に対する野蛮な攻撃を断じて許すことはできないし、それに怯(ひる)んではならない。 一方この事件の一報に…
フランスのテロ事件への一考
フランスのオランド大統領は7日夜、テレビを通じて国民向けに演説し、同日起きたパリの風刺週刊誌の本社襲撃テロ事件に言及、「我々の最強の武器は自由だ。自由は蛮行より強い」と述べ、国民に連帯を呼びかけた。同大統領は同日、犯…
「雪が降るとこのわたくしには、人生が、…
「雪が降るとこのわたくしには、人生が、かなしくもうつくしいものに──/憂愁にみちたものに、思へるのであつた」。中原中也の「雪の賦」という詩の冒頭部分だ。「賦」は歌のこと。 雪が降ると、世界はいつもと違った光景になるだ…
禁煙の決心
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 たばこ礼賛論を展開した名士は数えきれないほど多い。「一服のたばこは行き詰まった考え、ひらめきを与え、憂いを半減させ、疲れをなくしてくれる」(作家、金東仁〈キムドンイン〉)、「たばこ…