コラム
カントと『一週間』
日曜日に市場へでかけ、糸と麻を買ってきた テュリャ テュリャ テュリャ テュリャ~(以下、――) 月曜日にお風呂をたいて、火曜日はお風呂に入り―― 水曜日に友達が来て、木曜日は送っていった―― 金曜日は糸巻もせ…
朝日新聞社のいわゆる従軍慰安婦報道を…
朝日新聞社のいわゆる従軍慰安婦報道を検証してきた同社の第三者委員会(委員長・中込秀樹弁護士)が先日記者会見を開いた。その席での中込氏と気流子の質疑応答。 第三者委の報告書は「強制連行に関する吉田証言を虚偽と判断し記事…
「兎も角も御用納に漕ぎつけし」(松山一雪)…
「兎も角も御用納に漕ぎつけし」(松山一雪)。本来は、きょうが官公庁の仕事納め。だが今年は日曜日なので、直前の金曜日の26日になる。 今年は仕事納めらしい感じがしなかった。全体的にあまりマスメディアに報じられなかったこ…
中央アジアのウズベキスタンは、かつての…
中央アジアのウズベキスタンは、かつてのシルクロードの要衝に位置し、今でも文明の十字路であることは変わらない。アレクサンダー大王が征服し、その後もアラブ、モンゴル、ロシアと入れ替わり立ち替わり侵入してきた。 その重層的…
1月に始まったSTAP騒動は、今月19日の…
1月に始まったSTAP騒動は、今月19日の理化学研究所の会見で事実上終了した。この騒動では自殺者も出たが、結局は「成果なし」だった。 検証実験の結果については「今回はSTAP細胞が再現されなかったのであって、細胞その…
ルーブル暴落後のロシアのクリスマス
地球だより 1年の中でも、ロシアの街が最も活気にあふれるのがこの時期だ。ロシアでは旧暦(ユリウス暦)に従って、新年を迎えた後の1月7日にロシア正教のクリスマスを祝うのだが、ソ連崩壊後は西欧のクリスマスもお祝いする人々が…
108回の敬拝
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 「修行の基本は内的には貧しさを学び、外的にはあらゆる人を敬うことだ」。性徹(スンチョル)和尚(故人)の法語だ。無所有と愛が仏弟子の修行目的だという意味だ。法歳(出家後の年数)58年…
なぜ金正恩氏は“滑稽”なのか
北朝鮮の金正恩第1書記の暗殺計画を描いた米映画「ザ・インタビュー」の上演を、製作会社ソニーの米子会社ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)が中止すると決定したことに対し、米国内では、テロの脅しに屈し、「言論の…
「例えばキリスト教は、その初期においては…
「例えばキリスト教は、その初期においては、ローマ帝国の中では公認されていなかった。したがって、キリスト教徒は、ローマ公認の宗教を信じない、あるいはそれに従わないという意味で、『無神論者』と言われた時期がある」。 先日…
米軍、飲酒制限解除の矢先に
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 在日米軍は今月9日、沖縄に駐留する陸海空軍および海兵隊(四軍)の軍人・軍属の勤務時間外行動指針(リバティー制度)を緩和し、基地外飲酒などの制限を解除した。 具体的には、午後6時か…
米国で「原生自然保全制度法」ができたのは…
米国で「原生自然保全制度法」ができたのは1964年。文字通り、手つかずの原生林や湖沼一帯、地域を保護する法律だ。 同法成立50年を記念して、米国営放送VOAでは記者がその対象の多くを占めるワイオミング州を訪れリポート…
聖戦思想に感化されたテロ
米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 「イスラム国」が影響拡大 恐るべき「国産」テロリスト 【ワシントン】一匹オオカミ・テロリストは新しい国家的悪夢だ。オーストラリア・シドニーで今週起きた人質事件で大立ち回りを演…
冬将軍の訪れに思わず身が震え、コートの…
冬将軍の訪れに思わず身が震え、コートの襟を立てて歩くこの頃。師走もクリスマスを前にして、残すところ1週間余となった。恒例の気流子独断の今年の国内10大ニュースを。 (1)「アベノミクス」2年間の評価を問う衆院選(12…
F35と日本の技術力
米国政府はアジア太平洋地域での最新鋭ステルス戦闘機F35の整備拠点として、日本とオーストラリアを選定した。航空自衛隊が導入する42機や在日米軍の所属機が整備の対象となる。 F35とはどのような戦闘機なのか。簡単に説明…
「9条にノーベル賞」の魂胆
地球だより 神奈川県在住の主婦の呼び掛けが発端となった、「戦争放棄」などを定めた憲法第9条をノーベル平和賞候補に推薦する署名運動を韓国でも広めようと先日、ソウルで記者会見が開かれた。毎年のようにノーベル賞受賞ラッシュに…
Amazon.com は“現代のサンタクロース”
クリスマスが間近に迫ったのにこんなことを書き、お祝いの雰囲気に水を差すようで申し訳ないが、やはり重要なことと思うので、書いておく。 サンタクロースとクリストキンド(Christkind)は同一人物ではない。トナカイが…
タイでの職業訓練校生徒の対立
地球だより タイのチャリティーコンサート会場で若者同士の乱闘事件が発生した。同事件を報じる新聞を読み、「ああ、またか」と思った。 タイでは、この種の事件が後を絶たない。 「若者」と「乱闘」の後に来るキーワードは、決…
認知症を知る
厚生労働省によると、2013年現在、認知症の高齢者は462万人。予備軍を含めると800万人に達している。つまり、日本は65歳以上の4人に1人が認知症及びその予備軍と言われる時代に入ったことになる。 そんな数字を実感す…
「安全学」という学問の一分野がある。…
「安全学」という学問の一分野がある。交通機関やコンビナートの大規模構造物などの事故低減を図るためのものだ。 その方法は事故原因の調査によって、今まで見過ごされていた物理現象を見つけ出し、そのつど弱点を克服し安全性を高…
バチカンの冷徹な戦略外交
世界に約12億人の信者を抱えるローマ・カトリック教会の総本山バチカン法王庁の外交が今月、改めて注目された。一つは米・キューバの外交関係改善への橋渡しでバチカンが大きな役割を果たしたというニュースだ。もう一つは、フラン…
「大寺や庭一面の霜柱」(高浜虚子)。早朝の…
「大寺や庭一面の霜柱」(高浜虚子)。早朝の道を歩いていて、空き地がキラキラと光っているのを見かけた。一面の枯れた草に霜柱が立っているためだ。懐かしい風景だった。 少年時代は東北に住んでいたので、冬の通学路で土を持ち上…
東京都内の繁華な場所を歩いていて、…
東京都内の繁華な場所を歩いていて、最近外国人観光客が多くなっていることは実感する。政府観光局によると、今年1~11月に日本を訪れた外国人数(推計値)が1217万7000人になった。年間で1300万人を超える見込みという。…
「天使」には本来、翼がなかった
欧州の街は今、クリスマス一色だ。足早にプレゼントを買う人々、仕事帰りにクリスマス市場に出かけ、ワインやラム酒に砂糖やシナモンを混ぜて暖かくしたプンシュ(Punsch)を飲む人々の姿が見られる。日が暮れると家々の窓からク…