朝日新聞社のいわゆる従軍慰安婦報道を…
朝日新聞社のいわゆる従軍慰安婦報道を検証してきた同社の第三者委員会(委員長・中込秀樹弁護士)が先日記者会見を開いた。その席での中込氏と気流子の質疑応答。
第三者委の報告書は「強制連行に関する吉田証言を虚偽と判断し記事を取消す以上、吉田証言が強制連行・強制性の議論に与えた影響の有無等について検証すべきであった」と。
これに対し気流子が「この指摘は『強制性の議論に影響が有った』可能性が高いことを示唆しているのではないか」という趣旨のことを問うと、中込氏は「深読みです」と答えた。
また報告書は「慰安婦以外の強制連行について吉田氏が述べたことを報じた記事についても検討し、適切な処置をすべき」と指摘。対して「朝日新聞が検討しようとしないのは、強制連行があったという主張を温存するためではないか」と突っ込むと「邪推です」とやられた。
慰安婦報道記事の国際社会への影響とともに、その偏向ぶりをどう判断するかは、報告書の肝の部分。それを言い立てたのだが、中込氏は、そこまで追及するのは第三者委の任ではないとかわしたわけだ。
朝日は社長会見で、報告書を重く受け止め、今後「この問題(慰安婦問題など)で多角的な報道を続け」ていくものの、過去記事の真偽の検討はしないと答えた。報告書でもっと厳しく追及すべきでなかったか。朝日にしてやられたと思うのは深読み、邪推だろうか?