中央アジアのウズベキスタンは、かつての…


 中央アジアのウズベキスタンは、かつてのシルクロードの要衝に位置し、今でも文明の十字路であることは変わらない。アレクサンダー大王が征服し、その後もアラブ、モンゴル、ロシアと入れ替わり立ち替わり侵入してきた。

 その重層的、複合的な歴史と文化を一覧できるのが、首都タシケントにあるウズベキスタン歴史博物館。南部のテルメズ近郊で発見されたガンダーラ仏の逸品や、ソグディアナの宮殿壁画、ゾロアスター教の偶像などが展示されている。

 今回、ここを訪ねて驚いたことがある。1階正面の大階段の右手に韓国文化関係の展示室があることだ。サブの扱いではあるが、ウズベクの悠久の歴史を展示する博物館に、なぜ韓国かと違和感は否めない。

 ウズべクは大の親日国だが、韓国との繋(つな)がりはそれ以上に強い。朝鮮系の人々が20万人近く住んでいることもあって、韓国は政府開発援助(ODA)も日本以上に行っており、韓国企業もたくさん進出している。

 ただ、韓国製品と比べるとウズベクで使われる日本製品は少ないが、日本の評判は揺るぎないものがある。ウズベクの若手外交官と話すと、日本が目に見えないけれど、教育などで重要な支援をしていることは、ちゃんと理解している。そういう意味で、日本流の支援や心の交流ができる重要な国と言えよう。

 とはいえ、その評判の高さに胡座(あぐら)をかいていてもいけない。関係を深化させる不断の努力が必要だ。