なぜ「一日(いちにち)」と言うのか。…


 なぜ「一日(いちにち)」と言うのか。そもそも「日」とは何だろうか。それは太陽のことだ。太陽は「お日様」と呼ばれる。朝に日が出て、夕方になると沈む。地球が自転するのにかかる時間が一日だ。

 30年ほど前から「24時間」という言い方がされるようになった。意味は一日と同じだが、24時間と言った場合、夜でも働いている印象がある。今の時代は24時間営業のコンビニやスーパーなどが増え、真夜中に仕事をしている人は多い。

 これに対して「一月(ひとつき)」の「月」は月の満ち欠けから生まれた言葉だ。日と月は由来が違っているのに「日のおよそ30倍が月」というように使われる。「一年」は地球が太陽の周りを公転する時間だ。一日のおおよそ365倍の長さ。

 では「週」はどうか。今日便利に使われている週は7日を一つの周期とする時間の単位だが、天体の運行と直接関係はない。ある時期、人間が作り出したものだ。7という数字が人間にとって理解しやすいために定着した。

 日本では「四の日」などと言われて、神社仏閣では4日、14日、24日に縁日が開かれたりする。だが、週が根付くとともにこうした言い方はあまりされなくなった。

 しかし、天体の運行とは無関係の週も、日、月、火、水、木、金、土という曜日を見ると、日が恒星、月が地球の衛星であるほかは、いずれも太陽系の惑星の名前に由来する。全く関わりがない、というわけではない。