コラム
情勢一変させた北ICBM
アメリカ保守論壇 チャールズ・クラウトハマー 米国の締め出し狙う中露 米国は25年間、5代の政権にわたって北朝鮮が正しい道を進むよう圧力をかけてきた。だが、手に負えなくなっている。 北朝鮮は7月4日、米国を攻撃できる…
AI(人工知能)が時の言葉となって、それ…
AI(人工知能)が時の言葉となって、それ相当の時間が経(た)った。現在、AIが広く利用されている分野の一つに囲碁や将棋の世界がある。この間、名だたる棋士らはAIに負けたが屈せず、特に若手は研究熱心だ。 前人未到の29…
軽視される北のEMPの脅威
北朝鮮の長距離ミサイルの脅威に関して米国の政府、ミサイル専門家らにほとんど見落とされていることがある。北が電磁パルス(EMP)爆弾による攻撃を行う危険性があるという点だ。 国防総省は当初、北朝鮮の新型ミサイル「火星1…
「山裾を白雲わたる青田かな」(高浜虚子)…
「山裾を白雲わたる青田かな」(高浜虚子)。郊外へ向かう電車から窓の外を眺めていると、都会の無機質な風景の中に木々の姿や季節の花が咲いているのを見掛ける。春は桜、そして今ごろは家と家との間の所々にある青田である。青田はふ…
日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)…
日本と欧州連合(EU)の経済連携協定(EPA)が大枠で合意した。世界の貿易額の約4割を占める巨大な自由貿易圏が誕生することになる。米国の環太平洋連携協定(TPP)離脱で、萎み出した自由貿易推進の機運をもう一度呼び戻そう…
「フェイク求人」に注意
地球だより フィリピン人は基本的に海外志向が強い。国内の仕事が低賃金ということもあり、できることなら海外で働きたいと誰もが思っている。そんな海外志向を悪用した詐欺も横行しているようだ。 このほどマニラ首都圏で、日本へ…
北の新型ICBM、中国が弾頭技術を提供か
北朝鮮の新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)の写真を分析すると、核弾頭搭載可能なミサイルの先端部分ノーズコーンが、中国から供給されたとみられているパキスタンの核搭載可能ミサイルの弾頭に似ていることが分かる。 国際評価戦…
沖縄の西表島へ行った。急な予定だったが…
沖縄の西表島へ行った。急な予定だったが、なかなか訪れる機会もないだろうと思って、予備知識も何もないまま羽田を出発した。那覇で乗り換えて石垣島へ。そこから小型の高速船で50分で西表島に到着した。沖縄本島の南西470㌔、台…
ウーバー運転手の不安
地球だより 取材などで移動するときは、たいてい車か地下鉄を利用している。しかし、先日、タクシーも地下鉄も走っていない場所に行ったので、米国に来て初めてスマートフォンを利用した配車サービス「ウーバー」を使ってみた。 入…
危機の安哲秀
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 「権力は戦い取るものだ」。この言葉は現実感がある。虎穴に入って大統領の座(虎)を掴んだYS(金泳三元大統領)が語った言葉なので、いっそう実感がこもっている。選挙は殺伐な戦争だ。戦争…
人、モノ、お金、情報が、国境を越えて行き…
人、モノ、お金、情報が、国境を越えて行き交うようになったグローバル化の時代。賛否両論、議論がなされているが、それが引き起こした社会変動は家庭の中にも及んでいる。 公開中のドイツ=オーストリア映画「ありがとう、トニ・エ…
歌舞伎の市川海老蔵さんの長男、勸玄君が…
歌舞伎の市川海老蔵さんの長男、勸玄君が、東京・歌舞伎座での公演「駄右衛門花御所異聞」で、宙乗りを初披露した。4歳での宙乗りは歌舞伎史上、最年少という。海老蔵さんに抱かれ空中飛行した勸玄君、観客に手を振る余裕も見せた。 …
ある「保守系」紙の気になる論調
地球だより 韓国の新聞市場では「中央日刊紙」と呼ばれる新聞11紙などが中心となってしのぎを削っているが、人口約5000万にしては明らかに飽和状態であるし、近年はスマホに押され各社軒並み部数を減らしている。それでもまだ存…
「おばあちゃん仮説」
先月出た『未来の年表・人口減少日本でこれから起きること』(河合雅司著、講談社現代新書)は、急速な人口減少が進行するわが国で、今後どのようなことが起きるかを時系列で紹介している。 その中で取り上げられているのは、「『お…
新聞各社の東京都議会議員選挙戦序盤の世論…
新聞各社の東京都議会議員選挙戦序盤の世論調査では、自民党は小池百合子都知事の地域政党「都民ファーストの会」と都民の支持が拮抗していた。それが過去最低の23議席という歴史的大惨敗を喫したのは、長期政権が展望される「安倍1…
人はなぜスポーツをするのか
勝利の喜びより大きい敗北の痛み 米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 数学では、永遠の真理を確信しながら、それを証明できないとき、もったいつけて頭文字を大文字にして仮説として発表し、正しいか間違っているかの証明を…
「日本の国防」を説く高著
先ごろグッドブックスから出版された色摩(しかま)力夫氏の著書『日本の死活問題』が自宅に送られてきた。 色摩氏は、仙台陸軍幼年学校を卒業後、陸軍予科士官学校の時に終戦を迎えられた。戦後は東京大学を卒業後、外務省に入省さ…
私事で恐縮だが、梅雨の晴れ間を狙って京都…
私事で恐縮だが、梅雨の晴れ間を狙って京都見物をしてきた。しかし、この時期でも修学旅行の生徒や海外からの観光客で名所は混雑していた。2日間で、二条城、金閣寺、八坂神社、下鴨神社などを巡ってきた。 大政奉還150年の今年…
「石槌は四国の屋根よ山開」(山田眉山)…
「石槌は四国の屋根よ山開」(山田眉山)。7月に入ると蒸し暑さが耐え難くなり、夜も眠れなくなるので、エアコンが手放せない。一方、レジャーで海や山に出掛ける人が増える季節でもある。この時期に行われるのが、山開きや海開きのイ…
太平洋やフィリピン海などのプレートの移動…
太平洋やフィリピン海などのプレートの移動、いわゆるプレートテクトニクスについては、東日本大震災後よく知られるようになった。太平洋プレートは1年間で西へ約10㌢ずつ移動しているというが、そのエネルギーの巨大さは、ちょっと…
世界で活躍した演出家の蜷川幸雄が亡くなった…
世界で活躍した演出家の蜷川幸雄が亡くなったのは、昨年5月12日。今年4月、蜷川をよく知る演劇評論家の長谷部浩氏による評伝『権力と孤独』(岩波書店)が刊行された。 この本のキーワードは「権力」。それまで蜷川が属していた…
ラマダンはひとときの和平の場
地球だより 24日夜、約1カ月続いたラマダン(イスラム教の断食月)が終わった。イスラエルのイスラム教徒の人口は148万8000人(2015年イスラエル中央統計局調べ)で、イスラエル人口の18%。ラマダンはイスラム教の戒…
女性政治家の明暗
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 任永信(1899~1977)、朴順天(1898~1983)両氏は大韓民国の女性政治家の先駆者だ。任氏は女性国会議員1号だ。1948年、女性としては初めて商工部長官(商工大臣)に任命…