コラム rss

自衛隊と政治の責任

 本紙6月17日付に、時事通信社が実施した世論調査の結果が掲載されていたが、私が注目したのは、「憲法第9条に自衛隊の存在を規定する条文を新たに追加することの是非」についての回答だ。  賛成が52・0%、反対が35・1%。…

続き

ジャーナリストの室生忠氏の新著『日本宗教…

 ジャーナリストの室生忠氏の新著『日本宗教の闇』(アートヴィレッジ)の出版記念講演会が都内であり、聞き入った。  「結論から」と切り出し「家庭連合(旧統一教会)や他のマイノリティーの宗教教団の信者たちに対する拉致監禁を伴…

続き

かつてポルトガル人が「フォルモサ(麗しの…

 かつてポルトガル人が「フォルモサ(麗しの島)」と呼んだ台湾を訪ねた。ポルトガル人の命名は、船の上から台湾島を眺めた時の印象によるものだろう。台北近くの桃園国際空港から市内に向かう途中、緑濃い小山を見て、なるほどと思う。…

続き

米政府、北朝鮮のサイバー攻撃めぐり警告

 米連邦捜査局(FBI)と国家安全保障省(DHS)はこのほど、北朝鮮がマルウエア(悪意あるソフトウエア)を使って乗っ取ったコンピューターのネットワークを築き上げようとしていると警告を発した。このネットワークは、重要インフ…

続き

「小さき蠅我へ移りぬ瓜の花」(岩木躑躅)…

 「小さき蠅我へ移りぬ瓜の花」(岩木躑躅)。東京は梅雨入りしたが、それほど雨が降っていない。とはいえ、じめじめした印象は日増しに強くなっている。  ハエや蚊が多くなるのもこの季節。先日、就寝時に耳元で蚊の飛ぶ音がぶんぶん…

続き

観光省CMに盗作疑惑

地球だより  このほどフィリピン観光省が、新しいキャンペーンスローガンとコマーシャル映像を発表したが、早速、盗作疑惑が浮上し物議を醸している。最近フィリピンを訪れる観光客といえば、数が多い韓国人や中国人が注目されがちだが…

続き

名作映画「砂の器」(1974年公開)撮影中の…

 名作映画「砂の器」(1974年公開)撮影中のエピソードを話題にしたエッセーを最近読んだ。病人を乗せた台車が進む場面。効果音のスタッフは、砂利道を進む場面と橋を渡る場面それぞれを、2晩徹夜して録音した。  録音を野村芳太…

続き

100年ぶりの嵐 街を歩く市民

地球だより  モスクワでこの時期の天敵は、泥水から発生してくる蚊とポプラ(トーポリ)の綿毛。両方にアレルギー体質を持つようになった筆者にとっては、この時期エアコンを使わなくても快適な季節でありながら、天敵の窓からの飛来を…

続き

中国向けラジオ放送 トランプ政権、予算削減へ

 トランプ政権は、米政府系放送局ラジオ・フリー・アジア(RFA)の予算に大なたを振るい、中国向けのラジオ放送を縮小しようとしている。ワシントンのRFA本部の発表を受けて、連邦議会議員らから強い反対の声が上がった。  RF…

続き

龍馬を使う知恵

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  文在寅政府が発足して1カ月が過ぎ、青瓦台(大統領官邸)前の眺めが一変した。青瓦台前の噴水広場に連日、一人デモを行う人々が押し寄せている。帽子とサングラス姿の人々は炎天下の中でも無言…

続き

「他の人より私は初恋に対する価値を高く…

 「他の人より私は初恋に対する価値を高く評価しているのかもしれません。恋に陥ることは何度かあるかもしれませんが、初恋は一回だけ。その純粋さは比べ物になりません。純粋さの極致が初恋です」。  あさってから公開される映画「心…

続き

戦乱続く中東 ナイチンゲールが泣いている

 2004年5月末、米軍などの「イラク戦争」後も続く戦闘を取材中、武装勢力に惨殺されたビデオジャーナリスト、橋田信介さん(享年61歳)をしのぶ会が、今年も開かれた。彼と縁のテレビ、新聞、出版、写真などの関係者が、幸子夫人…

続き

石垣島と台湾、パインの絆

沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)  石垣市パインアップル産地協議会(会長・石垣克治石垣市農政経済課長)は6月1日を「石垣島パインアップルの日」と定めている。  「日本統治時代から多くの台湾人が移民として石垣島に移り住…

続き

特定の刑事裁判に有権者が参加する裁判員制度…

 特定の刑事裁判に有権者が参加する裁判員制度が、2009年に施行されてから8年が過ぎた。鳴り物入りで始まった制度だが、ここにきて裁判員候補者の欠席率の高さが目立っている。  最高裁によると、選任手続きに呼び出された候補者…

続き

聞きたくない現実

地球だより  フランス人が最も聞きたくないのは「フランスは二流国だ」という言葉だ。どんな国にもプライドはあるが、フランス人は米英のアングロサクソンに対抗する先進国として、核武装し、国連安保理の常任理事国で、国際的発言権を…

続き

薬物使った性被害防止

 6月26日は、国連が定めた「国際薬物乱用・不正取引防止デー」だ。1987年のこの日に、ウィーンで開かれた国際会議で、薬物乱用の防止・削減を国際協力によって進めるという政治宣言が採択されるとともに、この日を防止デーにする…

続き

いまの高校生の割と健全な食生活と意識を…

 いまの高校生の割と健全な食生活と意識を浮き彫りにした農林中央金庫(東京・有楽町)のアンケート調査結果(先月26日発表)はなかなか興味深い。平成17(2005)年、24年に続く3回目の今年の調査は3月下旬に、東京近郊の高…

続き

露が極超音速ミサイル試射

 ロシアは新型の極超音速巡行ミサイル「ジルコン」の試験発射を行った。国防総省は米軍艦艇への脅威になるとして懸念を強めている。米情報機関が追跡したとされるが、詳細については明らかになっていない。  ロシアの国営メディアによ…

続き

止まらぬ大統領のツイート

世界に衝撃と混乱を招く 米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー  10年以上前に「ブッシュ錯乱症候群」を命名したことを考えれば、今回の問題にも加わる資格はあると思う。トランプ錯乱症候群を際立たせているのは、この問題に…

続き

気象庁が、四国、中国、近畿、東海、関東甲信…

 気象庁が、四国、中国、近畿、東海、関東甲信地方が「梅雨入りしたとみられる」と発表した。「みられる」とアイマイな表現になっているのは、ここから「梅雨入り」とはっきりと言えないからだろう。  実際、関東地方では曇りの日は多…

続き

英国人は賭け好きという定評がある。ブック…

 英国人は賭け好きという定評がある。ブックメーカーという賭け屋が、競馬やサッカー、さらには選挙やノーベル文学賞まで何でも賭けの対象にしてしまうことで知られている。国民性というしかない。  メイ首相は英国人らしく、欧州連合…

続き

襲撃から逃げる警備員

地球だより  フィリピンに来た日本人が驚くことの一つに、警備員の多さがあるだろう。銃をぶら下げた警備員は治安の悪さを印象付け、慣れない日本人にとっては、ちょっと怖く見える存在だ。  よほど小さな商店でもない限り、銀行や両…

続き

「人間同士のつき合いは、たとえ、どんなに…

 「人間同士のつき合いは、たとえ、どんなに遠慮のない仲であっても、常に一種の演技である」と、フランス文学者で評論家の河盛好蔵(1902~2000)が書いている。谷沢永一著『百言百話』(中公新書)という本の中で紹介されてい…

続き