いまの高校生の割と健全な食生活と意識を…


 いまの高校生の割と健全な食生活と意識を浮き彫りにした農林中央金庫(東京・有楽町)のアンケート調査結果(先月26日発表)はなかなか興味深い。平成17(2005)年、24年に続く3回目の今年の調査は3月下旬に、東京近郊の高校生男女各200人から回答を得たもの。

 普段の朝食(複数回答)は3回目の調査で初めて、ご飯(71・5%)がパン(70・7%)を若干上回り、主食トップに。パン派が前回の73・5%から減ったのに対し、ご飯派が17年(51・0%)→24年(67・4%)→今回と増え続け逆転した。

 昼食も「親が作った弁当派」が65・5%→88・8%→91・8%と、今回ついに9割超え。好きなおかずトップスリーは、順位が入れ替わっても顔触れはいつも「唐揚げ」「ハンバーグ」「カレーライス」である。

 意外なのは、コンビニの利用頻度が減少傾向にあること。利用率は92・3%と9割を超えても、1週間の平均利用回数の方は2・8回→2・2回→1・8回と右下がり傾向が続く。

 ファストフードの利用率も8割を超えたが、利用頻度は週0・6回程度と横ばいである。また「食事中に電話やメールをしない」(56・0%)のが食事マナーの家庭、食事中のスマートフォン使用は「行儀が悪い」(55・3%)と考える高校生が過半数であった。

 調査結果からは、外食よりも家庭料理を食べ、家族団らんやコミュニケーションを大切にする高校生像が浮かび上がってくる。