気象庁が、四国、中国、近畿、東海、関東甲信…
気象庁が、四国、中国、近畿、東海、関東甲信地方が「梅雨入りしたとみられる」と発表した。「みられる」とアイマイな表現になっているのは、ここから「梅雨入り」とはっきりと言えないからだろう。
実際、関東地方では曇りの日は多いけれど、雨の日はそれほどない。降ったりやんだりというところである。雨の降り方もダラダラとしている感じがする。夏のにわか雨のようなさっぱりした印象はない。
いつ降り始めてやんだのかが分からないような降り方だ。この時期の花はアジサイが代表的だが、その他の花にお目にかかることも多い。ただ名前を知らないので、そのまま忘れ去ってしまう。
その上、アジサイのような鮮やかさがないので、存在感に乏しいことも確か。しかし俳句の歳時記を見ると、かなり多くの花が掲載されている。
その一部を挙げても「蜜柑(みかん)の花」「オリーブの花」「柿の花」「石榴(ざくろ)の花」「栗の花」「山梔子(くちなし)の花」「南天の花」「榊(さかき)の花」「矢車菊」「紅の花」「瓜の花」「南瓜(かぼちゃ)の花」などなど数多い。これだけ花があるのに印象が薄いのも、アジサイの存在感が大きいからだろうか。
野菜や果物などの花が多いのも特徴だと言える。やはり梅雨は植物の生長にとっては重要だということだろう。ところで、梅雨の時期に手放せないのは傘。晴れていても、折りたたみ式の傘が欠かせない。きょうは、1989年に日本洋傘振興協議会(JUPA)が制定した「傘の日」でもある。