コラム
ミステリーの女王、アガサ・クリスティーは…
ミステリーの女王、アガサ・クリスティーは、第2次大戦中も長編小説を年2回のペースで書き続けた。クリスティー自身の作家としての信条と力量があったことが第一だが、読者の側の需要も大きかった。 大戦中、ロンドンはドイツ軍の…
項羽を倒して漢帝国の創始者となった劉邦は…
項羽を倒して漢帝国の創始者となった劉邦は、ある日家臣らに対して「自分はなぜ天下を得たか?」と問い掛けた。家臣らはそれぞれ回答したが劉邦は満足せず、自身で答えた。 「自分は作戦の才については張良に及ばない。国家の運営に…
みすぼらしい追悼式
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 数日前、あるテレビ局が春川にあるエチオピア韓国動乱参戦記念館を紹介した。出演者は「わが国に食料や紙のような生活必需品がなく外国の援助を受けていた時、エチオピアは6・25(韓国動乱)…
地球の裏側のラーメン戦争
地球だより ブラジル最大の都市サンパウロの日本人街「リベルダージ」。当地に住む日本人にとっては、遠く離れた南米の土地で、日本食や日本食材を手軽に手に入れられる、日々の生活に欠かせない場所だ。ランチの時間や夕方になれば、…
「滝へゆく細き山みち山道の折れ曲る処百合の…
「滝へゆく細き山みち山道の折れ曲る処百合のはなさく」(木下利玄)。作者が滝へ行く山道で見つけたユリは、ヤマユリかササユリだったのだろう。自生のままで気品があって美しい夏の花だ。 万葉集でもユリを詠んだ歌は10首に上る…
米海兵隊員が富士山で人命救助
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 在沖米海兵隊の牧港補給地区(キャンプ・キンザー=沖縄県浦添市)に所属する5人の隊員が3日、富士登山中に気分を悪くした日本人女性を救助した。 オットー・ティエレ伍長、クリストファー…
100歳を超えても現役の医師を続け、長寿日本…
100歳を超えても現役の医師を続け、長寿日本を象徴した日野原重明さんが亡くなった。105歳、延命措置は本人が望まなかった。日野原さんが日本そして世界の人々に残したものは数多いが、何よりその生きざまが感動と勇気を与えてく…
選挙めぐりロシア側と面会
トランプ氏長男がメール公開 アメリカ保守論壇 チャールズ・クラウトハマー ロシア疑惑は新たな段階に入った。後戻りすることはない。 米政府は半年間、トランプ陣営とロシアが昨年の大統領選介入で共謀したという疑惑は、当てこ…
わが国で雨量が多いのは梅雨と台風の時期で…
わが国で雨量が多いのは梅雨と台風の時期で、豪雨災害もその期間に集中している。都市では1時間の雨量が50㍉になれば浸水被害が起きる可能性が高いが、最近は全国でそれを超える大雨が頻発した。 九州北部豪雨で甚大な被害が出た…
「日傘さす音のパチンと空へ逃ぐ」(高浜年尾)…
「日傘さす音のパチンと空へ逃ぐ」(高浜年尾)。蒸し暑い日が続き、外を歩いていると日差しで肌が痛いほど。日傘を差す女性の姿も見掛けるようになった。 気流子の子供時代は、夏といえば夏休みが待ち遠しかった。休みに入ると、カ…
米国のオレゴン州で、同性婚カップルの…
米国のオレゴン州で、同性婚カップルのウエディングケーキ作りを、宗教的信条から断ったケーキ職人が、13万5000㌦(約1500万円)の罰金を科せられたのは、2015年のこと。こんな理不尽なことが米国でまかり通っているのか…
中露が軍事協力を推進
関係強化し米に対抗 米国防総省の国家情報局(DIA)はロシアの軍事力に関する初の年次報告で、ロシア、中国両国が世界中で米国に敵対する活動を行っており、「米国の世界への影響力を弱めるために積極的に協力し合っている」と訴え…
根深い嘘の文化
地球だより ロシアに住んでいて、本当にうんざりすることがフェイクニュース(虚偽情報)の存在だ。 私がロシア人の気質で最初につまずいたのが、自己保身のために平気で嘘をつく、決して謝らない通弊だった。それは密告や投獄が日…
最近、「プロスポーツ選手の人生設計」と…
最近、「プロスポーツ選手の人生設計」というテーマが話題に上るようになった。昔は「プレーが全て。引退後のことを考えるのはとんでもない」との通念があった。 しかし、スポーツ選手の現役期間は、作家、画家、音楽家、芸能人とい…
防衛で活躍する女性
地球だより イスラエルには兵役義務があり、兵役中の約12万人のうち約4割は女性。満18歳から女性が約2年で、男性は約3年。ただし、女性は結婚していれば免除される。娘を軍隊に行かせたくない親が、高校卒業後の娘を嫁にやるケ…
頭脳流出、企業流出
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 南ベトナムが滅んだ後、武力統一されたベトナムが深刻な頭脳流出を経験した。エリート公務員と技術者、医療関係者などの人材が米国等に大挙して亡命した。いわゆるボートピープルだ。共産勢力が…
東京・上野の不忍池でハスの開花が始まって…
東京・上野の不忍池でハスの開花が始まっている。早朝の風が爽やかな時間に花が開くのである。池はおびただしい数の大きな葉で覆われて、その間に薄紅色のつぼみや花が点在している。 江戸時代中期にはここで観蓮会が開かれ、儒学者…
日本の人種差別は減少、反ヘイト口実の言論圧迫が心配
ヘイトスピーチ対策法施行から1年。先月、記念集会が東京などで開かれ、より包括的で強力な「人種差別撤廃法」を求めるアピールが採択された。右翼団体の在日たたきデモは減ってきた。でも左派陣営は、「彼らは『××国死ね』などと、…
県公安委員の人事で圧力か
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 沖縄県公安委員の人事で翁長雄志知事は5日、天方(あまかた)徹氏を再任せず、元沖縄弁護士会会長の阿波連(あはれん)光氏を任命する人事案を県議会に提出した。これを受け、県議会総務企画委…
吉田清治氏(故人)といえば、戦時中に韓国の…
吉田清治氏(故人)といえば、戦時中に韓国の済州島で女性を慰安婦にするため暴力で無理やり連れ出したという偽の証言を国内外に広め、1983年に韓国内に「謝罪碑」まで建てた人物。 その謝罪碑を無断で書き換えたとして、先月韓…
パリ5区に引っ越す理由
地球だより 中国には孟母三遷という言葉があるが、フランス人の親も有名公立進学校に子供を通わせるため、校区内に引っ越すケースが少なくないという。たとえばパリ5区のカルチェラタンにある公立のルイ=ル=グラン高の卒業生は、フ…
出産教育の重要性
昨年1年間に生まれた子供の数が約98万人で、初めて100万人を割った。晩婚化が少子化につながっていることはよく言われるが、それでも晩婚化が続くのは、妊娠・出産についての知識が不十分で、高齢出産のリスクについての認識の甘…
<ダァダアーン! というバースト音が耳を…
<ダァダアーン! というバースト音が耳を劈(つんざ)いた。ハンドルを握っていた娘が悲鳴を上げ、私は、「なんだ、これは」と叫びながらも同時に散弾のようにつぶてがわが車に襲いきた。> 大事なく幸いであったが、作家の佐伯泰…