岩崎 哲
大統領選控え、対日関係改善を模索する韓国
「反日」から「用日」へ、日本は中国制御用の“パートナー” 韓国メディアで「対日関係改善」を文在寅(ムンジェイン)政権に求める論調が目に見えて増えてきた。メディアには「反日不買」を煽(あお)ってきた一面もあるのに、悪夢か…
眞子殿下に矛先向ける文春、コロナ対策で首相に政治判断求める新潮
◆突っ込んだ内容暴露 在宅を余儀なくされるゴールデンウイークを控えて週刊誌各誌は特大号、合併号を出して、盛りだくさんの内容を伝えている。 週刊文春の“ご結婚問題”への爆撃が止まらない。小室圭さんが発表した“釈明文”の…
小室さん問題を「天皇家の在り方」として捉える新潮に朝日も“参戦”
◆“もやもや”が増幅 小室圭さんの28枚にわたる説明文書を読んで、あるいはそのニュースを聞いて、読者諸兄はどう感じただろうか。納得して“何かスッキリしないもやもや”が晴れて、眞子内親王殿下との結婚を心から祝福する気にな…
大統領を操る主体思想派
実態無視した対北政策推進 韓国で長年、北朝鮮研究を続けてきて今年退任した高麗大学北朝鮮学科の柳浩烈(ユホヨル)名誉教授を月刊朝鮮(4月号)がインタビューしている。 この中で柳教授は文在寅(ムンジェイン)政権の統一政策…
文政権の「新経済構想」報告書の内容を暴露
北朝鮮支援の“裏道”を模索 抜け落ちた「非核化」の実現 韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領はよほど北朝鮮を支援したくて仕方がないらしい。だが、問題は国連安全保障理事会による北朝鮮への制裁が今も継続していることだ。そこで…
中途半端な朝日「家じまい」特集、重みあるNW日本版の特別リポート
◆庶民が参考にできず 週刊朝日(4月9日号)が「『家じまい』で楽になろう」という特集を載せている。他誌の高齢者を対象とした「人生の片づけ」関連の類を同誌もやり出したのだ。だが、そこは二番煎じになることは避けたいから、「…
隆盛するKポップの実態
日本ファンの購買力が支えに BTS(防弾少年団)が米ビルボードチャート1位を何週も続け、欧州でも韓国アイドルがアジアを代表する勢いで、東南アジアの歌謡シーンを席巻しているKポップ。韓国人の誇りであり、自尊心を満足させて…
韓国大統領候補に浮上の元検察総長・尹錫悦氏
最大野党がラブコール、「政治家向きでない」との指摘も 李洛淵(イナギョン)、安哲秀(アンチョルス)、李在明(イジェミョン)と、これまで何人も本欄で韓国の「次期大統領候補」の候補を挙げてきたが、今回も“新顔”を紹介するこ…
高齢者狙いで「終活」のための「人生の断捨離」を指南する現代大特集
◆ネットやめよは極端 週刊誌が読者を団塊の世代に定めて企画編集しているという話は何度も紹介してきたが、その先頭を走っている週刊現代が3月13日号でも、高齢者企画を打ち出した。「65歳になったら、ぜんぶ『やめる』『捨てる…
常軌逸した森叩きに違和感示し思考放棄の後任選びを叱責した新潮
◆言い方間違えた森氏 いつの間にか「女性蔑視(べっし)」発言問題が、単なる個人攻撃に変わって、それがなかなか収まらないことに“おかしさ”を感じている人は少なくないだろう。森喜朗前五輪組織委員会会長のことだ。 「女性が…
朴槿恵氏、慰安婦合意の内幕
「支援・補償」を望んだ元慰安婦、「告げ口外交」で日韓双方に傷 朝鮮日報社が出す総合月刊誌月刊朝鮮(2月号)が2015年の日韓慰安婦合意に至る朴槿恵(パククネ)政権(当時)の対日戦略を記した資料を入手した。朴大統領は徹底…
読者に「情報提供」という名目で“タレこみ”を求める文春の危うさ
◆告げ口や告発を奨励 週刊文春WEBに「文春リークス」というページがある。「あなたの目の前で起きた事件を募集!」とあり、読者に情報提供を促すものだ。「例えば、ブラック企業の内情から、有名人に関する疑惑、事件や事故、自然…
新型コロナウイルスのワクチン接種、リスク判断を読者に投げたアエラ
◆「儲からぬ」重症患者 日本は病床数が多く、半面、欧米に比べて感染者数は桁違いに少ない。なのに「医療崩壊」が叫ばれている。何が問題なのか。週刊現代(1月23日号)がズバリ切り込んだ。「医療崩壊のウソと現実」の記事である…
新型コロナ第3波、行動制限ではなく医療体制の拡充を訴える新潮
◆二つ約束破った政府 新型コロナウイルス感染の第3波が来ている。政府は1都3県(東京、神奈川、埼玉、千葉)に緊急事態宣言を出した。大阪、京都、兵庫の3府県も宣言を出すよう政府に要請、愛知県も要請を検討している。 宣言…
眞子殿下と小室圭さんの結婚問題で最後の抵抗を試みる新潮・文春
◆疑念の払拭を求める 今年の締めくくりは週刊新潮(12月31日・1月7日号)と週刊文春(同)が揃(そろ)って取り上げた「国民的関心事」(新潮)である秋篠宮家の長女・眞子殿下と小室圭さんの結婚問題だ。共にトップ記事である…
中高年の“懺悔”特集のような週刊現代、物足りぬ共産圏礼賛報道の検証
◆若い読者眼中になし 週刊誌が中高年の、もっといえば団塊の世代の読み物に特化していることは何度も取り上げたが、12月12・19日号の週刊現代は記事のどれもこれもが中高年に向けたものとなっており、大袈裟(おおげさ)でなく…
秋美愛(チュミエ)法相のゴリ押し劇
レームダック化遅らす戦術? 月刊中央(12月号)は「政治と検察の“終末対決”」の記事を載せた。韓国政府与党の閣僚やスタッフが絡む事件を捜査する検察を、政権側が力でねじ伏せようとしている。その先頭に立つのは秋美愛(チュミ…
政治アイドルを崇拝する部族主義
韓国「97世代」の実像 文在寅政権のコンクリート支持層に 韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領には“鉄板支持層”が付いている。「97世代」というのだそうだ。「1990年代に学生で、1970年代生まれ」の意味だ。現時点で言…
新型コロナの指定感染症「5類相当」への下げを一貫して主張する新潮
◆「2類相当」が足かせ 週刊新潮は一貫して新型コロナウイルスの指定感染症「2類相当」を季節性インフルエンザ並みの指定に下げろと主張している。「第3波」が来て、1日2000人以上の感染者が確認されるようになり、政府や自治…
トランプ逆転のシナリオを解説、コロナへの冷静な対処呼び掛ける新潮
◆滞る「選挙人」の確定 米大統領選は民主党のバイデン候補が「勝利宣言」をしたものの、まだ決着は付いていない。トランプ大統領は票の数え直しを要求し、その結果、青(バイデン氏)が赤(トランプ大統領)に転じた州もあるはずなの…
社会各層に浸透して空論で大衆を扇動
「運動経歴」ない日和見主義者が文政権の核心グループ 先月の本稿(10月17日付)で「青瓦台(韓国大統領府)の半数が運動圏出身」で「従北親中反日離米」政策を進めているが、そうはいっても、彼らが「北朝鮮の工作員」であり「北…
定年延長をめぐる諸問題を特集するも地域への視点を欠いたポスト
◆死ぬまで働き続ける? 週刊誌が中高年の読み物になって久しい。何を当たり前のことを言っているのだと言われそうだが、改めて、特集内容を見てみると、その感を強くする。特に読者ターゲットが「団塊の世代」周辺に定められているの…
日本の研究環境の貧困・疲弊・危機を指摘し分析したNW日本版と新潮
◆多い論文不正に問題 ニューズウィーク日本版(10月20日号)が「日本からノーベル賞受賞者が消える日」を特集している。折しも今年の日本人受賞者は一人もいなかった。これまでの日本人「受賞者は(中略)日本の研究環境の貧困と…