Date archive for 2017
「安楽死」の是非 死も「自己決定権」か
タブー視せず「命」考えよ 「文藝春秋」に最近、がんをはじめとした医療、健康、認知症などをテーマにした論考が目立つ。読者の高齢化を意識してのことだろう。 3月号は、「安楽死は是か非か」をテーマに、特集を組んだ。日本では…
自立心とモラルの低下 北海道で感じた教育の不安
笑えぬ「ヤッカイドー」 過日、札幌の大丸デパートの6階休憩所で一服していると、隣りのテーブルの席に座っていた年配の婦人が寄って来て、2~3分世間話をしたあと、「北海道はヤッカイドーと呼ばれていると夫が話していました」と…
文芸評論家の小林秀雄(1902~83)は60~70年代…
文芸評論家の小林秀雄(1902~83)は60~70年代、数百人の学生との対話を何度か行った。『学生との対話』(新潮文庫)に全容が収録されている。小林の講演後が質問タイムだ。「自分には理想がある」と学生が発言する。理想の…
聖イサアク大聖堂、サンクトペテルブルク市がロシア正教会に譲渡へ
反対するリベラル派野党 ロシア第2の都市サンクトペテルブルクで、ユネスコの世界遺産の一つである世界最大級の聖堂「聖イサアク大聖堂」をロシア正教会に譲渡すると市長が決定したことをめぐり、支持する人々と、反対するリベラル派…
韓流バレエ『沈清』
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 「ロシアにボイラーを輸出するのは、バレエを輸出するほど難しい」。2011年に放映されたあるボイラー会社のテレビ広告のキャッチコピーだ。ボイラー輸出の広告だが、バレエの宗主国ロシアの…
金正男氏暗殺の真相は!?
世界日報Podcastへようこそ。 有識者インタビュー、座談会、記者を囲む会などの音声を中心にお届けします。 今やニュース、ワイドショーで連日報じられている「金正男氏暗殺の真相」につて、世界日報・ソウル特派員経験者3氏に…
存在意義問われる地方私立大
沖縄大学教授 宮城 能彦 課題は学力・意欲の向上 学生を社会に送る「最後の砦」 ここ数年、地方の私立大学、特にいわゆる「偏差値」が高くない大学の存在意義について議論されることが多くなったように思える。すなわち、低レベル…
金正恩政権の属性と恐怖統治
韓国紙セゲイルボ 韓米同盟の信頼強化が必須 金正男(キムジョンナム)暗殺事件は金正恩(キムジョンウン)政権の恐怖統治の断面を見せており、その意味で北朝鮮政権が相変らず不安定でいつ崩壊するか分からないと見るのも無理はない…
皇太子殿下57歳に
陛下のお言葉「心揺さぶられた」 皇太子殿下は23日、57歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち東宮御所(東京都港区)で記者会見。退位の御意向を強くにじませた昨年8月の天皇陛下のビデオメッセージについて、「陛下が『全身全霊…
都議会百条委、悪者仕立てより真相の究明を
東京都議会は豊洲市場(江東区)への移転問題で、百条委員会(調査特別委員会)を設置した。この問題をめぐって参考人招致する予定だった石原慎太郎元知事を、地方自治法に基づく強い権限を持つ百条委で証人喚問することで、さらに厳格…
NATO事務総長、トランプ氏の国防費負担の要求は「正当」 NATO chief says Trump’s demand on defense spending is ‘clear, firm and fair’
トランプ政権は、欧州の集団的自衛をめぐる費用負担要求を満たすよう北大西洋条約機構(NATO)全加盟国に要請したが、これに対しNATOのトップは20日、要請は「明確で、強固で、正当」と述べた。 ストルテンベルグ事務総長…
今回のGDPも保守系紙だけの論評、なぜかリベラル3紙は言及なし
◆楽観的な見方の日経 内閣府が発表した2016年10~12月期の国内総生産(GDP)速報値は、実質で前期比0・2%増、年率換算では1・0%増で4四半期連続のプラス成長だった。 これを論評に取り上げた社説の見出しを挙げ…
古代ギリシャの歴史家ヘロドトスは『歴史』を…
古代ギリシャの歴史家ヘロドトスは『歴史』を著して「歴史の父」と呼ばれた人物。諸国を遍歴し、東はバビロニア、西はリビアのキュレネ、北は黒海の北岸、南はエジプトのナイル川上流まで足跡を残した。 『歴史』は文字通り世界史を…
フリン氏、隠蔽が命取りに
米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー ロシアとの接触は合法 選挙で共謀「証拠なし」 隠蔽(いんぺい)で罪はさらに重くなる―ウォーターゲート事件の際によく言われた言葉だ。フリン補佐官辞任問題は、犯罪の伴わない隠蔽の…
拉致家族会20年、待たれる全面解決の結果
北朝鮮による日本人拉致事件を受け、被害者の家族と親族らによって「北朝鮮による拉致被害者家族連絡会」(家族会)が結成されてから来月で20年が経過する。また今年は最初の事件発生から40年になる。メンバーの高齢化が進む中、政…
米補佐官、後任にマクマスター氏
中東通の現役陸軍中将 トランプ米大統領は20日、辞任したフリン前大統領補佐官(国家安全保障担当)の後任にH・R・マクマスター陸軍中将(54)を起用すると発表した。補佐官代行を務めていたキース・ケロッグ退役陸軍中将(72…
「保守に対する言論弾圧」 沖縄2紙を正す会がシンポジウム
「ニュース女子」への反基地活動家らの反論 東京のローカル局、東京MXテレビが1月2日の番組「ニュース女子」で沖縄の反基地運動を特集した件で、反基地活動家らは、「沖縄ヘイト」として強く反発している。しかし、同番組にも出演…
世界遺産候補に「琉球」使わず
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 政府はこのほど、「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」と「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」(長崎、熊本両県)を国連教育科学文化機関(ユネスコ)に世界遺産候補として推薦…
フリンは消えてもモグラはまだいる Flynn’s out, but the moles are not
マイケル・フリンは、国家安全保障担当の大統領補佐官としては去って行ったが、今、重要な裏話が表面化し始めている。この奇妙な話は本当は、どういうことなのか。 フリン氏は、苦労して、彼以前の非常に多くの政府高官が学習した昔…
科学雑誌「Newton(ニュートン)」の…
科学雑誌「Newton(ニュートン)」の発行元「ニュートンプレス」(東京・渋谷区)が、東京地裁に民事再生法の適用を申し立てたと発表した。同社をめぐっては元社長ら2人が定期購読者から出資金を不正に預かったとして、出資法違…
パリに戻り始めた観光客
地球だより 度重なるテロで世界一の観光都市パリの外国人観光客は減少を続けていた。 しかし、最近のニュースによれば、パリのホテルの稼働率は例年並みかそれ以上に回復していると伝えられる。特にフランス人観光客が、真っ先にパ…
トランプ政権への不安と懸念
日本国際問題研究所特別研究員 遠藤 哲也 予測難しい内政・外交 個人的関係深めた安倍首相 大方の予想を裏切って、当選したトランプ第45代米国大統領は選挙戦の最中から激しい言動で物議を醸してきたが、1月20日に大統領に正…
皇太子殿下、札幌から御帰京
第8回冬季アジア大会開会式に天皇陛下の名代として出席するため、18日から札幌市を訪問していた皇太子殿下は20日夕、空路で帰京された。 これに先立つ同日午前、大会競技が行われている札幌市内の白旗山競技場を訪問。双眼鏡を…