中東・北アフリカ rss

ISの国家実現潰える

シリアのラッカ陥落、近く正式宣言  イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)が「首都」と位置付けてきたシリア北部ラッカが17日、事実上陥落し、ISが試みた預言者ムハンマドの後継者「カリフによる統治体制国家建設」のもくろみ…

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チュニジア開発相、民主化推進には経済成長が鍵

 中東の民主化運動「アラブの春」の発端となったチュニジアは、議会選を成功させるなど、一定の政治的安定性を実現させた。訪米中のラドハリ開発・投資・国際協力相は、民主化をさらに推進するには経済成長が欠かせないと国際社会へ支援…

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「イスラム国」との戦闘、リビアで再び激化 Battle with Islamic State heats up again in Libya

 米軍がリビアで過激派組織「イスラム国」(IS)に対する作戦、爆撃を強化している。ISの支配拠点がシリアとイラクで縮小する中、リビアに逃げ込むIS戦闘員が増えているためだ。  米軍が支援する民兵組織がリビアにおけるISの…

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IS掃討航空作戦の「中枢神経」、 カタールのウデイド基地

 かつてはその場所も非公開だった中東カタールのウデイド米空軍基地は現在、シリア、イラク、アフガニスタンなどでの過激派組織掃討作戦で中心的役割を果たす戦略的要衝となっている。  シリア、イラクでロシア、シリア、イラン各軍と…

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兵役免除に揺れるイスラエル

獨協大学教授 佐藤 唯行 違憲判決に戸惑う政権 宗教政党と世俗派の板挟み  9月12日、イスラエル最高裁はユダヤ教超正統派の信徒もイスラエル市民権を持つ他のユダヤ人同様に兵役に服さねばならぬとの判決を下した。超正統派の兵…

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鶏に罪はない?

地球だより  ユダヤ暦の新年が明けて10日目の9月30日、「ヨム・キプール(大贖罪〈しょくざい〉日)」を迎えた。ユダヤ教の祝祭日で最も神聖なこの日、敬虔(けいけん)なユダヤ教徒は、日没から翌日の日没まで丸1日飲食をせず、…

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独立へ自信強めるクルド人

イラク北部住民投票、賛成9割  イラクの少数民族クルド人は9月25日、周辺国や世界の主要国が強く反対する中、住民投票を行い、賛成92・71%で独立の意思を内外に誇示した。クルド自治政府のバルザニ議長は、圧倒的多数の独立支…

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クルド住民投票、民族間の亀裂埋める努力を

 イラク北部のクルド自治政府で行われた独立の是非を問う住民投票をめぐって周辺諸国との間で緊張が高まっている。独立への拙速な動きは、地域の不安定化につながりかねず、進行中の過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦にも影響を…

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新たなIS生む混迷長期化

東京国際大学名誉教授 渥美 堅持 なお硝煙消えぬシリア 若者がイスラーム再認識も  今から約6年半前の2010年12月、チュニジアで起きた若いイスラーム教徒の焼死事件がきっかけとなって、後に“アラブの春”と言われる騒乱が…

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質素な同胞団員の結婚式

地球だより  ある旅行会社を通じて知り合ったムスリム同胞団員が、自分の結婚式に出てほしいというので参席してみた。同胞団の幹部も参加するので紹介するからとの誘いにも興味が湧いたからだ。  同胞団は、各国にイスラム法の施行を…

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イスラエルで国際テロ対策会議

 イスラエルの研究機関、国際テロ対策研究所(ICT)の国際会議が同国ヘルツェリアで開催された。世界60カ国以上から安全保障の専門家、イスラエルの政治家および治安機関関係者ら1000人以上が集まり、テロの進化の本質とその対…

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宗教によって違う休日

地球だより  イスラエルの小中高の学校が1日、新学年を迎えた。しかし、アラブの学校では、イスラム教徒の祝日「犠牲祭」が重なり、遅れて新学年が始まった。イスラム教、キリスト教どちらの生徒も通うアラブの公立、私立(キリスト教…

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穏健派を装うムスリム同胞団、慈善活動で支持拡大

 世界の平和と安定を脅かす勢力の中に、弾道ミサイルや核の実験を繰り返す北朝鮮、領土拡大の挙に出た中国とロシア、イスラム教シーア派革命の世界輸出に没頭するイランなどがあるが、信仰を背景に勢力の拡大をもくろむグループがイスラ…

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オバマ前米政権の失策、過激派抑止とは逆の結果に

ムスリム同胞団とアラブ モハメド・F・ファラハト氏に聞く(4) 米国はムスリム同胞団をどうみているのか。  米国のオバマ政権時代と今日では答えが違うと思う。トランプ政権は、ムスリム同胞団は中東地域にとって危険だということ…

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警戒するアラブ諸国 トルコが同胞団の拠点、欧州に浸透も

ムスリム同胞団とアラブ モハメド・F・ファラハト氏に聞く(3) カタールに経済支援や軍事協力を申し出たトルコのエルドアン大統領は、ムスリム同胞団の国際組織の長との噂(うわさ)もあるが。 その通りだ。エルドアン氏は自身がイ…

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同胞団の豹変、エジプト革命後に暴力化

ムスリム同胞団とアラブ モハメド・F・ファラハト氏に聞く(2) イスラム国家建設の方法のほか、イスラム同胞団と聖戦主義グループの違いは。  多くの研究者や学者は、次のことをよく理解していない。それは、ムスリム同胞団(同胞…

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カタール断交、米政権交代が引き金に

ムスリム同胞団とアラブ モハメド・F・ファラハト氏に聞く(1)  サウジアラビアとエジプト、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーンのアラブ4カ国が、6月5日、カタールと断交して、まもなく3カ月が過ぎようとしている。断交の…

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IS駆逐後のシリア情勢

ロシア研究家 乾 一宇 内戦終結へ妥協点模索 関係深いロシアがどう協力  ロシアゲート疑惑、人種差別問題、最側近の一人のバノン氏の更迭と、トランプ米大統領の問題噴出に比し、プーチン・ロシア大統領は『ニューズウィーク』誌8…

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批判に晒されるムスリム同胞団

地球だより  エジプトの地中海沿岸の都市アレクサンドリア近郊で列車事故が発生し、43人が死亡、百数十人が負傷する痛ましい事故があったが、その真相が明らかにされるにつれ、国民の批判が、イスラム主義組織「ムスリム同胞団」に向…

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スマホでテストとは…

地球だより  イスラエルの学校は、新学年が始まる9月まで、7月と8月の丸2カ月が夏休みである。日本の小中学校のように「夏休み帳」なるものは存在せず、ほとんど宿題はない。かと思えば、次女が通う中学校の数学の先生は昨年、夏休…

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エジプトに「日本研究所」創設

 エジプトを含むアラブ世界で、日本への関心が高まっている。エジプトでは日本式教育の一部、特別活動(特活)の200校での開設に向け、パイロット校12校での教育実施が始まり、7月15、16の両日にはカイロ大学で「日本研究所」…

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急接近する印・イスラエル

獨協大学教授 佐藤 唯行 「共通の恐怖」対策で連携 先端兵器・技術の大型取引も  イスラエル建国を間近に控えた1947年、ユダヤ系物理学者アルバート・アインシュタインは初代インド首相ネルーに対し、ユダヤ人国家建国の暁には…

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トルコの露製ミサイル導入に米が懸念表明

 米国防総省のデービス報道官は31日、トルコがロシアの地対空ミサイルS400の導入計画を進めていることについて、北大西洋条約機構(NATO)同盟国との共同運用能力を損ねることになると懸念を表明した。  トルコは先月、今後…

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