スマホでテストとは…
地球だより
イスラエルの学校は、新学年が始まる9月まで、7月と8月の丸2カ月が夏休みである。日本の小中学校のように「夏休み帳」なるものは存在せず、ほとんど宿題はない。かと思えば、次女が通う中学校の数学の先生は昨年、夏休みの最後になって山ほど宿題を出してきた。のんきに構えていた次女は、夏休み最後の数日をパソコンの前で過ごすことになった。
イスラエルは、ハイテク企業が発展しているだけあって、数学・物理・科学・コンピューターの教育に力を入れている。普段の宿題も、パソコンがなければできないものが多く、次女の宿題も、中学校のホームページを通じて出されていた。
学校の先生から生徒や保護者への連絡は、スマートフォンにインスタントメッセージが送られてくる。夜9時すぎに突然、連絡のメッセージが来ることもある。「あすは白い服で」「この宿題はあすまで」と急に来るからたまったものではない。
学校の規定では、「スマホは、持ってこない方が良い」とあり、「授業中に出したり、ポケットに入っていたら、没収」とまで書いてあるので、高校に通う長女には持たせていなかった。ところが、何と先生がテスト問題をメッセージで送り、生徒たちがスマホを見ながらテストを受けるということがあった。紙の節約なんだとか。長女など生徒数人はその日、テストを受けられなかったという。
スマホでテストはどうかと思うが、便利な時代となったことは確かだ。
(M)