政治
【社説】敵基地攻撃能力 保有認め日本の安全を守れ
岸田文雄首相は所信表明演説で、第2次安倍政権が策定した国家安全保障戦略や防衛計画の大綱などを1年以内に改定すると表明するとともに、弾道ミサイルを相手国領域内で阻止する敵基地攻撃能力の保有について「あらゆる選択肢を排除せ…
首相の賃上げ要請に「環境整備を急げ」と「官製春闘」を諌めた日経
税優遇の効果不透明 岸田文雄首相は先月26日の「新しい資本主義実現会議」で、2022年春闘に向けて「業績がコロナ前の水準を回復した企業には3%を超える賃上げを期待する」と経済界に呼び掛けた。 「期待」という文言ではあ…
【社説】各党代表質問 政策で切磋琢磨の原点に立て
臨時国会で岸田文雄首相の所信表明演説に対する各党代表質問が始まった。衆院選の結果を受けて政府・与党、野党第1党の立憲民主党とも新しい陣容で初の国会論戦が幕開けとなり、反対野党の印象が強い「野党共闘」と一線を画した議論と…
外国人の参加認める武蔵野市の住民投票条例、保守紙は徹底追及を
形を変えた共産主義 立憲民主党の菅直人元首相の愛(まな)弟子、いわゆる菅直人チルドレンと呼ばれる松下玲子・東京都武蔵野市長が常設型住民投票制、それも市内に3カ月以上住んでいる外国人にも投票を認める住民投票条例案を市議会…
「一致結束し政権支える」 自民・安倍派がパーティー
自民党最大派閥・安倍派の懇親パーティーが6日夜、都内のホテルで開かれた。あいさつに立った安倍晋三会長(元首相)は、「日本政治の背骨を担ってきた清和政策研究会(安倍派)会長の職責を果たしていく。一致結束して岸田政権を支え…
【社説】首相所信表明 建設的で質の高い論戦を
岸田文雄首相は第207臨時国会で、就任以来2回目となる所信表明演説を行った。新型コロナウイルス禍という国難の中、「丁寧で寛容な政治を進め、大いなる挑戦の先頭に立つ」との覚悟を示した。今後、与野党の代表質問や予算委員会に…
LGBT条例に反対する信念 家族破壊防ぎ日本を守る
春日部市議会議員 井上 英治氏に聞く 同性カップルの関係を「結婚に相当する関係」と認定する「パートナーシップ制度」が全国に拡大するとともに、LGBT(性的少数者)支援団体による制度導入を求める請願活動が続いている。そん…
【社説】泉立民新代表 党再建へ気概持ち新風を
衆院選敗北の責任を取って辞任した立憲民主党の枝野幸男前代表の後任に、泉健太氏が決選投票の末、選出された。閣僚経験もなく全国的な知名度は低いが、野党第1党の顔として来年の参院選に臨むことになる。「政権交代の受け皿となる」…
「中国への全面協力」伝えた林外相を応援する朝日、疑問を呈する産経
“筋金入り”の親中派 「無用な誤解」とは役に立たない間違った理解や解釈をいう。林芳正氏は第2次岸田文雄内閣で外務大臣に就任した際、「無用な誤解を避けるため」に日中友好議員連盟の会長職を辞任した。林氏にとって「無用な誤解…
人権担当補佐官新設に謝意 ウイグル支援の地方議員ら
在日ウイグル人を支援する地方議員らによる「ウイグルを応援する全国地方議員の会」は24日、衆院議員会館で会合を開いた。同会は会合に先立ち、首相官邸で山本高義首相秘書官と面会。岸田文雄首相が、国際的な人権問題の改善に取り組…
過去最大規模の経済対策に「なぜ」「効果は」と疑問、批判の各紙社説
規模は二次的な問題 20日付読売「効果乏しいバラマキでは困る」、朝日「今なぜ過去最大なのか」、産経「政策効果を見極めたのか」、日経「これが賢明な経済対策とは言い難い」、東京「効果は行き渡るのか」、21日付毎日「規模優先…
【社説】共産党閣議決定 「敵の出方」への警戒は必要
政府は「現在においても、日本共産党のいわゆる『敵の出方論』に立った暴力革命の方針に変更はないものと認識している」との答弁書を閣議決定した。 衆院選挙で共産党による1950年代の暴力革命路線が野党共闘における一つの問題…
朝日の超リベラル路線否定を意味する総選挙での立共共闘へのお灸
立共否定派が圧倒的 「衆院選でおきゅうをすえられたのは、与党ではなく、共闘した野党だったのかもしれない。選挙後に実施された本紙の世論調査を見て、そんなふうに思った」と、朝日13日付の1面コラム「天声人語」が語っている。…
不発に終わった「野党共闘」
東洋学園大学教授 櫻田 淳 誠実、公正、謙譲の美徳欠く 「観念主義」思考を嫌った国民 今次総選挙に際して、筆者が注目していたのは、「立憲民主党と共産党を軸にした『野党共闘』は、どのような成果を生むのか」ということであり…
学術と産業に力注ぎ人口増 広島県東広島市長 高垣 広徳氏
地方創生・少子化対策 首長は挑む 広島県東広島市長 高垣 広徳氏 留学生に門戸広げる広島大学 広島県東広島市は学術と産業に力を入れて、この5年間で4000人弱、約2%の人口増を果たす活気ある市となっている。市政をリード…
【社説】立民代表選 枝野路線の反省なき争い
衆院選敗北の責任を取って辞任した立憲民主党の枝野幸男前代表の後任を選ぶ代表選がスタートした。立候補した逢坂誠二、泉健太、小川淳也、西村智奈美の4氏は共同記者会見で党勢回復や野党共闘の在り方などについて見解を表明した。 …
立民代表選 党の立て直し競う4氏
立候補後記者会見 共産との距離感、言及なし 立憲民主党代表選が19日告示され、逢坂誠二元首相補佐官(62)、小川淳也元総務政務官(50)、泉健太政調会長(47)、西村智奈美元厚生労働副大臣(54)の4氏が立候補した。先…
衆院選で負けた立民・共産にエール送る毎日、鋭く敗因指摘する新潮
維新が希望の票奪う 衆院選は野党共闘した立憲民主党と共産党が負けた。サンデー毎日(11月21日号)はこれを「リベラル敗退」という。そこで応援に出た。「リベラルよ、負けて強くなれ」とエールを送っている。 同誌コラムの「…
「私の手で必ず拉致解決」 岸田首相 都内集会で意欲
岸田文雄首相は13日、東京都内で開かれた、北朝鮮による日本人拉致被害者全員の即時一括帰国を求める「国民大集会」(主催=拉致被害者家族会など)であいさつし、「私の手で必ず解決しなければならないと強く考えている」と述べ、拉…
経済の再生 「分配」支える「成長」どう実現
《第2次岸田内閣の政策課題(下)》 衆院選を受けて再出発した岸田文雄政権の大きな課題の一つは、新型コロナウイルス禍によって疲弊した経済の再生である。 菅義偉前政権の下で進められたワクチン接種の進展などにより、新規…
外交安保 毅然とした対中姿勢貫けるか
《第2次岸田内閣の政策課題(中)》 強大な経済・軍事力を背景に覇権拡大を続ける中国とどう向き合うか――。日本が直面する、この最大の外交安保課題に対し、岸田文雄首相は衆院選後のわずかな期間ではあるが、三つの行動で基本…
【社説】入国制限緩和 煩雑な手続きや行動制限
海外とのビジネスや経済活動の活発化のために新型コロナウイルスの水際対策が緩和された。これまで入国者に求められてきた原則14日間の自宅待機期間が、条件付きで3日に短縮された。歓迎すべきことだが、手続きが煩雑で入国者や受け…
「憲法改正」国会発議へ手腕問われる首相
《第2次岸田内閣の政策課題(上)》 岸田文雄首相は就任後1カ月足らずの短期決戦に持ち込んだ衆院選で自民党が単独で絶対安定多数を獲得するなど、国政の主導権を確保する中で自公連立の第2次内閣を発足させた。国民の信任を得…