「一致結束し政権支える」 自民・安倍派がパーティー
自民党最大派閥・安倍派の懇親パーティーが6日夜、都内のホテルで開かれた。あいさつに立った安倍晋三会長(元首相)は、「日本政治の背骨を担ってきた清和政策研究会(安倍派)会長の職責を果たしていく。一致結束して岸田政権を支える」と表明した。
安倍氏はまた、覇権主義的な動きを強める中国に対し、「米ソ冷戦時に、ソビエト連邦の覇権主義は許さないとの中国の考え方で(日中共同声明に)覇権条項を盛り込んだ」と指摘し、「中国はこの時の精神を思い起こしてもらいたい」と注文した。
来賓として登壇した岸田文雄首相は、衆院選後に清和会への新規入会者が多いことに触れ、自ら率いる岸田派(宏池会)に「少しおすそ分けをいただけないか」と軽口をたたきながら、「自民党最大派閥の清和会がますます勢いを増していくことが自民党、日本の政治の安定にとって非常に重要だ」と語った。
パーティーではこのほか、細田博之衆院議長、公明党の山口那津男代表、自民党の茂木敏充幹事長、麻生太郎副総裁、高市早苗政調会長らがあいさつし、与党政権内の一体感を演出した。