韓国紙セゲイルボを読む
花闘(花札)
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 「お前、身の丈すべて失った。どうか傷心しないでくれ。これからは泥棒のようにこっそり抜け出し行って、賭博の仲間に入るようなことはしないつもりだ。信じてくれ」。ロシアの大文豪、フョード…
文大統領は「偏狭で傲慢な権力者」か
韓国紙セゲイルボ 秋長官疑惑無視し「公正」叫ぶ 唐の太宗李世民の時代は“貞観の治”として称賛される。「貞観政要」は以後、帝王の教本となった。そこを貫く主題は何だろうか。 「君主が英明なのは広く聞くためで、愚かなのは偏…
復元された水仁線
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 「いつもぐらつくちびっこ列車の大きさは普通の汽車の半分ぐらいだ。通路をはさんで互いに向かい合って座るようになっているけれど、向かい側の人の息遣いが互いに感じられるといっても誇張では…
菅首相の前に置かれた三つの岐路
韓国紙セゲイルボ 「小渕の道」か安倍継承か 1998年7月、参議院選挙惨敗の責任をとって橋本龍太郎首相が辞意を表明すると、米紙ニューヨークタイムズは後任に名前が挙がった小渕恵三を「彼は冷めたピザほどの魅力しかない」と評…
オンマ・チャンス
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 ローマ教皇フランシスコはぴたりと当たる予言者だ。ちょうど1年前、教皇はアフリカの公開ミサでこう叫んだ。「善悪の判断基準として“家族”を掲げる時、特権と腐敗を正当化するわなに陥るよう…
中国を知り、利用して守られる国益
韓国紙セゲイルボ 共に生きる術を身に付けよ 韓国社会で反中国感情がますます大きくなっている。THAAD(高高度防衛)ミサイル配備に対する報復へのわだかまりが今も残っているためだ。新型コロナウイルス感染症の拡大がこれにい…
ヘラクレスの棒
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 英雄ヘラクレスが道を歩いていると小さなリンゴを見つけた。取るに足らないリンゴが道をふさいでいると思って足でぽんと蹴った。リンゴは道の外に消えず、二倍に大きくなるのだった。怒ったヘラ…
韓流ドラマは韓日関係改善に寄与するか
韓国紙セゲイルボ 「思考の二元化」現象の大きな壁 ドラマ「愛の不時着」が日本で人気だという。韓国のドラマ、芸能人、料理、文化などがまた日本で関心を呼んでおり、有力な新聞やテレビがこれを取り上げて“第4次韓流ブーム”と呼…
“稲妻”コロナ
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 新型コロナウイルスは稲妻より速い。“稲妻男”ウサイン・ボルトが一昨日、ベッドに横たわる動画をインスタグラムにアップし、「コロナの検査を受けて、自宅隔離中」だと伝えた。ジャマイカのマ…
波紋呼ぶ北企業との物々交換構想、国連制裁対象のため計画撤回
韓国紙セゲイルボ 李仁栄統一部長官が、「物々交換形式の交易を通じて、南北交流協力の扉を開きたい」という野心に充ちた構想が最初から動揺している。韓国民間団体と物々交換をする相手方として名指しされた北朝鮮企業が国連安保理の…
熱帯夜の苦悩
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 屯芝山(トゥンジサン)はソウルの南山の地脈が漢江に流れ下る所にある小さな丘陵だ。高さは65㍍で、東氷庫と西氷庫(朝鮮王朝が設置運営した氷室)はその麓にある。蔵氷裙(チャンビングン)…
イデオロギーの棍棒”時代ではない、韓国の歴史否定する金氏発言
韓国紙セゲイルボ 金元雄(キムウォンウン)光復会長は8月15日の光復節祝辞で、「李承晩は親日派と結託し、愛国歌(国歌)を作曲した安益泰(アンイクテ)は民族反逆者」と言った。「韓国社会の対立構造は進歩と保守ではなく、民族…
ペット検事
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 今年1月8日夜、秋美愛法務長官は青瓦台(大統領府)の蔚山市長選挙介入疑惑と、柳在洙前釜山市副市長の検察もみ消し疑惑事件を捜査した尹錫悦検察総長(検事総長に相当)の核心側近を左遷する…
対韓関係進展の裏にある中国の思惑
韓国紙セゲイルボ 米との対立で切実な“仲間探し” 最近、韓中関係が2017年のTHAAD(高高度防衛)ミサイル配備をめぐる対立以後の上昇傾向にある。私席で会ったある中国人教授は、「THAAD当時と比べて非常に進展した」…
世宗市の土地
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 23年前、当時の財政経済院(現企画財政部)の官僚たちがこう話していた。「(1997年末の)金融危機に見舞われたのは経済官庁を(京畿道)果川に移転したため」だと。なぜ、そんなことを言…
誰が大韓民国の“救国の英雄”なのか
韓国紙セゲイルボ 文政権、白氏哀悼の声明なし 白善燁(ペクソニョプ)将軍は北朝鮮には不倶戴天の敵だったかもしれないが、韓国にとっては救国の英雄であることは明らかだ。ドイツの哲学者ヘーゲルが「従僕の目に英雄なし」と言った…
米中新冷戦の現実化に揺れる韓半島
韓国紙セゲイルボ 中国有利なら一層不安定に 米国と中国間の新冷戦が現実化している。両国が新型コロナ、香港、貿易、南シナ海、人権、サイバーなど全分野で衝突コースに突き進んでいる。 特に11月の米大統領選挙が近づいており…
戦争の英雄
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 「乱世に賢者は世に背を向ける(賢者辟世)」。孔子の言葉だ。こんな言葉もある。「乱世には英雄が出る(乱世英雄)」。史書ごとに登場する言葉だ。間違った言葉ではない。 兵乱のたびに英雄…
“護国英雄”と進歩派市長の二つの死
韓国紙セゲイルボ 国家精神の水準示す白氏冷遇 二つの死がある。一人は10日永眠した“護国英雄”白善燁(ペクソニョップ)将軍。もう一人はその前日に自ら命を終えた朴元淳(パクウォンスン)ソウル市長だ。 2人の人生は大将と…
ジャガイモの歌
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 小麦、米、トウモロコシと共に世界4大作物に属するジャガイモは長所が多い。栄養価が豊富で値段は安い。荒れた土地でもよく育ち、気候への適応力が優れている。収穫量が米や小麦より2~4倍も…
米大統領選と第3回朝米会談の行方
韓国紙セゲイルボ 文大統領が提案も北は一蹴 米国では大統領選挙を4カ月後に控えているが、選挙戦の雰囲気はない。子供を持つ家庭では8月末に近づいた始業予定日に子供を学校に行かせられるかどうかが悩みだ。 すべてオンライン…
老兵 金寛鎮
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 節斎・金宗瑞(節斎は号)は文臣だったが、彼の生涯は武臣としていっそう光を放っている。朝鮮王室には“祖宗の地”だった咸鏡道に六鎮(北方の女真族に備え豆満江下流南岸に設置した六つの国防…
鄭義溶と徐薫と“愛国者”ボルトン
韓国紙セゲイルボ 回顧録で明らかになる参謀不在 米大統領府安全保障補佐官だったジョン・ボルトンの「回顧録」には米国と日本、韓国が北朝鮮問題についてそれぞれ願う議題を設定して目標達成のために奮闘した熾烈(しれつ)な角逐戦…