韓国紙セゲイルボを読む rss

買いだめしない韓国

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  新型コロナウイルスに襲われた全世界で“買いだめ”熱風が吹き荒れている。米国、英国、日本など先進国も例外ではない。人々が店の前に長い列をつくって並んで、オープンするや否やトイレットペ…

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パンデミック時代に不信育てる政治

韓国紙セゲイルボ 極端な保革対立、投票で審判を  連日の新型コロナウイルス感染拡大と経済不振のニュースはこの世紀的な危機がいつ終わるか分からないという不安を煽(あお)っている。全世界の政治・経済の情勢がコロナ以前と以後に…

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マスクの進化

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  マスクは顔の一部、または全体を覆うものの総称だ。原始社会で宗教的、あるいは呪術的な目的で顔面に彩色したのがマスクの始原だという。鼻と口を覆うことができる現在のような形態の保健用マス…

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些細な日常まで変えた新型コロナ

韓国紙セゲイルボ “情”に“マナー”を加える時  ソルロンタン屋に行った。4人に皿は二つだった。キムチ用とカクテキ用だ。あまりにも当然だった風景が、この日は恐ろしく感じられた“唾”が混ざることに対する恐れだ。「この中に潜…

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与党の詭弁競争?

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  詭弁(きべん)の辞典的な意味は「理論的に相手に勝つため、思考を混乱させたり感情を激昂させて嘘(うそ)を真実であるかのように見せかける論法」だ。ちょっと聞くともっともらしいが、論理や…

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“無能政府”が招いた惨状を後世に伝えよ

韓国紙セゲイルボ 新型コロナ防疫で国民を後回し  人が死んでいる。“人が優先”の政府で人々が息を引き取りつつある。ウイルスでパートナーを失った妻は隔離されて夫の最後の見送りさえできなかった。新婚旅行に行った夫婦は追放され…

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“医師”安哲秀

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  明らかに安哲秀(アンチョルス)(国民の党代表)だった。汗まみれの診療服にゴーグルをつけていた。くぼんだ眼は疲れがにじみ出ていた。“政治家”安哲秀でなく“医師”安哲秀の姿だった。彼は…

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国民の生命と安全最優先が「国らしい国」

韓国紙セゲイルボ 消極的で安逸だった初期対応  新型コロナウイルス(新型コロナ)が国内でも恐ろしく拡大している。中国の事態を対岸の火事視し、日本のクルーズ船対応を冷笑していたが、今は韓国が新型コロナの拡散にお手上げだ。モ…

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トロット熱風

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  トロット(韓国演歌)は20世紀初め、英米圏の社交ダンスの演奏リズムであるフォックストロット(FOXTROT)に由来する言葉だ。  キツネが歩くように4分の4拍子に合わせて軽やかに踊…

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韓国経済に影響及ぼす新型コロナ

韓国紙セゲイルボ 政府は中国依存減らす政策を  中国で始まった新型コロナウイルス感染症(COVID―19)が全世界に広がり、不確実性が長期化すれば、グローバル経済と韓国経済に及ぼす影響は途方もないだろう。  最近、海外の…

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不動産モグラ

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  地中に穴を掘って住むモグラは、害虫を捕まえて食べはするが、創作物に大きな被害を与える。小さな体に似合わず、ひときわ前足が発達している。土の中をかき分けながら生存しようという進化の痕…

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新型コロナより恐ろしい反企業ウイルス

韓国紙セゲイルボ 文政権、言葉だけの規制改革  新型ウイルスよりさらに恐ろしい“ウイルス”に韓国企業が晒されている。反企業という名の“悪い政治”だ。新型コロナウイルスはまだ国内に死亡者を出していないが、反企業ウイルスは企…

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遅刻寒波

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  「初雪が降った今/だんだん空っぽになっていく/私の心にぼたん雪が積もるように/君が積もっていた」  詩人イ・ジョンハの『初雪』だ。ぼたん雪のロマンが漂っている。  そんな冬だけがあ…

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コロナウイルスと“開かれた社会の敵”

韓国紙セゲイルボ 歓迎できぬ排斥する心の偏狭さ  新型コロナウイルスで韓国社会が脂汗を流している。20歳のころから30年以上大学に関わってきた筆者だが、同ウイルスによる開講延期は一言で衝撃的だ。2月末には数千人の中国人留…

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大統領候補の世論調査

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  現職大統領の任期が後半に入ると、“未来の権力”に対する世間の関心が徐々に大きくなり始める。この頃になると、次期大統領への適合度を尋ねるマスコミの世論調査も頻繁になる。大統領候補の世…

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加速する二つの韓国、二つの米国

韓国紙セゲイルボ 唯一の希望は“目覚めた有権者”  韓国と米国は今年、選挙の年を迎える。韓国では4月に総選挙が、米国では11月に大統領選挙と上下両院議員、州知事選挙が同時に実施される。  韓米両国の選挙戦を貫く最大の特長…

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伝染病の経済学

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  天然痘、コレラ…。恐怖を呼ぶ言葉だ。過去は特にそうだった。元気だった人が死んでいく原因が分からない伝染病の恐怖は想像を超越していた。  世宗(朝鮮第4代王)17年、西暦1435年。…

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龍山米軍基地は都市公園に活用を

韓国紙セゲイルボ “市民の生命の森”造成望む  ソウルは人口1000万人が密集して暮らす巨大都市。人口密度はニューヨークの8倍、東京の3倍にもなる。その世界10位圏の経済規模の中心地ソウルに、それにふさわしい公園が一つも…

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でたらめな世論調査

 昨年3月末の、ある世論調査機関の発表によると、金元鳳(キムウォンボン)の叙勲論争と関連し、勲章授与への賛成(60%)が反対(34%)を圧倒した。「日帝強制占領期の武装独立団体・義烈団の団長として活動し、解放後に越北した…

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「今日の香港」拒否し「明日」を選んだ台湾

韓国紙セゲイルボ “中国式統一”への恐怖が拡大  1949年、圧倒的な戦力差にもかかわらず蒋介石が率いる国民党軍は結局、毛沢東の赤軍に敗れて台湾へ逃げた。当時、蒋介石の軍隊は公式には約250万人だった。また米国が提供した…

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汝矣島に高まる怨聲

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  「暗行御史の出頭(お出まし)だ!」  『春香伝』(朝鮮時代の説話で、全羅北道南原府使の息子・李夢龍と妓生の娘・春香の恋物語)で暗行御史(朝鮮時代に民情を探るため地方に派遣された王の…

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日本で新風『82年生まれ、キム・ジヨン』

韓国紙セゲイルボ 韓国の文学傾向を出版界が共有  チョ・ナムジュの小説『82年生まれ、キム・ジヨン』が日本で呼び起こしている新風が興味深い。この小説は既に韓国内で100万部をはるかに超える超大型ベストセラーだ。  日本で…

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誰がラテ、コンデか

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  「ラテヌン マリヤ…」(ラテは馬だ)。略して“ラテ”と言い、英語では“Latte is horse”と言う。「ナテヌン マリヤ…」(俺の時はなあ…)と言いながら、訓示する既成世代を…

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