韓国紙セゲイルボを読む
韓国経済は世界経済好況を跳躍の機会に
韓国紙セゲイルボ 世界経済と韓国経済の運命が交錯している。今年世界経済は3・9%の高成長を実現する見通しだが、これに反して韓国経済は3・0%も難しいと見られる。過去、韓国経済成長率が世界経済成長率を大きく上回っていた事…
政治家の出版記念会
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 本を売り買いするのだが、納得できない場面が繰り広げられる。本を買う人たちが本の内容には全く関心がない。予(あらかじ)め準備した白い封筒に入れた現金を手渡して本だけもらっていく。誰も…
五輪でかわいさを評価される現実
韓国紙セゲイルボ 選手の能力と努力に焦点を 変わっていなかった。平昌冬季五輪に出場した女子選手らの容貌は今回も相変らず、話題の種にされた。 日本の女子カーリング選手は女優の朴ボヨンに似たかわいい容貌で人気を呼び、普段…
信頼回復の努力が全く見られない韓国国会
韓国紙セゲイルボ 韓国国会が国民の信頼を失ってから久しい。深刻なのは失った信頼を回復しようとする努力がまったく見られないことだ。 国会は与野党の対立で2週間以上、開店休業だった。民生と直結する法案を一つも処理できなか…
サムルノリ40年
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 伝統的な打楽器のケンガリ(手で持つ小さな鉦)とプク(小太鼓)、チャング(バチで叩く鼓)、チン(鉦)をサムル(四物)という。古くからわれわれの身近にあった楽器だ。かつてどの村にもこれ…
注目される南北首脳会談への対処
韓国紙セゲイルボ 対北交渉経験のある特使派遣を 平昌冬季オリンピックが幕を下ろす。祝祭が終われば後処理が多いものだ。さらに3月18日のパラリンピックが終われば、あちこちから請求書が飛んで来るだろう。これをどのように処理…
政権が代わるごとに変更される宇宙計画
韓国紙セゲイルボ 文在寅(ムンジェイン)政府は5日、「第3次宇宙開発振興基本計画案」と「韓国型ロケット開発事業日程検討および今後の計画」を確定した。要点は明確だった。「延期」である。 韓国の自国技術で月着陸船を打ち上…
大統領専用機論争
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 「私がすればロマンス、他人がすれば不倫」という言葉がある。政界の大統領専用機の購入をめぐる論争がまさにそれに当てはまる。自分たちの政権の時代に専用機が必要だと叫んでいた与党も野党に…
10年続けば“長寿”の韓国政党
韓国紙セゲイルボ 選挙控え看板書き換えに腐心 「国民の党」と「正しい政党」が合併し「正しい未来党」が13日、創立大会を行い公式にスタートした。その1週間前には国民の党合併に反対して飛び出た「民主平和党」が別に創党式を行…
平昌五輪は必ず成功させなければならない
韓国紙セゲイルボ 五輪旗はアジア、アメリカ、欧州、アフリカ、オセアニアの五大陸が平和に手を握った姿を象徴している。五輪が始まった時代には競技期間、さまざまな都市が戦争を止めて和合した。そのように道義的名誉と価値を追求し…
北朝鮮の美女応援団
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 北朝鮮の「美女応援団」が平昌オリンピックで初の応援を行った。一昨日、女子アイスホッケー南北合同チームのスイス戦で朝鮮半島を描いた「統一旗」とタンバリンなどを使用して『パンガプスムニ…
駐韓米大使から“落馬”した対話派
韓国紙セゲイルボ 軍事選択を堅持する米政権 駐韓米大使に内定していたビクター・チャ・ジョージタウン大教授が“落馬”した。北朝鮮への「鼻血戦略」(制限的先制打撃)に反対し落馬したというのが定説だ。 しかし、韓米当局は彼…
北朝鮮との経済協力再開に必要なこと
韓国紙セゲイルボ 平昌五輪を契機に南北融和ムードが形成されている。開城工業団地と金剛山観光の再開も進めようという話も聞こえる。北朝鮮が真剣な対話と交渉の意思を表明し、最小限の条件で合意すれば、韓国政府は開城と金剛山の2…
五輪ボランティア冷遇
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 ボランティアという言葉は自由意志というラテン語「voluntas」に由来する。心の奥底から湧き出る自発的な意思のことをいう。最初に使われたのは第1次世界大戦当時、軍隊に自ら志願した…
自滅の道行く韓国の保守勢力
韓国紙セゲイルボ “地殻変動”は最後の再生機会 保守が支離滅裂になっている。李明博(イミョンバク)元大統領が先月、国家情報院特殊活動費授受疑惑などに対する検察の捜査を、「保守壊滅を狙った政治工作」だと批判した。 数日…
韓国が米の貿易報復で袋叩きにされる理由
韓国紙セゲイルボ 米国のセーフガード(緊急輸入制限措置)で韓国の洗濯機と太陽光パネルは関税爆弾を落とされた。韓国政府が米国に協議を要請した事実を世界貿易機構(WTO)に通知したが、米国との論戦で勝つことができるだろうか…
2030世代
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 大学生の息子を通して2030世代(20代と30代)の認識に接したが、30年前の2030世代と大きく違う。社会の変化より個人の利益についてはるかに敏感だ。近ごろ首都圏出身の大学生の心…
最大の安保危機に直面する韓国
韓国紙セゲイルボ けなし合いより内部団結図れ 李明博(イミョンバク)元大統領が、「(側近らに対する事情聴取を)盧武鉉(ノムヒョン)元大統領の死に対する政治報復」だと抗議すると、文在寅(ムンジェイン)大統領は、「怒りの心…
純粋なスポーツ精神と思えない北の五輪参加
韓国紙セゲイルボ 平和の祭典オリンピックで分断国家が単一チームを構成して参加したのは1956年イタリアのコルチナ・ダンペッツォ冬季五輪の東西ドイツが初めてだった。 国際オリンピック委員会(IOC)加入を望む北朝鮮は1…
度を越した“南北共同路線”
韓国紙セゲイルボ 北の政治宣伝・扇動の場に 北朝鮮の平昌冬季オリンピック参加宣言以後、文在寅政府の“平和もの乞い”が度を越している。まず、正体不明な朝鮮半島旗で南北共同入場というのは、主催国がその国旗を掲げられないとい…
半島情勢は花咲く春3月以降が問題だ
韓国紙セゲイルボ 多少の迂余曲折があるだろうが、3月中旬のパラリンピックまで韓半島情勢はスポーツで管理されるだろう。問題は花咲く春3月以降だ。核とミサイルの冷厳な現実に戻る。 北側代表は「すべての最先端戦略兵器は米国…
政界の渡り鳥
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 国民の党と正しい政党の統合問題で険悪な雰囲気が漂う中、久々に品格の高い風刺のやりとりが繰り広げられた。(先に正しい政党を離党した)南景弼・京畿道知事が自由韓国党への復党を控え、フェ…
南北対話は平和をもたらすか
韓国紙セゲイルボ 最悪の事態想定は指導者の責任 2年ぶりの南北対話が韓半島に平和をもたらすと信じるのは初心(うぶ)な考えだ。北朝鮮は文在寅政権スタート後だけでも11回のミサイル挑発と6回目の核実験を行った。今回の対話で…