半島情勢は花咲く春3月以降が問題だ
韓国紙セゲイルボ
多少の迂余曲折があるだろうが、3月中旬のパラリンピックまで韓半島情勢はスポーツで管理されるだろう。問題は花咲く春3月以降だ。核とミサイルの冷厳な現実に戻る。
北側代表は「すべての最先端戦略兵器は米国を狙ったもので、同族を狙ったのではない」という。ワシントンは内心衝撃を受けた。ニューヨークタイムズは相当な紙面を割いて、北の核とミサイル技術開発の速度が米国の予想をはるかに上回っていると診断した。
4月初めから韓米軍合同訓練が始まる。90年代の一時期、合同訓練を中断したことがあったが、3月から徐々に訓練中断の世論形成がなされていく可能性も排除できない。
だが本末転倒してはならない。韓米同盟の核心構造は生死が懸かった安保だ。連合訓練を無力化させる世論造成には慎重でなければならない。
平昌以後ボールは平壌へ渡る。大陸間弾道ミサイル(ICBM)や実戦配備された短距離ミサイルを太平洋に飛ばすのか、米朝間チャンネルで真剣な交渉を始めるのか、決心しなければならない。
米中央情報局(CIA)は五輪前後の3カ月を活用して、北が大気圏再突入技術試験を行い、核武力の実戦配備を宣言するならば、韓半島情勢は“平昌前”に戻る。そうしたら南北対話の主導権も民族共同協力も水泡に帰し、国連安保理の制裁と挑発などがまた繰り返されるだろう。4月に美しい非核の花が咲くことを祈る。
(南成旭(ナムソンウク)高麗大行政専門大学院長、1月13日付)
※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。