韓国経済は世界経済好況を跳躍の機会に
韓国紙セゲイルボ
世界経済と韓国経済の運命が交錯している。今年世界経済は3・9%の高成長を実現する見通しだが、これに反して韓国経済は3・0%も難しいと見られる。過去、韓国経済成長率が世界経済成長率を大きく上回っていた事実を思えば、小さな差ではない。
成長率の逆転現象は2008年グローバル金融危機以後本格化した。主要国は構造調整を急いで果敢な産業政策を取り、急速に成長の勢いを回復したが、韓国経済は不良産業を放置したまま景気浮揚に重点を置いて、低成長のわなに陥った。
実に大きな問題は雇用悪化だ。経済協力開発機構(OECD)加盟国の雇用状況は大部分金融危機以前の水準を回復したが、韓国は反対に失業が増加している。加盟国中最近4年連続で失業率が増加したのは韓国だけだ。
現段階で韓国経済が本来必要なことは革新成長だ。経済構造を変えて、新産業を起こし企業の創業と投資を活性化しなければならない。そうして経済が成長動力と雇用創出能力を回復しなければならない。
政府は不良産業を果敢に整理するのはもちろん、規制を廃止して労働市場の柔軟性を高め、自由で創意的な企業環境をつくらなければならない。また経済外交を強化し、保護貿易主義圧迫を防がなければならない。所得主導成長政策を取り、需要を拡大して経済発展の効果を極大化しなければならない。一言で韓国の経済は世界好況を跳躍の機会にしなければならない。政府は直ちに“先革新後所得”へと政策基調を変えなければならない。
(李弼商(イピルサン)ソウル大招聘教授・元高麗大総長、3月5日付)
※記事は本紙の編集方針とは別であり、韓国の論調として紹介するものです。