韓国紙セゲイルボを読む rss

南冥曺植の子孫

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  南冥曺植は退渓李滉(退渓は号)は同い年だ。燕山君7年、1501年に曺植は晋州三嘉縣で、李滉は安東禮安で生まれた。「みなみ」の意を表す南と、「くらい」の意を表す冥。泥沼と化した政治を…

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韓国の脱北者団体「自由北韓運動連合」が22日夜に飛ばしたビラ散布用の大型風船に取り付けられた金正恩朝鮮労働党委員長らを批判する写真(同団体提供・時事)

北の多面的な意図に翻弄される韓国

韓国紙セゲイルボ 現政府を選んだ国民は「哀れ」  北朝鮮が大韓民国を弄んでいる。連日、超強硬対南誹謗(ひぼう)と挑発を行ってきたが、結局、開城の南北共同連絡事務所を爆破した。口実は脱北者団体の対北ビラ散布だが、これは言い…

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北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の特使として訪韓し、文在寅大統領(左)と会談する金与正党第1副部長(右)=2018年2月、ソウル(AFP時事)

今こそ“偽の平和”と決別する時だ

韓国紙セゲイルボ 以前と同じではない北の民心  20年前、南北首脳会談取材のために北朝鮮平壌の地を踏んだ時は、変わるものと思った。金大中大統領と金正日総書記が署名した6・15南北共同宣言が発表された時、“統一へ行く道”が…

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金正恩の影

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  『荘子』(中国戦国時代の思想家で、道教の始祖の1人とされる荘子の著書)の漁夫編に影の話が登場する。  「ある人が自分の影に怯え、自分の足跡がつくことが嫌で、これを取り去ろうと走り始…

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中国外務省の華春瑩報道局長=2019年10月、北京(時事)

米中新冷戦、韓国外交の生きる道

韓国紙セゲイルボ 名分と実益の均衡が課題に  米国と中国、G2(主要2カ国)間の覇権戦いが激しい。新型コロナウイルスの起源論争で触発された米中対立は政治・経済・外交・軍事など全方向へ拡散している。果たしてコロナ発新冷戦で…

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オンライン入社試験-韓国紙セゲイルボより

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  「5%の食塩水に塩40グラムを入れると、25%の食塩水になった。この時、最初の5%の食塩水の量はいくらか」  先月30、31の両日に行われたサムスングループの入試試験、サムスン職務…

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1日、ホワイトハウスで記者会見するトランプ米大統領(AFP時事)

米中衝突で浮かぶ韓国外交の課題

韓国紙セゲイルボ 普遍的価値中心に原則定めよ  米国と中国の衝突が尋常でない。新型コロナのパンデミック(世界的大流行)の責任をめぐる対立が全方向に広がっている。米中で交わされた激しいやりとりと行動は前例のない程で、復元不…

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6・25参戦勇士への恩返し

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  「韓国の子供たちが食べ物を求めて手を差し出してきました。ポケットにあったチョコレートが足らなくて多くの子供たちにあげられなかった。ひもじさに疲れた子供たちの眼差(まなざ)しが今も忘…

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真実性問われる正義連と尹美香氏

韓国紙セゲイルボ 寄付文化への後遺症、長く深刻に  毎月、小さな金額だがさまざまな団体に寄付をしている。障害者の権益と貧民など社会的弱者の健康権、消費者のために活動する市民団体と国内外の欠食児童を支援する救護団体などだ。…

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女性国会副議長

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  わが国の最初の女性国会議員は初代商工部長官(部は省、長官は大臣に相当)を務めた任永信元議員だ。1948年に発足した制憲国会(憲法制定国会のこと)議員の中に女性はいなかった。任氏は長…

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「尹美香氏、私の寄付金返してください」 被害者抜きの元慰安婦支援団体

韓国紙セゲイルボ  記者は2013年11月19日、ソウル鍾路区である市民団体後援の行事に参加した。会場は参加者で混みあい抽選会も行われた。運良く景品が当たった。かなりいい座椅子をもらったその日以後、今月まで多額ではないが…

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やさしい先払い運動

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  幼い頃に母と一緒に行っていた町の小さな店は不思議なところだった。豆腐、タマゴなどのおかずと駄菓子を取ってもお金は出さない。「チブチェク」と書いた出納帳に、主人がいてもいなくてもその…

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北朝鮮だけ利した金正恩氏重病説

韓国紙セゲイルボ メディアと政治家は責任感持て  最近約1カ月の間、金正恩労働党委員長の健康異常説が韓国を揺るがした。身辺異常説は4月15日、金委員長が太陽節(金日成主席誕生日)に錦繍山太陽宮殿を参拝しなかったことで膨ら…

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不在騒動、最大受益者は金正恩

韓国紙セゲイルボ  20日ぶりに健在を誇示した北朝鮮の金正恩国務委員長の不在騒動だが、その裏では情報工作が展開されていた。北最高指導者の身辺確認でも、これに対する遮断作業自体が情報工作、欺瞞、かく乱の連続だ。  外国メデ…

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「愛国歌」4番

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  メキシコでテコンドー(★拳道)大会を観た知人から聞いた話だ。道着を着た現地人たちがわが国の国歌「愛国歌」を4番まで歌ったというのだ。競技場には韓国歌謡が鳴り響き、チャリョッ(気を付…

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新型コロナ終息後に残る経済課題

韓国紙セゲイルボ 回復急務、政府と政界は知恵絞れ  切迫した心情で“薬局ツアー”をしたり、ネットでマスク販売情報を確認して大急ぎで駆け付けたりしたことが、いつの間にか昔のことになってしまったようだ。新型コロナウイルスに対…

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新型コロナ中国責任論

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  “スペイン風邪”は1918年から2年間地球村を襲ったが、約5億人が感染し、そのうち5000万~1億人の命を奪っていったものと推定されている。それから100年余り過ぎた現在まで、その…

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民心から程遠い保守政党の必然

4度の全国選挙で同じ失敗  韓国の保守が先の総選挙で惨敗した。民主化した87年の憲法改正後、与野党間の最大の票差だ。一言で言うと未来統合党は嶺南(半島東南部=釜山・慶尚南北道など)地域の保守政党に落ちぶれた。  すでに常…

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コロナとビッグブラザー

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  “ビッグブラザー”とは独占した情報によって社会を統制する権力として、英国の作家、ジョージ・オーウェルの小説『1984年』に登場した言葉だ。新型コロナウイルスが全地球的な災難に乗じて…

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コロナ以後の世の中、国民の選択は

韓国紙セゲイルボ  今回の総選挙で新型コロナウイルスを超える争点はなかった。政権中盤期の国政選挙だが、文在寅政権の失政問題は有権者の耳目を引かなかった。経済活力と雇用を萎縮させた所得主導成長、マンション価格の高止まりを招…

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総選挙の争点は“コロナ”ではない

韓国紙セゲイルボ 未来をどう設計するかが重要  第21代総選挙が4月15日に迫っている。しかし新型コロナウイルスのため選挙の雰囲気は過去いずれの時よりも冷え切っている。  各政党と候補者は国民の関心を引くために新型コロナ…

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米価とマンション価格

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  「金持ち王」。1637年版オランダの花図録に出てくるチューリップの名前だ。球根1個の値段が4200フローリンに達する。熟練した職人の年間収入が300フローリン、平凡な住宅1軒の値段…

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「n番部屋」はポルノでなく性搾取物

韓国紙セゲイルボ 子供たちがネット性犯罪の餌食に  「n番部屋」事件はテレグラムというドイツのインターネット交流サイト(SNS)を使って児童・青少年のわいせつ画像・動画を不法に流していた事件だ。これをポルノ(淫乱物)だと…

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