オピニオン rss

黒人社会は「被害者意識」からの脱却を

《 記 者 の 視 点 》 米国の黒人経済学者ウォルター・ウィリアムズ氏の“遺言”   新聞記者をしていると、「忘れられないインタビュー」が時々ある。取材した相手の人柄に惹(ひ)かれたり、発言内容に大きな刺激を受けたとき…

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「朝日新聞『亡国の系譜』―言論はいかにして国を滅ぼすか―」

世日クラブ講演要旨 「朝日的言説」が国滅ぼす 本紙「メディアウォッチ」コラムニスト 増 記代司氏  世界日報の読者でつくる世日クラブ(会長=近藤讓良(ゆずる)・近藤プランニングス)の定期講演会が先月19日、動画サイト「ユ…

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緊急事態宣言 接触減らし感染拡大防ごう

 人と人との接触の機会を減らし、感染拡大の勢いを止めなければならない。菅義偉首相は、新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づき、東京都と神奈川、埼玉、千葉の3県を対象に緊急事態宣言を発令した。期間はきょうから2月7日まで…

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絶滅危機の駿河湾サクラエビ

一般社団法人生態系総合研究所代表理事 小松 正之 海洋生態系の悪化深刻 重視すべき陸・河川との関係  サクラエビ漁を抱える静岡県の漁業の衰退は壊滅的である。最盛期の38万㌧(1988年)が現在では29%の11万㌧(201…

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尖閣諸島 実効支配強化し守り抜け

 海洋進出を強める中国は、不当に領有権を主張する沖縄県・尖閣諸島周辺での動きを活発化させている。日本は実効支配を強化し、何としても尖閣を守り抜かなければならない。  領海内で日本漁船追尾  中国海警船が昨年、尖閣沖の接続…

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中国ワクチン外交、途上国でホームランとなるか

 2021年。新型コロナという“鬼”に対し、ワクチンが強力な“鬼滅の刃”になり得るか。私たちの関心の的は米欧のワクチンだが、忘れてならないのがまた中国。世界各地で中国製ワクチンによる「ワクチン外交」を展開しているからだ。…

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NATO報告書 加盟国の結束強化を図れ

 北大西洋条約機構(NATO)は昨年12月、オンライン外相理事会を開いた。政治的機能強化などの改革案をめぐって協議し、今後10年で対応すべき課題を示した報告書「NATO2030」を公表した。  中国はロシアと並ぶ脅威  …

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中国の宇宙開発に求められること

拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 人類共通の利益追求期待 歴史的怨念を超え国際協力を  昨年12月18日付の中国「人民日報」は無人探査衛星「嫦娥(じょうが)5号」が、月のサンプル採取後に無事地球に回収されたニュースを偉業とし…

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新年の日本経済 コロナ収束後の成長力強化を

 2021年の日本経済がスタートした。4日の東京証券取引所大発会は、前年末比185円79銭安の2万7258円38銭で引けた。株価は景気の先行きを示すものだが、今年はどんな展開になるか。  新型コロナウイルス感染が再拡大の…

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極秘のロシア新国防計画

日本対外文化協会理事 中澤 孝之 NATO軍への対応強化 軍事専門家養成へ教育を改善  プーチン・ロシア大統領は昨年11月13日、「2021~2025年ロシア連邦国防計画(以下、計画)の発効について」という大統領令第70…

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日韓関係 文氏は改善に向け覚醒せよ

 今年こそは日韓関係を改善させることができるだろうか。新年からそんな思いを抱かざるを得ないのは、文在寅政権下の韓国で徴用工判決に伴う国際法違反の状態が続き、文政権が慰安婦合意の不履行などに対し国内事情を優先させて長い間正…

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『孫子』で読む中国の対米謀略戦

哲学者 小林 道憲 敵国情報収集を最重要視 虚偽情報流し内部分裂を図る  『孫子』というよく知られた兵法書は、今から2500年ほど前、中国春秋時代末期の将軍、孫武によってまとめられたものだといわれる。孫子は言う。戦争は国…

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日米豪印で中国に対抗を 識者インタビュー(下)

台湾有事を想定し準備急げ 米の対応次第で侵攻現実に 元自衛艦隊司令官・香田 洋二氏 中国は今後どう出てくるか。  最悪のケースとして中国との戦いを考える時、数理解析による戦力分析も大事だが、日本はわれわれの歴史の知恵や地…

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新年日本の課題 コロナ克服し未来へ布石を

 新型コロナウイルス禍の中、2021年が明けた。今年の課題はまず、新型コロナの収束にあることは間違いない。一方、国内外が大きな変動期にある中で直面する喫緊の課題、そして国の命運を左右する中長期の課題への取り組みを進めてい…

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2021年 日本外交の課題

東洋大学教授 西川 佳秀 求められる“攻めの外交” 米新政権への楽観は禁物  コロナ災禍に襲われた2020年が過ぎ、新たな年が幕を開けた。有効なワクチンが行き渡り、21年が人類にとってコロナ封じ込めに成功した記念すべき年…

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日米豪印で中国に対抗を 4カ国識者インタビュー(上)

連携枠組みの制度化急げ  軍事・経済両面で強大化する中国が国際秩序を脅かす中、「クアッド」と呼ばれる日本、米国、オーストラリア、インドの4カ国の役割が2021年も一段と重要になることは間違いない。世界日報はこうした情勢を…

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年頭にあたって メディアは至高の「預言者」たらん

本紙主幹・黒木正博  2020年は、コロナに明けコロナに暮れた一年だった。いや、現実は本年をまたいで新型コロナウイルスの猛威は未(いま)だ収束が見えないでいる。  昨年はこうしたコロナ禍をどう捉え、対応していくか、これを…

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20年の日本 コロナ禍が続く中の日常に

 「ウイルスに年末年始はない」――。菅義偉首相が年末年始を前に感染防止の徹底対策を呼び掛けたように、文字通り今年は中国・武漢市に由来する新型コロナウイルスの感染拡大の防止に明け暮れた一年であった。  第3波の只中で年越し…

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20年の世界 コロナ禍への反省なき中国

 2020年は、中国・武漢発の新型コロナウイルスが猛威を振るった一年だった。全世界で8000万人以上が感染し、約180万人が死亡。経済にも大打撃を与えた。  一方、中国はコロナ禍の中でも香港への統制を強化し、覇権への野心…

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ミサイル対処方策の決定に思う

元統幕議長 杉山 蕃 一層のイージス艦増艦を 陸自のデジタル化推進も必須  政府は12月18日、6月に断念した陸上配備型迎撃システム「イージスアショア」に代わる代替方策について閣議決定し公表した。6月以降数次にわたる国家…

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静かな年末年始、ステイホームも悪くない

 「静かな年末年始を過ごしていただきたい」――。菅義偉首相は記者会見で、国民にこう呼び掛けた。年末年始の休暇をどう過ごすかが、新型コロナウイルスの感染拡大を抑える上でカギとなる。正月の楽しみは減るが、静かに家族で過ごすこ…

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ケナンの対中・対日認識を振り返る

東洋学園大学教授 櫻田 淳 中国に疑念と不信の眼差し 日本には能動的要石の役割期待  米中両国の確執の様相が一層、第2次冷戦として定着していく現今の国際政治情勢を前にして、第1次冷戦初期の米国の対ソ連「封じ込め」政策の立…

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危機からの「復元力」、国民の目は節穴ではない

 長期政権には秘訣(ひけつ)がある。「危機」からの「復元力」を持っていることである。政権には、人生と同じように山もあれば谷もある。嵐に見舞われ崖から滑落、命を失う危険もある。コロナという得体の知れない敵に蹂躙(じゅうりん…

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