メディア批評 rss

来春商用化がスタートする次世代通信規格5Gへの見方分かれる2誌

◆より広く早く正確に  来年3月から5G(第5世代移動通信規格)の商用サービスが始まる。5Gは通信の分野を中心として日常の社会生活において革新的なサービスの実現を支える大きな柱と位置付けられている。そもそも5Gのメリット…

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辺野古移設工事の課題 超軟弱地盤の埋め立て可能

辺野古移設工事の課題 超軟弱地盤の埋め立て可能

《 沖 縄 時 評 》 羽田も関空も見事やり遂げた ◆ヘドロと格闘し克服  米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設をめぐって、沖縄県は辺野古沖に超軟弱地盤が広がっていることを理由に建設工事に異議を唱えている…

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ラグビーW杯の大成功で各紙は代表強化の継続と競技普及の必要指摘

◆日本中を熱狂に包む  「想像がつかなかったラグビーのうねりを巻き起こした。日本のみなさんがスクラムを組んで成し遂げたオールジャパンの成果」(ラグビー・ワールドカップ<W杯>日本大会組織委の御手洗富士夫会長)と語れば、同…

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ドイツの改憲の意義を歪曲し改憲無用論を展開する朝日の同行取材記

◆自ら水差す安倍内閣  わずか1週間で閣僚が2人も辞め、加えて萩生田光一文部科学相の「身の丈」発言と大学入試の英語民間試験の延期。安倍内閣、負の連鎖である。9月の内閣改造が本当に適材適所だったのか、長期政権の緩みなのか。…

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「社会との関わり」が欠けたサンデー毎日「失敗しないセカンドライフ」特集

◆現実離れした成功話  ついついこういう見出しに目がいくようになる。「失敗しないセカンドライフ」。サンデー毎日(11月10日号)の特集である。読者層が圧倒的に中高年となっている今、3回に1回はこうした企画が組まれる。新た…

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アフリカでの「グレートゲーム」はロシアの負けと指摘する米FP誌

◆先行の米を中国急追  ロシア政府は10月24日、南部ソチで、初のロシア・アフリカ首脳会議を開催、全54カ国が参加した。プーチン大統領は「偉大なロシアの復活」を求めて、アフリカ進出をもくろむが、米誌「フォーリン・ポリシー…

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政府の米月探査計画への参加決定に「得意技術での貢献」訴えた読売

◆費用対効果説く日経  政府の宇宙開発戦略本部(本部長・安倍晋三首相)が、米国が構想を掲げている有人月探査計画に参加する方針を正式に決めた。  月周回軌道上に新たな宇宙ステーション「ゲートウェー」を建設し、2024年に人…

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政教「完全」分離を唱え「即位の礼」に注文を付ける朝・毎・東の時代錯誤

◆社民・共産と同意見  風雨から一転、日が差し、空に虹が懸かった。こんな空模様の移ろいはそうそうない。先の「即位礼正殿の儀」。高御座(たかみくら)の帳(とばり)が開き天皇陛下のお姿が初めて見える「宸儀初見(しんぎしょけん…

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神戸東須磨小教員間のいじめを「学校崩壊」の危機と警鐘鳴らすポスト

◆50項目超の嫌がらせ  神戸市の市立東須磨小学校の教員らの同僚に対する度を超えた嫌がらせを地元新聞が報じ、各週刊誌が後追いしている。  40代ベテランの女教師Aが30代・中堅の男性教師3人を引き連れて、20代半ばの男性…

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台風の激甚化と被害に治水や避難を再考させられる「日曜討論」など

◆堤防整備不十分の声  今月、台風が連続して東日本に上陸し、各地に大きな被害をもたらした。暴風の激しかった台風15号に続いて台風19号は豪雨で中部、関東、東北地方にわたる広域に水害をもたらし、国土交通省の調べでは7県71…

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GSOMIA破棄決定 日韓米の連携崩壊の引き金に

文政権の「思想」「自尊心」の表れ  月刊誌11月号は日韓問題の特集で埋め尽くされている。「韓国が敵になる日」(「正論」)、「日韓相克」(「文藝春秋」)、「日米韓の断層」(「Voice」)、「韓国という難問」(「中央公論」…

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五輪マラソン札幌に変更を支持し、酷暑期開催には見直し求めた各紙

◆懸念材料だった猛暑  「温暖化の進む世界で、猛暑を免れる開催都市は限られる。五輪の最適な開催時期はいつなのか。今後の検討課題と言えよう」(読売20日付社説)。  来年の東京五輪のマラソンと競歩のコースが札幌市に変更され…

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いつの間にか消費税推進派に転向しながら懲りずに対立軸を描く朝日

◆以前は反対の急先鋒  台風禍ですっかり話題に上らなくなった消費税増税。軽減税率やキャッシュレス払いでのポイント還元も気にしないで生活している? わずかの間に慣れたのか、メディアに溢(あふ)れる災害報道が消し飛ばしたのか…

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「大水害の時代」に備えておくべき常識をアドバイスした文春の好記事

◆後手に回る治水対策  過ぎ去ってみれば、日本列島は各所で「水」にやられていた。台風19号が残した爪痕は河川の氾濫(はんらん)、堤防の決壊、住宅地の浸水として、関東信越から東北にかけて生々しく残っている。  当初、巨大な…

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甚大な台風19号被害でも、なぜか「まず堤防強化を」と語らない各紙

◆最も有効な治水対策  台風19号による甚大な被害は、日を追うごとに大きくなり、依然として全容が見えない。これまでに確認された犠牲者は12都県で79人、行方不明者12人。約4000人が避難所に身を寄せ、住宅被害は約4万5…

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立憲民主の代表質問 同性婚の訴えは“綱領路線”

立憲民主の代表質問 同性婚の訴えは“綱領路線”

LGBTを選んだ「多様性」  立憲民主党の枝野幸男代表は、衆院本会議の代表質問で国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」への補助金交付を中止した文化庁を批判し、また、同党などが衆院法務委員会に提出した同性婚を認める民法改正案の…

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与党機関紙に社会保障改革 「全世代型」始動を強調

リバランスと弱者配慮へ  臨時国会に当たり自民党の機関紙「自由民主」(10・15)は、「全世代型社会保障に決意」を安倍晋三首相の所信表明演説の見出しに取って強調した。また、衆参の各党代表質問が始まったのを受け公明党の機関…

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誤解招く二階発言だが共産党の尻馬に乗り与党批判に利用する朝毎

◆気象庁が異例の対応  「予測されて色々言われていたことから比べると、まずまずで収まったという感じだ」。自民党の二階俊博幹事長が台風19号の被害を受けて開いた党の緊急役員会でこう述べた。これを朝日と毎日は問題発言として報…

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「LGBT」への生殖補助医療実施で問われる病院とメディアの責任

◆学会指針に反し実施  いわゆる「LGBT」(性的少数者)に関するテレビ番組や新聞記事が最近、めっきり減ったと思っていたら、日経10月7日付に、注目すべき記事が載った。「指針想定外、4施設で LGBTに生殖医療実施」の見…

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反発する香港・台湾と迷走する韓国、揺れる東アジア3国を分析した2誌

◆現地の様子生々しく  連日報道される香港市民のデモ活動。いまだに収束する気配はなく、むしろ中国当局が配備した警察官による発砲事件が起こるなど過激さを増すばかり。一方、来年1月に総統選挙を迎える台湾では、政権与党の民進党…

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国会代表質問での枝野氏の「3点セット」追及をなぞった朝・毎の社説

◆久しぶりの国会論戦  「中長期の課題をいかに解決していくか。与野党は、大所高所から論じなければならない」(読売・8日付社説)。  衆院本会議で7日から、安倍晋三首相の所信表明演説に対する各党の代表質問が始まり、まず立憲…

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韓国の旭日旗批判に沈黙する朝日は社旗と新聞の矜持を捨て去るのか

◆本社屋上に社旗描く  昭和4(1929)年の秋晴れのある日、斎藤茂吉ら4人の歌人が朝日の本社機コメットに乗り込んで、「空中競詠」をした。それから90年、これにちなんで朝日の看板コラム『天声人語』の執筆記者が朝日ヘリに乗…

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元気のなくなった週刊誌に「牙を磨け」と檄を飛ばす元週刊現代編集長

◆まるで老人健康雑誌  週刊誌の凋落(ちょうらく)が言われて久しい。一部には「○○砲」と気炎を吐いて、もっぱらスキャンダルを報じて世間の一時的注目を集める週刊誌もあるが、世の中を変えるような潮流を生み出すわけでもなく、人…

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