特集
温暖化の悪影響に追い打ち
地球環境を救え! 国立研究開発法人海洋研究開発機構特任参事 国際海洋環境情報センター長 白山義久氏に聞く 海水の酸性度上昇 生態系のリスクに 石灰の殻つくれず/ウニ消滅の可能性も 海洋の酸性化の影響は。 サンゴ礁の危機…
「もう一つの二酸化炭素問題」―海洋酸性化
地球環境を救え! 大気中の二酸化炭素(CO2)濃度増加で海水が吸収することによって、海洋環境に発生している変化が「海洋酸性化」で、海水の酸性度は上昇しつつある。海水の酸性化は、生物の殻や骨格になっている炭酸カルシウム生…
モリンガに込める地球再生の祈り
地球環境を救え! 1年で3メートル成長「奇跡の木」 「怒りながら木を植えている人はいない。みんな、いい顔してるでしょう。木を植えることは、現実の1本と、心にもう1本、つまり2本植えているんですよ」 インドネシアで熱帯…
私の青ヶ島生活 菅田正昭
大きく変化した暮らしぶり 変わらぬ精神生活・信仰 国の離島航路・離島振興の類型では、青ヶ島は孤立小型に属している。「鳥も通わぬ…」と謳われた八丈島の、さらに南方67㌔の太平洋上に浮かぶ絶海の孤島である。東京からだと約3…
離島は日本の未来予想図
日本離島センター専務理事 小島愛之助氏に聞く 人口減などの課題を抱える離島をさまざまな側面から支援し、「アイランダーズ」などのイベントを主催する公益財団法人・日本離島センターの小島愛之助専務理事に、離島の人口減対策や昨…
EEZ内に大規模な海底資源群
メタンハイドレート、レアアース、海底熱水鉱床… 30年代後半以降の商業化目指す 人類最後のフロンティアといわれる深海底には多くの資源が眠っている。尖閣諸島付近の大規模な油ガス田をはじめ、日本の排他的経済水域(EEZ)内…
アイランダー2017 全国の離島が大集合
「島への移住」メインテーマに 全国から200以上の島が集まる「アイランダー2017」(主催・公益財団法人日本離島センター)は、11月18~19日の2日間にわたって東京・東池袋のサンシャインビルで開かれた。同イベントは平…
石川県輪島市・舳倉島 日本海に浮かぶアワビの宝庫
北朝鮮漂流船に顔曇らす 石川県能登半島沖の日本海に浮かぶ舳倉島は、輪島市から約50㌔離れ、周囲約5㌔、面積約55㌶の小さな離島だ。最高部が標高15㍍と平坦で、火山の噴火活動による安山岩で形成されている。夏場は海女漁が盛…
沖縄県・久米島 島ぐらしコンシェルジュを配置
1年半で33人移住実現 沖縄本島から西方約100㌔に位置する久米島。ピーク時に1万7千人を超えた島内人口は現在、8千人を割るまでに減少し、過疎地域に指定されている。人口減少ペースと高齢化率は県内の平均を上回り、年間約1…
沖縄県・座間味村 好調な観光が人口減食い止め
沖縄県那覇市から西40㌔。座間味、阿嘉、慶留間の三つの有人島で構成される座間味村は人口900人程度でありながら、年間、約10万人が訪れる観光地。2014年に座間味島を含む慶良間諸島が国立公園に指定されると、入域観光客数…
離島の活性化が日本を守る
古くは「大八島国」と呼ばれた日本。「古事記」にはイザナギ、イザナミ二神の「国産み」によって、淡路島、四国、隠岐、筑紫(九州)、壱岐、対馬、佐渡、本州の八つの島がまず誕生したとされる。わが日本が島国であることは神代からの…
香川県・小豆島 島一周サイクリングやバーベキュー
移住の若者活躍する島に 瀬戸内海に浮かぶ香川県・小豆島で昨年5月14日、Uターンで島に戻ってきた若者が企画する「小豆島一周サイクリング&無人島BBQ」(主催・土庄町、土庄町地域おこし協力隊)が行われ、17人(島外者15…
地球温暖化阻止 米中の取り組みがカギ
昨年11月(6~17日)、ドイツのボンで開催された国連気候変動締約国会議(COP23)を現地取材した。地球温暖化により 異常気象が加速度的に進み、世界が「脱炭素社会」に向け舵(かじ)を切る中、日米、欧州、中国やインドそ…
子宮頸がんワクチン症状で虚偽の報告
被害者連絡会、厚労相に調査要求 子宮頸(けい)がんワクチンの接種後に全身の痛みや運動障害などの重篤な症状が続いている少女やその家族らで作る「全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会」(松藤美香代表)は12日、夏に厚生労働省で…
同性婚めぐり揺れるドイツ
日本大学名誉教授 小林 宏晨 連邦議会は容認を決議 憲法裁判所が合憲性判断へ ドイツでは「婚姻および家族の保護」については、憲法(基本法)第6条に「婚姻および家族は、国家秩序の特別の保護を受ける」と規定されている。 …
広がる「同性パートナーシップ制度」
特報’17 同性カップルを「結婚に相当する関係」と認める「同性パートナーシップ条例」が東京都渋谷区で成立してから2年が経過した。これが契機となり、同区を含め5自治体が同様の制度を導入した。来月には、札幌市が政令指定都市…
否定される信教の自由、花屋の同性婚拒否は「差別」
米西部ワシントン州の最高裁判所は16日、同性カップルの結婚式に飾る花のアレンジを断ったキリスト教徒の花屋店主の行為は、性的志向に基づく差別を禁じた州法に違反するとの判決を下した。同性愛者の権利拡大が進む米国では近年、伝…
島々を生んだ国土生み神話
建国記念の日 特集 民俗宗教史家 菅田正昭氏に聞く きょうは建国記念の日。日本の神話は国土(クニ)生みから始まります。それは島国日本の性格を暗示した伝承でもありました。この伝承にちなんで、島国としての文化的宗教的な特質…
元島民らの意向反映へ 「北方四島連絡調整会議」を設置
きょう37回目の「北方領土の日」 北海道総務部北方領土対策本部局長 篠原正行氏に聞く 第2次世界大戦終了後、旧ソ連(現在のロシア)は北方四島を武力占領し、日本人の住民を全て島外に追い出し、以来、不法占拠を続けている。北…
四島返還への執念堅持を
きょう37回目の「北方領土の日」 手腕と覚悟問われる首相 「平和条約について言えば、70年間締結できなかったわけで、そんなに簡単に片付く問題ではない」。 2016年11月18日、ペルーのリマで開かれたAPEC(アジア…
ポップで神秘なニッポン体験
コスプレ・忍者にハマる外国人 日本のアニメ・漫画文化が世界に広がり、アニメに登場するキャラクターの「コスプレ」や忍者に“ハマる”マニアックな外国人が増えている。コスプレイベントは全国各地で開かれ、忍者体験教室もある。ポ…
潜在力発揮すれば観光大国に
観光庁初代長官 本保芳明氏に聞く 国・地域の誇りと外交力強化につながる 外国人訪日客数が速いペースで伸びている。さらに外国人観光客を増やし、新たな目標である「2020年に4000万人」を達成し、「観光先進国」となるため…
野心的ビジョンで「先進国」へ
観光は「地方創生」の切り札 政府が昨年3月末、「明日の日本を支える観光ビジョン」を発表し、2020年の訪日外国人観光客数の目標を、それまでの2000万人から「4000万人」に倍増させるとともに、宿泊・飲食代などの消費額…