コラム
「お釜と称する山上湖は蔵王の宝玉とも言う…
「お釜と称する山上湖は蔵王の宝玉とも言うべき存在で、それのために馬ノ背の逍遥(しょうよう)は一段と精彩を加える」。深田久弥は『日本百名山』の中で蔵王山(1841㍍)の噴火口湖水をこう称える。 蔵王山は宮城・山形県境の…
“モレシゲ検事”の危機
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 洪準杓(ホンジュンピョ)検事を育てたのは、腐敗との戦争だった。1993年、金泳三政府が発足し、洪検事は検察総長(検事総長に相当)を目指す上官の李健介氏を落馬させ、前政権で飛ぶ鳥を落…
エンタメと発信力強化
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 第7回沖縄国際映画祭「島ぜんぶでおーきな祭」が3月下旬、沖縄本島で開催された。その一環として、沖縄におけるエンターテインメントについて考えるパネルディスカッションが那覇市の新たなエ…
危機管理の要諦の一つは、自己責任の原則の…
危機管理の要諦の一つは、自己責任の原則の自覚だと言われる。国家の安全保障についてもその自覚の下、抜かりない準備と日ごろのチームワークづくりが欠かせない。 今月末の防衛協力の指針(ガイドライン)再改定に当たって、カータ…
教育水準が寿命を決定?
地球だより 金持ちは長生きし、貧しい人は短命……一般的にそのように考えられているが、「金」の有無が寿命の決定的な要因ではなく、教育水準こそがその人の寿命の長短を決定するという興味深い統計がこのほど公表された。 オース…
イラン核武装へ道開く合意
米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 制裁の再開は不可能 地域への核拡散の引き金に 「イランが核開発能力を持つことを阻止するための交渉…は、核開発能力を認める合意で終わろうとしている」-ヘンリー・キッシンジャー、…
例えば、責任能力のない子供が第三者に損害を…
例えば、責任能力のない子供が第三者に損害を与えた場合、賠償責任を負わないと規定したのが民法712、713条である。しかし、同714条1項が、監督義務者が責任を負うと定めている。 この場合、監督義務者とは親である。ただ…
「世界宗教」の勢力図が変わる時
世界はイスラム教スンニ派過激武装組織「イスラム国」の蛮行に直面し、その対応に苦慮している。国際社会は、古代アッシリア帝国のニムルド遺跡を破壊し、異教徒を殺害続ける「イスラム国」の狂気に恐れを感じている。その蛮行の原動力…
フィリピンで日本が人気旅行先に
地球だより フィリピンで身近な海外旅行先として、日本が注目されているようだ。現地メディアは、片道約4時間という近さに加え、格安航空券の普及や円安による恩恵が影響していると分析している。 フィリピンでは4月上旬にホーリ…
最も若い自衛官の卵
春は自衛官にとって定期移動(転勤)の季節だ。 特に今春の移動では、1佐職の陸上自衛隊の同期が普通科連隊長、特科連隊長、後方支援連隊長などの部隊指揮官のポストに次々と就いた。 自衛官、特に幹部自衛官は、平均2~3年の…
菜の花畑を載せた雑誌グラビアを見て、数年前…
菜の花畑を載せた雑誌グラビアを見て、数年前の今ごろ、四国の霊場巡りを思い立ち、にわか遍路となって愛媛県の寺々を回った時のことを思い出した。 お遍路が行き交う道沿いには黄色がまぶしいほどの菜の花が咲き誇り、瀬戸内海から…
同じように「半世紀」が過ぎたが……
オバマ米大統領とキューバのカストロ国家評議会議長は10日午後、パナマ市で開幕した米州首脳会議で互いに挨拶し、握手を交わした。欧米メディアは“歴史的な握手”と報じた。それに先立ち、ケリー米国務長官が9日、パナマ市内でキュ…
「風光り雲また光り草千里」(門松阿里子)。…
「風光り雲また光り草千里」(門松阿里子)。風が光るというのは、物理的現象ではない。そのように見えるという春の季語であり、自然の変化に敏感な日本人らしい表現である。 稲畑汀子編『ホトトギス新歳時記』には「四方の景色もう…
陸奥宗光は、版籍奉還、不平等条約の改正…
陸奥宗光は、版籍奉還、不平等条約の改正、日清戦争など明治の政治外交史に大きな足跡を遺した政治家・外交官である。岩波文庫にも入っている『蹇々録(けんけんろく)』は陸奥の外交的回想記で、近代日本外交研究の必読書と言われる。…
コックピット内の「操縦士の事情」
インド国営航空エア・インディア機のコックピットで今月5日、機長と副操縦士が喧嘩を始め、殴り合いとなったが、飛行機は目的地の首都ニューデリーに無事到着したというニュースが流れてきた。 現地からの情報によると、西部ジャイ…
関東地方では、桜は大方散ってしまった。…
関東地方では、桜は大方散ってしまった。どうやら、この花は散ることに関心が向かうようだ。桜を詠んだ歌も、それをテーマにしたものが多い。 浅野内匠頭長矩(ながのり)の辞世。「風さそふ花よりもなほ我はまた春の名残をいかにと…
靴磨きのきんちゃん
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 彼は世界最高の靴磨きだ。名前はあるが、ただの「靴磨きのきんちゃん」で通じる。日本・東京の最高級、帝国ホテルの一番隅っこが彼の42年間の仕事場だ。 しがない靴磨きの老人には、彼を認…
「暁の鐘がかんかん鳴りわたると、西島は…
「暁の鐘がかんかん鳴りわたると、西島は本堂に出て寺僧達の勤行に侍した。寺僧等は、本尊の大師像にたいして、毎暁看経礼拝を行ふ。西島は密教の儀軌といふものに、初めて接した」。 作家・中山義秀の小説「高野詣」の一節で、主人…
イエスの血液型は「B型」だ
2000年前のイエス・キリストの遺骸を包んでいた布といわれる「聖骸布」が今月19日から6月24日までイタリア北部のトリノ市で一般公開される。5年ぶりの聖骸布公開だ。多くの人々が既に予約しているという。 同布は西暦20…
抗議活動の動画流出で波紋
沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ) 沖縄の革新労組・政治団体を束ねる沖縄平和センターの山城博治議長ら2人が2月、普天間飛行場(宜野湾市)の移設作業の準備作業が行われている名護市辺野古のキャンプ・シュワブのゲート前で抗…
「そこに山があるから」―1923年、ニューヨーク…
「そこに山があるから」――1923年、ニューヨーク・タイムズのインタビューを受けた英国人登山家、ジョージ・マロリーが「なぜエベレストに登るのか」という質問にこう答えたという。 当時、エベレストの初登頂を狙い、さまざま…
増長する遺族
地球だより 韓国南西部沖で旅客船「セウォル号」が沈没し、死者・行方不明者300人以上を出した大惨事からもうすぐ1年がたつ。犠牲者の大半が修学旅 行中の高校生だったということもあり、国民が受けたショックは大きく、随分長い…
「信号を見て、車が来てないかよく見て渡り…
「信号を見て、車が来てないかよく見て渡りました」。鹿川菜月さん(6)は、東京都中央区立京橋築地小学校の新1年生。昨日の入学式で高綱直良警視総監の注意を胸に留め、総監と一緒に学校近くの交差点の横断歩道を渡った。喜び胸いっ…