フィリピンで日本が人気旅行先に
地球だより
フィリピンで身近な海外旅行先として、日本が注目されているようだ。現地メディアは、片道約4時間という近さに加え、格安航空券の普及や円安による恩恵が影響していると分析している。
フィリピンでは4月上旬にホーリー・ウイーク(聖週間)というカトリックの祝祭日があり、日本のゴールデンウイークに相当する休暇期間となっている。ちょうど日本の桜が開花する時期と重なり、日本を訪れるフィリピン人も多いようだ。
実際に複数の芸能人たちが日本を訪れ、フェイスブックなどに花見や北海道での雪景色の写真を掲載しており、一般人の「日本への憧れ」に拍車を掛けている。これまで、フィリピン人の身近な海外旅行と言えば香港が人気だったが、日本の人気も徐々に上がっているという印象だ。
現地の報道によると、2014年に日本を訪れたフィリピン人の数は前年の70%増で、中国人の83%増に次ぐ増加率だという。今年1月の統計でも72%の伸びを示しているそうで、本格的な日本旅行ブームの到来が感じられる。
かつて日本を訪れるフィリピン人といえば、出稼ぎの女性が多かったが、このところの経済成長で、海外旅行を楽しめる中間層が少しは増えているのかもしれない。
(F)