コラム rss

乗客追い出した車掌に厳罰

地球だより  タイ人は、てくてく歩き回ることが嫌いだ。年中、暑いから、汗をかきかき歩くのは、生活信条をサバーイ(気持ちいい)に置くタイ人が敬遠するのは理解できる。  だから、ちょっとした距離でも、三輪タクシーのトゥクトゥ…

続き

不安な女子大の行く末

 今年も母校の女子大から寄付を募る書類が郵送されてきた。女子大は寄付が集まらない。男女共同参画の世の中、女子大が存続し続けるのは容易ではない。米国でも女子大はかつての4分の1。セブンシスターズと呼ばれる米名門女子大も2校…

続き

脱ゆとり教育後の論議が盛んで、その一つに…

 脱ゆとり教育後の論議が盛んで、その一つに「アクティブ・ラーニング」という指針がある。「子供たちの『生きる力』の育成をより一層重視する」という目標を掲げ、「課題の発見と解決に向けて主体的・協働的に学ぶ学習」(文部科学省)…

続き

「夏山の水際立ちし姿かな」(高浜虚子)…

 「夏山の水際立ちし姿かな」(高浜虚子)。夏というと、山や海のレジャーが思い浮かぶ。知人からも、家族そろって夏山でキャンプをする計画だという話を聞いた。山や海は楽しいけれど事故やケガには注意したいもの。  「聖書読む蝋燭…

続き

東京都知事選が告示され、21人が立候補を届け…

 東京都知事選が告示され、21人が立候補を届け出た。ジャーナリストの鳥越俊太郎氏、元総務相の増田寛也氏、元防衛相の小池百合子氏の事実上3氏の激突だ。鳥越氏は野党統一候補となり、自民は分裂選挙となった。  争点のはっきりし…

続き

ピオネール・キャンプ復活?

地球だより  ロシアの子供たちの夏休みは長い。だいたい70日程度だから、2カ月以上である。実にうらやましい。  その子供たちの夏休みの舞台は、白樺の生い茂る深い森の中にある合宿施設だ。サマーキャンプと呼ばれるプログラムで…

続き

悲劇の定義は様々だが、神に対して傲慢だった…

 悲劇の定義は様々だが、神に対して傲慢だった人間(男が多い)が滅亡する話、というのもその一つだ。シェイクスピアの悲劇について、河合祥一郎著『シェイクスピア』(中公新書)はそう定義する。  『ハムレット』(1600年)のハ…

続き

正当防衛が蘇るのか

韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」  休学中の大学生A氏は自宅前で父親とセメント作業中だった。ちょうど通り過ぎようとした酔っ払いの30代男性がホースに足を取られて倒れそうになった。彼は父親に毒ついて言い争いになり、止め…

続き

写真家で冒険家の石川直樹さんはある時期、…

 写真家で冒険家の石川直樹さんはある時期、毎年のようにミクロネシアの離島に通い、古老から海図やコンパスを使わないで航海する技術を学んだ。冒険とはシンプルなものを追求していくものだからだ。  『全ての装備を知恵に置き換える…

続き

クリントン氏不起訴は理不尽

米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 大統領選が影響か FBI長官の判断には理解  【ワシントン】ヒラリー・クリントン氏が極秘電子メールの扱いを誤ったことで起訴されるのは間違いないはずだった。連邦捜査局(FBI)の…

続き

本島と離島で分かれた「民意」

沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)  10日に投開票された参院選沖縄選挙区では、元宜野湾市長で革新系新人の伊波洋一氏が、現職で沖縄北方担当相の島尻安伊子氏に大差をつけて初当選を果たした。  沖縄では6月の県議選に引き続…

続き

平安時代の王朝文化は続く鎌倉時代の武家文化に…

 平安時代の王朝文化は続く鎌倉時代の武家文化に覆われたが、室町時代に再び現れてきた。室町幕府のそういった「王朝文化の蘇生」の証しの一つに、3代将軍足利義満が建て、その後焼失したとされる七重塔「北山大塔」がある。  その遺…

続き

今回の参院選の結果、自公与党とおおさか維新…

 今回の参院選の結果、自公与党とおおさか維新の会、日本のこころを大切にする党、無所属議員の「改憲勢力」が衆参両院で、憲法改正の発議ができる3分の2を超えた。民進党は共産党とも組み4党共闘で「3分の2阻止」を掲げて選挙を戦…

続き

シンガポールで中国製地下鉄車両に亀裂

地球だより  シンガポールに納入された中国製地下鉄車両に、亀裂が入るなどの不良箇所が確認された。しかも納入車両の実に4分の3という高確率だ。  この車両は中国南車傘下の青島四方機車が製造した車両で、2014年までに納入し…

続き

主権者教育の課題

 10日投開票の参院選で、全国的に18歳選挙権の時代が始まった。これに備えて総務省と文部科学省は昨年、高校生向けの副教材「私たちが拓く日本の未来」を作成・配布し、全国の高校で「主権者教育」という名の政治的教養の教育を行う…

続き

深夜営業による電気の無駄遣い、若者のたまり場…

 深夜営業による電気の無駄遣い、若者のたまり場……。かつては、その立地を批判する厳しい声も出たが、今も増え続けているのがコンビニエンスストアだ。そのコンビニがお年寄り対策に“名乗りを上げている”。  良好な住環境を保護す…

続き

「羽出すと思へば飛びぬ天道虫」(高浜虚子)…

 「羽出すと思へば飛びぬ天道虫」(高浜虚子)。漢字だと分かりにくいが、「天道虫」とは「テントウムシ」のこと。この名前は太陽に向かって飛ぶことから付けられた。アブラムシなどを食べる益虫として知られている。  ところが、害虫…

続き

バングラデシュの首都ダッカで日本人7人を…

 バングラデシュの首都ダッカで日本人7人を含む人質20人が犠牲になったテロ事件の衝撃が収まらないうちに、今度は米国ダラスで惨劇が起きた。黒人射殺事件に抗議するデモ中、警備中の警官が狙撃を受け5人が死亡、容疑者1人も死亡し…

続き

先人に頭を垂れる

地球だより  先日、新潟からブラジルへと移住した方々の記念式典を取材した。最初の移住者は日露戦争終了間もない1908年のこと。当時、日本からブラジルへと渡る交通手段は、片道だけで数カ月もかかる船の旅であり、現地では日本食…

続き

5月ごろから始まったWindows10騒動…

 5月ごろから始まったWindows10騒動。「10」への移行をめぐって、あちこちで混乱が続いている。だがその割には、メディア上ではほとんど話題にならなかったのが不思議だ。特にテレビは終始冷淡だった。  「10」に移行す…

続き

自然科学では英語が世界語だが、歴史学でも…

 自然科学では英語が世界語だが、歴史学でもその傾向は強いようだ。経済史学者の玉木俊明さんは「私のごときふつうの西洋史研究者でさえ、英語で論文を書き、英語で口頭発表することが急速に増えている」(『歴史の見方』)と記している…

続き

日本の宗教には輝かしい伝統がある。鎌倉時代…

 日本の宗教には輝かしい伝統がある。鎌倉時代には、民衆の苦悩を救うために数々の宗祖が誕生したが、その中に、臨済宗創始者、栄西の弟子で、曹洞宗開祖、道元がいる。  当時の京都は夜盗が横行し、人心が乱れ決して平和な都ではなか…

続き

欧州統合の高邁な理想に亀裂

米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 主権の尊重選んだ英国 国内に分離・独立の動きも  【ワシントン】傲慢(ごうまん)で尊大、相も変わらず合理性を欠き、無責任なブリュッセルの欧州連合(EU)官僚らを見れば、英国がE…

続き