根本 和雄
「生老病死」と対峙して
メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄 今、此処を只管に生きる 「病」は寿命を全うする養生 超高齢社会の昨今、改めて自分の生涯の来(こ)し方、行く末に思いを巡らしながら、避けて通ることのできない、人生の大事な生・老・病…
注目集めるエピジェネティクス
メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄 体質は境遇の影響受ける 環境を借りて身体を調えよう 私たちの「体質」についての従来の考え方は、「気質」(その人の気性)と「体質」との相関性が論じられ、例えばドイツの精神医学者エル…
改めて「デジタル教科書」を問う
メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄 知の基本は紙の教科書 人間は言語によって人格形成 昨今、若い世代の自殺が急増し、加えて、「いじめ」が多発している状況は座視することができず、極めて憂慮に堪え難い思いである。さらに…
デジタル教育の落とし穴
「健全な精神」養う教育岐路に メンタルヘルス・カウンセラー 根本和雄氏に聞く 文部科学省は現在、デジタル教育の本格導入に向けて着々と準備を進めている。来るべきAI(人工知能)、ソサエティ5・0社会の到来に向けグローバル…
『言志四録』に学ぶ老いの人生
メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄 佐藤一斎の養生の秘訣 ゆっくり、じっくり、しっかりと “春風を以(もっ)て人に接し、秋霜(しゅうそう)を以て自ら粛(つつし)む”(「言志後録」33)。これは、よく知られた江戸時代…
新渡戸稲造と『菜根譚』のことば
メンタルヘルス・カウンセラー 根本 和雄 今こそ融和・寛容の精神を 退歩は前進、利他は自利へ導く 国際人として、国際連盟事務次長の任に7年間携わり、その間に「知的協力委員会」(ユネスコの前身)を担当し、アインシュタイン…
回復力を促進する「信念体系」
メンタルヘルス・カウンセラー 根本 和雄 近年、新しい生物学として「エビジェネティクス」という分野が注目されている。それは「信念の生物学」と呼ばれている新しい分野で、米スタンフォード大学医学部教授(細胞生物学)のブルー…
「超高齢長寿社会」とどう向き合う
メンタルヘルス・カウンセラー 根本 和雄 強い意志持ち柔軟に処世 『呻吟語』が語る老いの豊かさ 我が国の65歳以上の高齢者人口は3617万人、総人口に占める割合は28・7%で過去最高を更新し、しかも100歳以上の高齢者…
『菜根譚』に学ぶ人間学の知恵
メンタルヘルス・カウンセラー 根本 和雄 混迷の世相変える倫理観 権勢に流されず「足るを知る」 天文18(1549)年に来日したスペインの宣教師、フランシスコ・ザビエル(06~52)は、こう語り、驚いたという。 “日…
感染症予防への「免疫力」効果
メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄 自然治癒力高める生活術 腸内環境整え、体温め、快眠を 新型コロナウイルスの世界的な感染の状況は極めて深刻である。しかも、この感染症に対する世界保健機関(WHO)の果たす役割は極め…
令和の時代を生きる養生訓
メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄 大切な“心の穏やかさ” 「今・此処」を受け入れ専念 “降る雪や明治は遠くなりにけり”とは、中村草田男の句であるが、何時(いつ)しか昭和も遠くなりつつある思いが去来するこの頃である…
超高齢多死社会の医療を考える
メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄 ケア中心に「健生安死」を 望ましい癒しと看取りの医療 わが国は紛れもなく超高齢化が加速しつつある中で、それに伴って必然的に多死社会の波が押し寄せている昨今ではなかろうか。 20…
増え続ける「いじめ」の病理現象
メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄 改めて教育の本質を問う 心と心の交流で人格を陶冶 全国の小中高などが2018年度に認知した「いじめ」は、前年度比12万9555件(31%)増の54万3933件で過去最多と最悪の状…
「認知症時代」とどう向き合うか
メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄 三大生活習慣を見直そう 「生きがい」持ち脳を活性化 超高齢化社会を歩み続けるわが国は、2019年に65歳以上は3588万で、総人口に占める割合は28・4%である。また、内閣府の推…
今、「病」とどう向き合うか
メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄 健康の意味を見詰め直す 人生を前向きに生きる適応力 わが国は、急速に超高齢化が進展する昨今、人々は「病」とどう対峙(たいじ)するかは極めて重要な問題ではなかろうか。それは、同時に…
「令和の時代」をどう生きる
メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄 感謝の心でストレス解消 荒波乗り越える心の処方箋 穏やかに清々(すがすが)しい思いで新しく「令和の時代」を迎え、“令(うるわ)しく、慈しみ”に満ちた平和を築き上げる時代であること…
メンタルヘルス対策の処方箋
メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄 「苦悩」と対峙し意味問う フランクルに学ぶ「態度価値」 昨今の社会状況は、経済至上主義に翻弄(ほんろう)され物質的な繁栄が重要視される中で、しかもメカ化社会の急速な進展に伴いテク…
今必要な「ポジティブ心理学」
メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄 充実した人生を求めて 心構えを変えて生活を変革 1998年の夏にサンフランシスコで開催されたアメリカ心理学会(APA)で、会長のマーティン・セリグマン教授(ペンシルベニア大学)が…
東洋的思想の「精神療法」
メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄 「森田療法」100年に思う 「生き方」の処方箋に活用を 日本で生まれた森田正馬(まさたけ)による「森田療法」の理論が確立したのが1919(大正8)年、森田正馬45歳の時で、今年は…
人生の旅路とどう向き合うか
メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄 「生老病死」を見詰め直す 「病」は人生への気付きの時 今、「超高齢多死社会」に直面している我が国の現状は、100歳以上の高齢者は6万9785人(2018年)であり、加えて、年間の…
暮らしの中のメンタルヘルス
メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄 「心の免疫力」高めよう 感情調整力生かし回復力養う 「メカ化社会」の昨今、これまでとは異なる〈テクノ・ストレス〉(新型ストレス)によって人々の心は萎(な)えて、傷つきやすく(バル…
人生の豊かさと生きがい求め
メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄 感謝する人ほど幸せに ポジティブ心理学の視点から 「ストレス社会」の昨今、人々の心は萎(な)えて枯渇し、知らず知らずに心が迷走〈マインドワンダリング〉し、いつしか〈ネガティブ・マ…
「マインドフルネス」な生き方
メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄 自分を整え自然に委ねる 「今に気付く」四つの瞑想法 「情報過多社会」の昨今、人々の心は洪水の如(ごと)くに押し寄せる情報に翻弄(ほんろう)され、心が散漫に陥り、心の迷走状態(マイ…