[2020東京五輪·パラリンピック]
水谷・伊藤組、中国の牙城を崩して日本初の快挙
「今までの全てのリベンジができた」「最後まで楽しかった」 満面の笑みで水谷と伊藤が抱き合った。日本男子の第一人者と女子の世界トップクラスに成長した20歳のコンビがついに中国の牙城を崩し、日本卓球界に五輪初の金メダルをも…
柔道73キロ級の大野将平が連覇、柔道で7人目
「集中・執念・我慢」、追い詰められて本領を発揮 自ら予想していた通り、連覇はたやすくなかった。男子73キロ級の大野は「リオデジャネイロ五輪後の苦しくてつらい日々を凝縮したような、そんな一日の戦いだった」。 今年6月の…
「最強」が見詰めた弱さ、稽古で我慢を貫く
弱点を消す地道な積み重ねで、大野将平が再び金メダル 柔道創始国の日本で、2大会以上連続の五輪制覇を達成したのは、過去に男女各3人しかいなかった。男子73キロ級の大野は「各国の選手は死に物狂いでくる。言葉以上に2連覇の難…
西矢椛が平然と金、日本史上最年少13歳で獲得
2回連続して失敗し焦るが、大技を決めて「すっきり」 物おじしない13歳が新競技のスケートボードで歴史に名を刻んだ。西矢は予選を終えた時点で、「いつもの大会と全然変わらない」とさらり。無邪気な笑みを浮かべて高度なトリック…
13歳西矢選手、「楽しく笑顔で」目標に初代王者
兄の影響で始めたスケボー、あっという間にトップクラスに 新競技の初代チャンピオンに輝いたのは、あどけなさが残る13歳だった。日本史上最年少メダリストとなったスケートボード女子ストリートの西矢椛選手=ムラサキスポーツ=。…
体操男子団体、わずか0.103差で連覇ならず
橋本が新エースにふさわしい働きで中国を逆転、パリは金を 体操日本の主役を託された橋本ら若者が、しっかりと伝統を受け継いだ。平均年齢21・5歳のメンバー4人全員が初出場で臨んだ団体総合。これまで日本を支えてきたエース内村…
体操団体の萱和磨主将、栄光の片隅で固めた決意
リオでは悔しい代表補欠、「失敗しない男」へ飛躍の糧に 2016年リオデジャネイロ五輪の体操男子団体決勝は、会場の片隅から金メダルの歓喜に沸く日本代表の姿をじっと見詰めた。萱和磨選手(24)=セントラルスポーツ=が、東京…
メダルを射抜いた武藤弘樹、勝利の瞬間に涙
アーチェリー男子団体で銅、ほぼ中心を射抜き劇的な幕切れ 日本がメダルを手にするには、10点かつ相手より中心に近い位置を射る必要があった。「やるしかない」。後がない状況で3番手武藤が放った矢はほぼ中心へ。銅メダル。劇的な…
柔道女子の芳田司、こだわりの内股で意地の銅
準決勝で敗れるも、気持ちを切り替えて自分の柔道を貫く 初めての五輪。女子57キロ級の芳田の動きは切れていた。先手先手の攻めで2試合を突破。準決勝も前に出たが、ジャコバ(コソボ)に奥襟を握られ組み負ける場面があった。延長…
結果を積み上げ恐怖心を克服、堂々と戦い「銅」
「未知の行ってみたい」舞台、初の五輪で光った勝負度胸 「ここを目指しているのか」。柔道女子57キロ級の芳田司選手(25)=コマツ=は、付き人として同行した5年前のリオデジャネイロ五輪で気おされ、怖くて震えが止まらなかっ…
16歳の中山楓奈、本番で大技を決めて納得の銅
練習はほぼ毎日、尽きない探究心でパリではさらなる高みへ 女子ストリートで銅メダルを獲得した16歳の中山は「うれしいけど、実感が湧いていない」。素直に心境を語った。 後半のベストトリックでは、板の前側の金属パーツ部分で…
大坂なおみ、高い技術で難なく2回戦を突破
相手の強打やスライスをテンポよく返してポイントを奪取 大坂は女子シングルス2回戦を難なく突破。5月下旬の全仏オープン1回戦を最後にツアーを離れていたため、「本当にいいプレーがしたい」との思いが強かったという。ストレート…
テニス2回戦、錦織・マクラクラン組が8強に
第2シードの大坂なおみがゴルビッチに快勝、3回戦に進出 テニスは26日、各種目の2回戦が行われ、女子シングルスは第2シードの大坂なおみ(日清食品)がビクトリア・ゴルビッチ(スイス)を6-3、6-2で下し、3回戦に進んだ…
NBAの八村塁にエースの自覚、開幕戦をけん引
徐々に本来の輝きを取り戻し、チーム最多の20得点 1976年モントリオール大会以来の五輪。「史上最強」の日本男子で開幕戦をけん引したのは、NBA(米プロ協会)から戻った八村だった。 2019年ワールドカップ(W杯)王…
カザフスタン選手団の「お姫様」は金メダリスト
ドレス姿で行進し開会式で話題、母国も報道「注目の的」 23日に行われた東京五輪開会式でゲーム音楽が流れる中、ドレスで行進した陸上選手が「お姫様みたい」と日本のツイッターなどで話題になった。中央アジア・カザフスタン選手団…
「東京2020」と「時代の精神」
東洋学園大学教授 櫻田 淳 「大会の哲学」用意し得ず 甘やかされて育った戦後世代 「東京2020」(東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会)が幕を開けた。「東京2020」は、準備の過程で諸々(もろもろ)の不手…
新型コロナウイルス禍の中で開幕した東京五輪…
新型コロナウイルス禍の中で開幕した東京五輪だが、日本選手のメダルラッシュが続いている。全身全霊を込めて試合に挑む姿、試合後の笑顔、涙。これがスポーツの力と納得する。 開催に懐疑的なムードを煽(あお)ってきたテレビのワ…
菅首相、電話で柔道金の高藤直寿選手を祝福
「男泣きに感動」、大橋悠依選手、堀米雄斗選手にも祝意 菅義偉首相は25日、東京五輪で日本勢初の金メダルを獲得した柔道男子60キロ級の高藤直寿選手に首相公邸から電話し、「本当におめでとう。勝利への強い執念を感じた。試合後…
柔道の阿部兄妹がそろって金、夏冬を通じて初
兄の一二三は男子66キロ級を、妹の詩は女子52級を制覇 柔道は25日、男女各1階級が行われ、男子66キロ級の阿部一二三(パーク24)と、妹で女子52キロ級の阿部詩(日体大)が初優勝を果たした。日本の男女のきょうだいが五…
恐怖捨て前へ前へ、「圧倒的に勝つ」の源流
中学2年で全国優勝、正面から入る柔道が体現できるように 「圧倒的に勝つ」と宣言し、東京五輪で金メダルを獲得した柔道男子66キロ級の阿部一二三選手(23)=パーク24=。前に出て豪快に投げる攻撃スタイルが持ち味だ。強さの…
阿部詩、因縁の相手の徹底マークを寝技で打開
金が決まると畳をたたき涙、「努力が報われてよかった」 決勝でぶつかったブシャールは、女子52キロ級の阿部詩にとって因縁の相手だった。2019年11月のグランドスラム大阪大会での敗戦が、国際大会で海外選手に喫した唯一の黒…
柔道人生変えた一つの敗戦「10戦9勝ではダメ」
初戦の怖さを知った高校総体、隅々に意識が及ぶように 「10戦9勝ではダメや」。柔道女子52キロ級、阿部詩選手(21)=日体大=には、柔道人生を変えた一つの敗戦がある。そこからスターへの階段を駆け上がり、東京五輪では同階…
大橋悠依、勝負どころを見極め金「最後は気合」
水泳女子400m個人メドレーで、300~350mの泳ぎを重視 「オリンピック・チャンピオン」と呼ばれて表彰台の真ん中に上がったときに、「うれしさがあふれた」。大橋は女子400メートル個人メドレーで日本勢初制覇を遂げ、誇…