[2020東京五輪·パラリンピック]
女子やり投げの北口榛花選手、57年ぶり決勝進出
「泣き虫娘」が規格外の成長、夢は世界記録の更新 陸上女子やり投げで日本勢57年ぶりの決勝進出を果たした北口榛花選手(23)=JAL=。競技を始めた高校時代、うれしいときも悔しいときもよく泣いた。その成長曲線は規格外。決…
レスリングの乙黒拓斗、世界王者ラシドフに雪辱
1年延期でレベルを上げた攻守、成果を実感し決勝へ 勝った瞬間、乙黒拓は右腕を振り上げた。準決勝で世界王者のラシドフを3-2で破り、銀メダル以上が確定。「3試合、集中して戦えた」。言葉に自信がみなぎっていた。 ラシドフ…
レスリングの須崎優衣、初の五輪でも死角なし
がぶり返しにアンクルホールドで連続得点、無失点で決勝へ 死角は見当たらない。須崎が1回戦から3試合連続でテクニカルフォール勝ち。いずれも無失点で決勝に進み、「強い気持ちでいけました」。初の五輪でも物おじせず、頼もしい勝…
空手男子組手の西村拳、「残り0秒」の悲劇
「気の緩みがあった」、逃げ切りを図るも1-3の逆転負け 西村の目の前にあったメダルが、するりと逃げていった。 引き分けでも銅以上が確定する1次リーグ最終戦。1-0で逃げ切りを図り、場外へ逃れようとした瞬間に上段蹴りを…
男子400mリレー、日本はバトンリレーに失敗
完走できずに終わる、女子1500mは田中希実が8位入賞 陸上は6日、男子400メートルリレー決勝が行われ、日本(多田修平、山県亮太、桐生祥秀、小池祐貴)は第1走者の多田から第2走者の山県へバトンが渡らず、完走できずに終…
スケートボードの13歳西矢「皆さまのおかげ」
地元の大阪・松原の沢井市長を表敬訪問、金メダルを報告 東京五輪のスケートボード女子ストリートで優勝し、日本選手最年少の13歳で五輪金メダリストとなった西矢椛(ムラサキスポーツ)が6日、自身が住む大阪府松原市の沢井宏文市…
亡命ベラルーシ選手が初の記者会見、日本に謝意
ツィマノウスカヤ選手がポーランドに無事到着「幸せ」 東京五輪に出場し、ベラルーシへの帰国命令を拒否してポーランドに亡命したクリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手(24)が5日、ワルシャワで記者会見し、無事到着できて「幸せだ…
川井梨紗子、日本女子3人目の五輪連覇を達成
姉妹で金メダルも実現、重圧を乗り越え特別なメダルに 試合を終えた川井梨紗子は、澄み切った表情でマットにお辞儀した。客席にいた妹の友香子に、柔らかな笑顔を向ける。「リオの時と比べると、重みがある。特別だなと思います」。若…
日本は中国に力負け、想像以上に遠い頂点
卓球女子団体、第1ゲームを奪うも一気に中国の流れに 金メダルまでの距離は想像以上だった。卓球の日本女子は中国に0-3で完敗。石川、平野、伊藤の3人は何とかしようと試みたが、相手がはるかに上だった。伊藤は混合ダブルス、シ…
選手生命の危機、母の決意「やめてもいいよ」
卓球団体で銀の平野美宇選手、3年半前に大スランプに 卓球女子団体で2大会ぶりの銀メダルに貢献した平野美宇選手(21)=日本生命=。3年半前、夢を失いかけ、選手生命の危機に直面した。ラケットを手に取るだけで涙がこぼれ落ち…
空手・形の清水希容選手、0.18点の僅差での銀
迷いを払拭し完遂、微妙に乱れ宿敵のサンチェスに惜敗 「赤の勝ち」。青色の帯を締めた清水は、審判の声を聞くと静かに一礼した。0・18点の僅差で宿敵サンチェスに惜敗。「やっぱり金がよかった」。日本空手界初のメダルでも銀では…
苦しんだ「女王」、空手女子形・清水希容選手
充足の銀メダル、高校時代の試練の日々が成長の転機に 空手女子形で銀メダルを獲得した清水希容選手(27)=ミキハウス=は、試練が続いた高校時代の恩師の言葉を胸に、五輪の重圧と向き合ってきた。目指したのは「世界中の観客と一…
陸上男子20キロ競歩、池田向希が銀メダル
異例の暑さをプラスに、マネジャーからメダルに到達 競歩で世界屈指の強豪国となった日本が、これまで五輪の表彰台に届かなかった男子20キロ。23歳の池田がその扉をこじ開け、銀メダルをつかんだ。「メダルを一つの目標にずっ…
20km競歩世界王者の山西利和、満足感乏しい銅
追う、追わないの判断が中途半端に、レース運びを反省 世界王者として迎えた初の五輪。日本の競歩で初の金メダルが視界に入っていただけに、表彰台確保だけでは物足りなかった。銅メダルの山西は「自分の納得いくもの、満足いくもので…
ボクシングの田中亮明、愚直に前進し清々しく銅
強豪を次々に破り屈指のダークホースに、「最高の景色」 男子フライ級準決勝で、田中は0-5の完敗だった。だが、「負けたけど、自分との戦いには勝った。気分は悪くない」。晴れ晴れとした表情だった。 作戦などない。ただ自分ら…
田中亮明、世界王者の弟とお互いに切磋琢磨
恒成選手にアドバイスを求めスタイル転換、兄弟の絆で銅 プロで王者になった弟とは別の道を歩み、五輪の舞台で銅メダルを獲得したボクシング男子フライ級の田中亮明選手(27)=岐阜・中京高教=。メダルに向けたスタイル転換の手本…
水泳銀の本多灯選手、仲間に欠かさず伝言
「笑顔を忘れるな!」、気遣いを忘れないムードメーカー 「つらいことがあっても、忘れてはならないのは『笑顔』です」。東京五輪で競泳陣が予想外の苦戦を強いられる中、男子200メートルバタフライで銀メダルを獲得した本多灯選手…
陸上男子リレー、「安全バトン」で関門を突破
予選を8番目のタイムで突破、決勝では攻めのレースへ リスクを減らした「安全バトン」(山県)で、第一関門を突破した。男子400メートルリレーで日本は1組3着に入って予選通過。リオデジャネイロ五輪で2位と躍進して以来、金メ…
レスリングの向田真優、鍛えた強みを存分に発揮
「吉田の後継者」が決勝へ、「最後まで気持ちを切らさず」 スピードと技の切れ。向田は鍛えてきた強みを存分に出した。危なげないレスリングで3連勝し、難なく決勝に駒を進めた。 バトオチルとの準決勝、第2ピリオドが圧巻だった…
22歳の稲見萌寧、持ち味を発揮しトップ10に
女子ゴルフ第2ラウンド、持ち味を発揮し五輪でも涼しい顔 日本屈指のショットメーカー、稲見が躍動した。堂々としたプレーで六つ伸ばし、トップ10に浮上。22歳は「悪いショットも少なく、きのうよりパターが入ってくれた」と納得…
男子スポーツクライミングの楢崎智亜は4位
崩れた優勝への構想、先行できず1点差でメダルを逃す 五輪初代王座に向け、楢崎には描いた構想があった。「スピードとボルダリング。その二つでほぼ優勝を決める」。だが理想通りに進まなかった。 スピードは、予選でトップだった…
空手女子組手の宮原美穂、メダルに届かず
1次リーグ敗退、積極性が裏目に「悔しいけど楽しかった」 引き分けでも準決勝に進み、銅メダル以上が確定という1次リーグ最終戦。宮原は積極性が裏目に出て相手のカウンターを受け続け、0-4で敗れた。「良くも悪くも攻撃してしま…
平野歩夢が夏冬五輪出場達成、挑戦に悔いなし
予選落ちも「自分の滑りができた」、北京では悲願の金を 夏の挑戦は予選落ちに終わった。日本男子2人目となる夏と冬の五輪出場を果たした平野は「楽しく自分の滑りができて終わったので、悔いはない」。すっきりした表情で語った。 …