平野歩夢が夏冬五輪出場達成、挑戦に悔いなし


予選落ちも「自分の滑りができた」、北京では悲願の金を

平野歩夢が夏冬五輪出場達成、挑戦に悔いなし

スケートボード男子パーク予選、平野歩夢の演技=5日、有明アーバンスポーツパーク

 夏の挑戦は予選落ちに終わった。日本男子2人目となる夏と冬の五輪出場を果たした平野は「楽しく自分の滑りができて終わったので、悔いはない」。すっきりした表情で語った。

 トップ選手との力の差は明らかだった。パーク男子の予選4組目に登場。2回目は持ち味の高さのある演技を見せ、技もノーミスだったが、得点が思うように伸びなかった。それでもスケートボードに取り組んだ3年足らずの日々を振り返り、「確実に今の自分を強くしてくれた。そこに対しては、悔いなくきょうを終えられたという気持ち」と前向きだった。

 今後は2大会連続で銀メダルを獲得している本職のスノーボード・ハーフパイプに集中し、来年2月の北京五輪で悲願の金メダルを目指す。東京五輪がコロナ禍で1年延期され、既に当初の計画通りではない。「半年でどこまでやれるか、これもチャレンジ。(東京五輪が)終わっても、終わっていない、みたいな挑戦の流れかな」。自らが置かれた状況をそう表現し、次の目標を見据えた。