日本は中国に力負け、想像以上に遠い頂点
卓球女子団体、第1ゲームを奪うも一気に中国の流れに
金メダルまでの距離は想像以上だった。卓球の日本女子は中国に0-3で完敗。石川、平野、伊藤の3人は何とかしようと試みたが、相手がはるかに上だった。伊藤は混合ダブルス、シングルスに続くメダルを獲得したが「悔しい気持ちの方が強い」と口にした。
試合の入りは悪くなかった。馬場監督が就任当初から大切にしてきた「一番が重要」という考え方。石川、平野組はその通りに第1試合の最初の1点、第1ゲームを奪った。しかし、大舞台で一段と強さを増すのが中国。陳夢、王曼昱のペアに第2ゲームを奪われ、第3ゲームも落とすと、流れを一気に持っていかれた。
第2試合の伊藤は孫穎莎に2ゲームを連取される苦しい展開。サービスを工夫しながら粘ったものの、1ゲームを奪い返すのがやっと。第3試合の平野も王曼昱のパワーに圧倒され、「中国選手は1本、多く返してきたし、その1本がものすごく質が高かった」。
自国開催の五輪で、厳しい現実を突きつけられた。最後の壁は高かったが、20歳の伊藤と21歳の平野に、経験豊富な28歳の石川がそろったチームは強さを身に付け、準決勝までは完璧だった。
結果は求めたものではなかったとはいえ、前回大会を超える銀メダル。3大会連続の表彰台で地力があるところは十分に見せた。