22歳の稲見萌寧、持ち味を発揮しトップ10に


女子ゴルフ第2ラウンド、持ち味を発揮し五輪でも涼しい顔

22歳の稲見萌寧、持ち味を発揮しトップ10に

第2ラウンド2番、稲見萌寧の第2打=5日、埼玉・霞ケ関CC

 日本屈指のショットメーカー、稲見が躍動した。堂々としたプレーで六つ伸ばし、トップ10に浮上。22歳は「悪いショットも少なく、きのうよりパターが入ってくれた」と納得していた。

 2番で7メートルを沈めて最初のバーディー。ティーイングエリアが前に出された6番では、ドライバーで奥のグリーンエッジまで運び、チップインイーグルを奪った。18番は第2打でグリーンの下り傾斜も利用し、3メートルにつけてバーディー。右拳を力強く握った。

 2019年の日本ツアーでトップだったパーオン率は、この2日間で80・56%。全選手で3番目に高く、存分に持ち味を発揮している。それでも「調子自体はあまり変わらない」と涼しい表情を見せる。

 「究極に追い込まれた時に強くなる」と分析するタフな心も大きな強み。五輪の舞台に緊張することはなく、キャディーを務める奥嶋誠昭コーチは「いつもの試合と変わらない」と話す。

 メダル圏内とは2打差につけた。ゴルフで日本勢初の表彰台を狙える位置だが、「自分のスコアをちょっとでも伸ばせたらいいなというだけ。上位でずっと戦えたらいい」と稲見。肩に余分な力は入っていない。