陸上男子リレー、「安全バトン」で関門を突破


予選を8番目のタイムで突破、決勝では攻めのレースへ

陸上男子リレー、「安全バトン」で関門を突破

陸上男子400㍍リレー予選で力走する第3走者の桐生祥秀(中央)。左はアンカーの小池祐貴=5日、国立競技場

 リスクを減らした「安全バトン」(山県)で、第一関門を突破した。男子400メートルリレーで日本は1組3着に入って予選通過。リオデジャネイロ五輪で2位と躍進して以来、金メダルを目標としてきた東京五輪の決勝へ挑む。

 個人種目の100メートルと200メートルで日本勢は6人全員が予選落ち。不完全燃焼の思いをリレーにぶつけた。希望通りに1走を担った多田がまずまずのスタート。リオで務めた1走から2走に移った山県は、公式戦で初めてとなった3走桐生へのバトンパスを無難にこなした。「(桐生は)飛び出しが早いだろうと思って準備してきた」

 最近の五輪や世界選手権で3走が定位置の桐生は強豪と遜色のない走りで、アンカーの小池へ。「まだトップスピードを上げられる感覚はある」(小池)と余力を感じながら、決勝進出が確実な3着以内を守った。

 決勝に進んだ2組8チームのタイムを単純比較すれば、日本が予選で記録した38秒16は8番目。表彰台へのハードルは決して低くはないが、山県は「あしたはもっと攻められる」とバトンパスのタイム短縮に自信を見せる。決勝の配置は日本が一番外側の9レーン。桐生は「(他走者が見えない)外側で相手を気にせず走れる。日本記録を目指せばメダルは絶対ついてくる」と信じる。

 予選ではタレント集団の米国が敗退する波乱があった。「何が起こるか分からない」(多田)のがリレー。混戦模様の中、「アンダーハンドパス」に安定感がある日本が浮上する可能性はある。地元五輪の総決算へ、桐生は「冷静だけど、燃え上がる走りをしたい」と意気込んだ。