16歳の中山楓奈、本番で大技を決めて納得の銅
練習はほぼ毎日、尽きない探究心でパリではさらなる高みへ
女子ストリートで銅メダルを獲得した16歳の中山は「うれしいけど、実感が湧いていない」。素直に心境を語った。
後半のベストトリックでは、板の前側の金属パーツ部分で手すりを滑る「フロントサイドKグラインド」を成功させた。本番でカギを握ると考え、力を入れて練習してきた大技だ。「五輪で決めるのが目標だった。安心した」と納得の表情で振り返った。
富山市出身。地元にスケートボードパークができたことがきっかけで競技を始めた。専属のコーチはおらず、周りの男子スケーターに技を教えてもらって成長した。練習はほぼ毎日。休日はずっと滑っており、「帰ってきたら夜10時とか。そういう生活が続いている」と話す。
2024年パリ五輪への意欲も高まり、「自分の得意技をたくさん出していきたい」。尽きない探究心で、さらに輝く色のメダルを目指す。