オピニオン
南太平洋島嶼国の水没対策支援を
平成国際大学教授 浅野 和生 津波対策の技術持つ日本 中国に代わるプレゼンス示せ 太平洋・島サミットは、1997年に第1回会議が「日・南太平洋フォーラム首脳会議」として実施されてから3年に1回開催され、去る7月2日が第…
マラバール 日米豪印は対中連携強化を
インド国防省は、毎年行っている海上自衛隊、米海軍との合同海上演習「マラバール」について、今年は西太平洋で実施すると発表した。 昨年に続きオーストラリアが参加する。豪州は近年、中国の台頭を懸念しており、ベンガル湾とアラ…
金正恩独裁政権、終焉の兆し
宮塚コリア研究所代表 宮塚 利雄 軍と党の内部抗争が激化 総書記の「代理人」の職制新設 北朝鮮では、コロナ禍と経済不況に加え食糧不足で人民の金正恩政権に対する不満が高まっている中、独裁体制そのものにも異常事態が発生して…
歴史創った選手・スタッフを讃える
特別編集委員 藤橋 進 熱戦を見守り続けた聖火が静かに消え、東京五輪は幕を閉じた。柔道女子48㌔級の渡名喜風南選手の銀メダル、柔道男子60㌔級の高藤直寿選手の金メダルに始まるメダルラッシュの中、あっと言う間の17日間…
東京五輪閉幕、世界に勇気と希望与えた
17日間にわたる熱戦の幕が閉じた。新型コロナウイルスの世界的流行の中で開かれた東京五輪は、大きな混乱もなく大会を終えることができた。ほとんどの会場で無観客という異例の開催ではあったが、選手たちの素晴らしいパフォーマンス…
ポーランドのユダヤ軽騎兵連隊
獨協大学教授 佐藤 唯行 国家消滅を防ぐため戦う 友愛・団結の象徴として英雄に 1793年、ポーランドは国家消滅の瀬戸際にあった。露・プロセインが結託して領土を奪わんと攻め寄せて来たからだ。所謂(いわゆる)第2次ポーラ…
コロナ「自宅療養」、コールセンター拡充が急務
新型コロナウイルスの新規感染者が東京では5000人を超え、全国でも1万5000人を上回った。きょうから福島、愛知、熊本など8県が、まん延防止等重点措置の適用地域に追加される。感染「第5波」が到来する中、医療資源を有効に…
ミャンマー国軍の浅知恵
《 記 者 の 視 点 》 23年の再選挙、国際社会は認めず ミャンマーで国軍がクーデターを起こしたのは2月1日。この日、非常事態宣言を出した国軍は、事実上の政権トップだったアウン・サン・スー・チー氏を拘束し、国家の全…
クーデター半年 ミャンマーの対中傾斜回避を
ミャンマーで国軍がクーデターを起こし全権を掌握して半年が経過した。国軍が設置した最高意思決定機関、国家統治評議会は、暫定政府の発足と国軍トップのミン・アウン・フライン総司令官の首相就任を発表。総司令官は2023年8月ま…
原爆の日 核抑止力の確保に努めよ
広島はきょう、長崎は9日に「原爆の日」を迎える。1945年8月6日、広島に世界で初めて原子爆弾が投下され、一瞬にして街は壊滅し、10万余の人々の命が奪われた。多量の放射線を浴び、多くの人々がその後遺症に苦しみながら戦後…
“被害妄想”のロシア新安保戦略
日本対外文化協会理事 中澤 孝之 米欧を「脅威」と位置付け 伝統的な価値観への回帰表明 プーチン・ロシア大統領は7月2日、軍事や外交、内政の指針となる新たな「国家安全保障戦略(以下・安保戦略)」を承認した。安保戦略は6…
北の対南威嚇に振り回されるな
韓国では8月10日から26日まで米韓合同軍事演習が実施される予定である。今回の演習は野外機動訓練ではなく連合指揮所訓練であり、コンピューターシミュレーション訓練であり、攻撃的な性格ではなく平和維持のための防御的な訓練で…
ベラルーシ 選手への抑圧は許されない
東京五輪陸上女子のベラルーシ代表から外され、強権的な本国による帰国命令を拒否したクリスツィナ・ツィマノウスカヤ選手が、日本を出国して亡命先のポーランドに向かった。背景には、ベラルーシで「欧州最後の独裁者」と呼ばれるルカ…
中露との攻防、もう一つの最前線ボスニア
中欧のバルカン半島西部のボスニア・ヘルツェゴビナ(以下ボスニア)が、中露権威主義vs民主主義対決のもう一つの最前線になりつつある。酷い内戦の後、なんとかその再発を抑えてきたこの国が、新たな民族紛争の危機に近づいている。…
熱海土石流1ヵ月、危険な盛り土の解消を急げ
静岡県熱海市の土石流災害の発生から1カ月が経過した。起点付近にあった盛り土が被害を拡大させたことが問題視されている。 県の基準超過の疑い この土石流では、これまでに22人の死亡が確認され、行方不明者5人の捜索が続い…
中国共産党100年祝賀行事に違和感
拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 党が国家を腕力で統治 習専制体制長期化の弊害懸念 中国は7月1日に天安門広場に7万余人のそれぞれのユニフォームを着た国民を集めて、「中国共産党創党100年記念大会」を開催した。天安門上の観…
米軍アフガン撤収、「テロの温床」逆戻りを危惧
バイデン米大統領は、米軍によるアフガニスタンでの軍事作戦を8月31日に完全に終結させると表明した。 米軍の撤収決定後、アフガン各地では反政府勢力タリバンが政府軍に攻撃を仕掛けて支配地域を拡大している。国際テロ組織とつ…
1964年の東京五輪と沖縄
沖縄大学教授 宮城 能彦 日の丸を振り聖火歓迎 「我々も同じ日本人」と確認 1964年の東京オリンピック。 当時私は4歳だったので、直接の記憶がないのが残念である。しかし、当時の沖縄社会の雰囲気や、沖縄県民にとって6…
朝鮮学校敗訴、北追従では無償化は難しい
高等学校授業料の実質無償化で朝鮮学校を対象外にした国の処分は違法だとして、広島朝鮮初中高級学校の運営法人と元生徒109人が処分撤回と計約5600万円の損害賠償を求めて起こしていた訴訟で、最高裁第3小法廷は原告の上告を退…
五輪期間中のサイバー攻撃の可能性
日本安全保障・危機管理学会上席フェロー 新田 容子 イベント自体を人質に 国家的攻撃者の絶好の出番 現在、コロナ禍の影響でテレワークを含め自宅で過ごす機会が増え、非常事態宣言下の東京オリンピックが始まり、期間中はさらに…
皇位継承 伝統に適う旧宮家男子の復帰
安定的な皇位継承の在り方を検討する有識者会議(座長・清家篤日本私立学校振興・共済事業団理事長)が、論点整理をまとめ、最終報告に向けた方向性を確認した。その中で、旧宮家の男系男子の皇籍復帰が重要な選択肢として示されたのは…
コロナ下の五輪開会式、残念だった経済界の欠席
《 記 者 の 視 点 》 東京五輪が開幕して10日。日本人選手の連日の活躍もあり、序盤の五輪は開催前の不安やトラブルを吹き飛ばすかのように、大きな盛り上がりを見せている。 息詰まる熱戦が繰り広げられ、勝者・敗者悲喜…
緊急事態拡大 若者よ家で五輪を応援しよう
若い人たちは自宅で東京五輪の応援をし、不要不急の外出を控えてほしい。現在の新型コロナウイルスの急拡大は20代から30代の人たちが中心となっている。若い世代の行動変容が第5波とも言われる状況からピークアウトする鍵となって…