ポーランドのユダヤ軽騎兵連隊
佐藤 唯行 2021/8/08 写真|Viewpoint|欧州 [会員向け]
獨協大学教授 佐藤 唯行
1793年、ポーランドは国家消滅の瀬戸際にあった。露・プロセインが結託して領土を奪わんと攻め寄せて来たからだ。所謂(いわゆる)第2次ポーランド分割だ。この時、分割列強と対決し、国土防衛の民衆蜂起を呼び掛けたのが愛国者コシチューシコ将軍であった。馳(は)せ参じた蜂起勢の中には多くのユダヤ人がいた。当時のポーランドは総人口の1割強、欧州最大、90万のユダヤ人口を擁する国だったからだ。
「正規軍」として初参戦
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