有力野党連合を排除、11月にニカラグア大統領選


ホンジュラス

 

 反米左派オルテガ政権による強権政治が続く中米ニカラグアで、同国選管が6日、有力野党連合「自由のための市民たち(C×L)」の大統領選挙参加資格を剥奪する決定を下した。大統領選挙は11月7日に実施される予定。

 剥奪理由は、党代表が米国との二重国籍を持っており、法に違反しているというもの。

 4日には、C×Lの副大統領候補で元「ミス・ニカラグア」のベレニセ・ケサダ氏(27)が、「国家の安全を脅かした」容疑で治安当局によって拘束され、自宅軟禁下に置かれたばかり。

 連続4選を目指すオルテガ大統領は、6月以降、野党や反政府勢力に対する締め付けを強化しており、大統領候補と目されていた野党関係者や学生運動、農民運動の指導者を30人近く拘束、投獄している。

 欧米諸国は、こうした状況に強く反発しており、米政府は6日、ニカラグア政府関係者数十人のビザを剥奪する制裁を発表した。

(サンパウロ・綾村悟)