オピニオン
水陸機動団、抑止力高め地域安定に貢献を
陸上自衛隊の離島防衛の専門部隊「水陸機動団」が、米軍などと相次いで合同演習を実施している。 水陸機動団の運用を通じて抑止力を高めるとともに地域の安定にも貢献していくべきだ。 米軍と離島奪還訓練も 水陸機動団は離島が…
日本に欠ける姉妹都市戦略
エルドリッヂ研究所代表・政治学博士 ロバート・D・エルドリッヂ 国際化と地方創生に有益 ビジネス・教育面の可能性無限 筆者はこれまで、45カ国を訪問した。最近では、3週間の家族旅行で6カ国を訪れている。 これらの国の…
座間事件起訴、動機と手口を究明し再発防げ
戦後の犯罪史上に例を見ない猟奇的な凶悪事件の裁判が始まる。神奈川県座間市のアパートで男女9人の遺体が見つかった事件で、東京地検立川支部は白石隆浩容疑者を強盗・強制性交殺人などの罪で起訴した。大量殺人はなぜ起きたのか、裁…
ICCに米国民を裁く権限はない
アメリカ保守論壇 M・ティーセン 米兵の捜査に制裁措置も 世界の民主化に障害 米国が署名せず、上院も批准していない条約に基づいて設置され、判決に責任を持つこともない国連の裁判所が、米国民を捜査し、裁き、収監することが許…
海洋覇権に意欲燃やす中国
拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 遠洋海軍力保持と過信 周辺国海軍は海警が対応か 8月16日、米国防総省は議会宛ての年次リポート「中国の軍事力」(米国防報告)を公表した。そこでは中国軍事力の強化に警戒感が示され、特に海洋面…
敬老の日、健康と生きがい保てる環境を
きょうは敬老の日。厚生労働省によると、100歳以上の高齢者は今月15日時点で前年比2014人増の6万9785人に上った。「人生100年」時代は確実に近づいている。 一方で、少子高齢化により労働力人口の想定を上回る減少…
独情報機関の対墺スパイ活動
日本大学名誉教授 小林 宏晨 オーストリアが不快感 国際機関や中小企業も標的に オーストリア国家・政府首脳は、推定されているドイツ情報機関(BND)によるオーストリア諸機関に対するスパイ行為に対し不快感を表明し、その中…
沖縄戦訴訟、住民側の上告棄却は妥当
最高裁は、戦争末期の沖縄戦で犠牲になった住民の遺族らが国に謝罪と1人1100万円の損害賠償を求めていた訴訟で、住民側の上告を退ける決定をした。これによって、国の責任を認めなかった一、二審判決が確定した。 住民側の主張…
中国、米政権批判本を積極報道
中国政府のプロパガンダメディアが、トランプ米大統領を批判したワシントン・ポスト記者、ボブ・ウッドワード氏の新著「フィアー(恐怖)」を積極的に取り上げている。内容の一部が公表されると、その2日後の6日には、中央テレビ(C…
露軍事演習、中国との蜜月関係に警戒を
ロシア軍は極東とシベリア地区で冷戦後最大規模となる軍事演習「ボストーク(東方)2018」を行っている。 17日まで実施される演習には30万人が参加し、軍用機1000機、軍用車両3万6000台、艦船80隻が投入される。…
都道府県が競う対テロ五輪を
2020年東京オリンピックの開催まで2年未満となった。オリンピックのテロ対策に関し取材を進めて来た私は(例えば『2020年東京オリンピック・パラリンピックは、テロ対策のレガシーになるか?』近代消防社、平成30年刊)、非…
人生を豊かにする‟前向き思考”
ポジティブ心理学と人類の持続的繁栄 講演要旨 米ペンシルベニア大教授 マーティン・セリグマン氏 ポジティブ心理学の第一人者で、米ペンシルベニア大学教授のマーティン・セリグマン氏がこのほど来日し「ポジティブ心理学と人類の…
プーチン氏発言、到底受け入れられない提案だ
ロシアのプーチン大統領はウラジオストクで開かれた「東方経済フォーラム」の全体会合で、日本とロシアの平和条約について「年末までにいかなる前提条件もなしで締結しよう」と提案した。 プーチン氏が平和条約締結の期限に言及した…
米露首脳会談、隠された見方
ロシア研究家 乾 一宇 陰のテーマは対中政策 米、中国封じにロシア利用か トランプ米大統領は、6月の米朝首脳会談に続き、7月に北大西洋条約機構(NATO)首脳会議、初の訪英、米露首脳会談をこなした。 米政府は、米朝会…
沖縄知事選告示、普天間基地の早期返還実現を
翁長雄志知事の死去に伴う沖縄県知事選挙がきょう告示される。出馬表明しているのは、自民、公明、維新、希望の各党が推薦する佐喜真淳前宜野湾市長と、共産、社民、立憲民主、国民民主、自由など「オール沖縄」が擁立した玉城デニー自…
北建国70年行事、強硬路線自粛に惑わされるな
北朝鮮で建国70年を祝う行事が盛大に行われ、軍事パレードでは米本土を射程に入れる大陸間弾道ミサイル(ICBM)は登場せず、金正恩朝鮮労働党委員長による演説もなかった。これらを理由に北朝鮮が武力挑発から対話に路線転換した…
自民党総裁選、最大の論点は憲法改正だ
自民党総裁選の論戦がスタートした。事実上の首相選びとなる選挙である。立候補した安倍晋三首相(党総裁)と石破茂元幹事長は、明確な国家ビジョンや骨太な政策を掲げて論じ合ってほしい。 6年ぶりとなる選挙戦 首相は野党時代の…
台湾をTPPに迎え入れよ
平成国際大学教授 浅野 和生 国交国数が史上最少に 中国の「文攻武嚇」傍観するな 去る8月21日、中米エルサルバドルが台湾と国交を断絶するとともに、中国と国交を樹立した。これで2016年5月の民進党、蔡英文政権の発足以…
暮らしの中のメンタルヘルス
メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄 「心の免疫力」高めよう 感情調整力生かし回復力養う 「メカ化社会」の昨今、これまでとは異なる〈テクノ・ストレス〉(新型ストレス)によって人々の心は萎(な)えて、傷つきやすく(バル…
就活ルール、廃止すれば学業への影響大
経団連の中西宏明会長が、2021年春以降入社の学生の採用活動に関し、面接の解禁日などを決めた就職活動ルール(採用選考に関する指針)を廃止する意向を表明した。企業の採用活動、学生生活への影響が大きいだけに波紋が広がってい…
米国防総省、ミサイルの宇宙配備検討
米国防総省は、中国とロシアからの高速ミサイルの脅威に対抗するため、宇宙へのミサイルと新型センサーの配備を検討している。国防総省幹部が4日、議会で開催されたミサイル防衛に関する会合で明らかにした。間もなく公表される国防総…
女子体操界パワハラ騒動の背景に「日体大」対「朝日生命ク」の構図
◆全く視点の違う両誌 同じことでも視点を変えると全く違って見えてくる。人間は感情の動物だから、事実よりもいったん抱いた感情の方が勝り、ものの見方が歪(ゆが)むのだ。その歪み方は白が黒と見え、黒が白と見えることはしばしば…
韓国特使団訪朝、北の立場を代弁するのか
韓国大統領の特使として鄭義溶国家安保室長ら5人が訪朝し、今月18日から20日まで2泊3日の日程で北朝鮮の平壌で南北首脳会談を行うことなどで北朝鮮側と合意した。6月の米朝首脳会談後、両国の協議が難航する中、再びその橋渡し…