Date archive for 6月, 2020
中印対立再燃とインドの位置
東洋学園大学教授 櫻田 淳 「戦狼外交」展開する中国 対印関係深めるべき西方世界 昔日、田中角栄は、政治の要諦として、「敵を減らすこと」を挙げた。これは、田中が念頭に置いた日本国内政局だけではなく、国際政治にも通用する…
「富岳」世界一 幅広い課題解決に役立てよ
理化学研究所と富士通が共同開発中のスーパーコンピューター「富岳」が、スパコンの計算速度を競う世界ランキング「TOP500」で、1位を獲得した。日本のスパコンでは2011年11月の「京(けい)」以来、8年半ぶりの快挙だ。…
感染防止へSNS発信に注力 コロナ禍の選挙戦
NEWSクローズアップ 東京都知事選挙(7月5日投開票)は終盤戦を迎えている。立候補者が22人と過去最多の今回、新型コロナウイルス感染拡大防止のため候補者らは遊説場所を公表せず、インターネット交流サイト(SNS)でのラ…
新しい発想で介護・農業の人材不足解消に貢献
軽度知的障害者支援施設「はらから蔵王塾」の取り組み 特別支援学校を卒業した軽度知的障害者を対象に、人材不足が深刻化する介護現場や、後継者不足の農業生産現場で活躍する人材の育成に4年間にわたって取り組む、障害者カレッジと…
良き最期を、生きることと死ぬことを考える
『死という最後の未来』(著者:石原慎太郎、曽野綾子/幻冬舎)がネット上で話題になっている。石原氏87歳、曽野氏88歳と、ほぼ同い年。家も近所で昔からの友人というが、意外にも会う機会はほとんどなかったという。 法華経を…
「緊急事態条項」を語らず改憲論議を自ら封印した読売の「緊急提言」
◆パンチ力乏しい内容 新型コロナウイルス禍を受けて読売が7項目の緊急提言を発表した(22日付)。編集局や調査研究本部、論説委員会の専門記者が検討を重ね、有識者へのインタビューを踏まえ策定したという。 内容は「PCR検…
今年前半の節目の日である。梅雨明けした…
今年前半の節目の日である。梅雨明けした沖縄を除いて、各地では雨の多い日が続く。特にここ数年のこの時期は、地域によっては土砂災害や河川の氾濫(はんらん)で大きな被害を出すことが多くなった。 例年、梅雨は40日ほど続くか…
トランプ米大統領再選への道
アメリカン・エンタープライズ研究所客員研究員 加瀬 みき 経済V字回復なら可能性 郵便投票の可否も結果を左右 米大統領選挙まで5カ月を切ったが、トランプ大統領の支持率がとうとう4割を切り、トランプ陣営では、悪夢が実現す…
日本と国際機関存在感向上で世界に貢献を
日本人が国際機関のトップを含む重要ポストに就任する機会が減っている。 政府は国家安全保障局(NSS)に4月に新設した経済班を中心に、国際的に活躍できる人材育成を戦略的に進めるための体制を強化する。国際機関における日本…
注目集める「YA論文」 、日本はトランプ再選支持?
対中強硬路線を評価 日本政府当局者が米外交誌に匿名で寄稿した英語論文が、日米関係の専門家らの間で注目を集めている。トランプ大統領の外交政策には不満があるものの、中国に対決姿勢を取っている点で、オバマ前政権よりはるかに好…
防衛相の唐突な「イージス・アショア」導入撤回発表の背景に迫った文春
◆強い政治案件の側面 ミサイル防衛システム「イージス・アショア」導入が事実上「白紙撤回」された。この決定の背後には「重大な疑義」があると週刊文春(7月2日号)が報じている。 6月15日の河野太郎防衛相の発表はいかにも…
京都大は、霊長類研究所(愛知県犬山市)…
京都大は、霊長類研究所(愛知県犬山市)の研究費の不正支出疑惑で、元所長ら教員4人による約5億670万円の不正支出があったとの調査結果を公表した。大学の学術費として小さい額ではない。 同研究所では13種、約1200頭の…
無味乾燥な歴史観からの転換
名寄市立大学教授 加藤 隆 大切な人間へのまなざし 血の通った物語として自覚を ロナルド・レーガンは大統領就任演説で次のような言葉を残している。「私の正面には記念碑的人物、即(すなわ)ち建国の父ジョージ・ワシントンの記…
コウモリから「武漢ウイルス」研究 坂東忠信氏が講演
世日クラブ 中国共産党の情報操作を解説 世界日報の読者でつくる世日クラブ(会長=近藤讓良〈ゆずる〉・近藤プランニングス)の定期講演会が27日、動画サイト「ユーチューブ」のライブ配信を通じて行われた。これは、新型コロナウ…
日本遺産 国内観光振興の起爆剤に
地域の歴史的魅力や特色をストーリーとしてつなぎ、貴重な日本の文化、伝統として文化庁が認定する「日本遺産」に21件が新たに追加され、全部で104件となった。国内外への発信を強化し、観光振興や地方創生につなげたい。 認定が…
銅像破壊で民主党の「暴徒支配」を批判するトランプ氏 Trump will point to desecration of statues in campaign against Democrat ‘mob rule’
トランプ米大統領と共和党の支持者たちは、野党民主党が「暴徒支配」を容認しているというイメージづくりの選挙戦略として、記念碑や銅像を守ることに躍起になっている。全米各地の都市で起きている無法、犯罪の問題が、黒人有権者と民…
金与正氏毒舌など悪口つくる北朝鮮エリートに注目した「バンキシャ」
◆微笑みの与正氏豹変 北朝鮮が同国内の開城工業団地に韓国と合意して開設した南北共同連絡事務所を16日に爆破したが、21日日曜日の報道番組での扱いは意外と小さかった。 南北、米朝関係の潮目の変化だが、もはやオオカミと少…
「青梅の臀うつくしくそろひけり」(室生犀星)…
「青梅の臀うつくしくそろひけり」(室生犀星)。ある日、帰宅すると台所に青梅の匂いが充満していた。匂いに敏感な方ではないが、この梅の匂いは嫌いではない。妻に聞いてみると、梅干しを作るということだった。 といっても、手軽…
中国 極超音速ミサイルに電磁パルス兵器搭載か
中国は、広範囲のあらゆる電子機器を破壊可能な電磁パルス兵器(EMP)の開発を進めており、新型の極超音速ミサイルに搭載される可能性がある。米議会諮問機関「国家・国土安全保障に関するEMPタスクフォース」の報告で明らかにな…
尖閣の字名変更 政府は実効支配を強化せよ
沖縄県石垣市議会が、同市に属する尖閣諸島の字名を10月1日に「登野城(とのしろ)」から「登野城尖閣」に変更する議案を賛成多数で可決した。 尖閣周辺では中国海警船の動きが活発化している。字名変更を機に、政府は尖閣の実効…
“終息”しない少子化 「男女」の価値見直されるか
厚生労働省の人口動態統計によると、死亡数から出生数を引いた人口自然減は昨年、51万5864人で、初めて50万人を超えた。1人の女性が生涯に産む子供の推計人数を示す「合計特殊出生率」は1・36で、4年連続で低下している。…
コロナ後の世界 「直系家族」の再評価
個人主義国で死亡率高い 「ロックダウン」(都市封鎖)のできない日本が、新型コロナウイルスによる被害をこれまでのところ最小限に抑え込んでいるのは、世界から見れば「奇跡」なのだという。なぜそうなっているのか。 総力特集「…
うがい・手洗い・マスク、世界に誇れる日本人の生活習慣
《 記 者 の 視 点 》 「うがい」「手洗い」「マスク」。日本人の生活習慣として根付いている三つの行為が世界から注目を集めている。 新型コロナウイルスの緊急事態宣言を発表し、行政が強制的(罰金等の処罰)に封じ込めよ…