Date archive for 2017

昨年亡くなった登山家・田部井淳子さんが…

 昨年亡くなった登山家・田部井淳子さんが福島県奥会津の山々に親しむようになったのは、エベレスト登頂後のことで、会津駒ケ岳に登ったのが1987年。地元の山好きたちに誘われたからだ。  深い山々の連なりや池塘(ちとう)に感動…

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バス爆破犯が直後にステーキ注文

地球だより  独西部ドルトムントで4月11日、欧州選手権チャンピオン・リーグ準々決勝、ドルトムント対モナコ戦が行われる予定だった。「ボルシア・ドルトムント(BVB)」の選手たちを乗せたバスが宿泊ホテルを出て試合場に向かっ…

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新時代の国の理想描け

施行から70年 憲法改正を問う(6) 構想、哲学、信念を明確に  「憲法は国の未来、理想の姿を語るものだ。今を生きる私たちには、時代の節目にあって、国民主権、基本的人権の尊重、平和主義という日本国憲法の基本原則の普遍的価…

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憲法施行70年、9条の解釈でなく条文改正を

 日本国憲法が施行されて70年の節目を迎えた。人生で言えば古希の長寿を祝う年であり、70歳以下の国民大多数は現憲法の日本で生まれ育ち、学び、働き、結婚し、家族を養ってきた。こうした人生の営みは、第3章「国民の権利及び義務…

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ウラン依存症のイラン Addicted to uranium

 ジェントルマン(紳士)らが競争するとき、彼らはゲームのルールを尊び、レフェリーの判定を受け入れる。しかし、イラン・イスラム共和国の支配者らをジェントルマンと取り違える者はいないだろう。そして、核兵器を追求する際の彼らの…

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ブラジルのサンパウロに「ジャパン・ハウス」…

 ブラジルのサンパウロに「ジャパン・ハウス」が開館した。日本の魅力を総合的に発信する拠点となる。  海外での日本文化紹介施設としては、ブラジルを含む各国に外務省所管の国際交流基金が運営する日本文化センターがある。ジャパン…

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国論二分の様相、7日に仏大統領選決選投票

 フランスの大統領選挙は5月7日に第2回投票が行われる。第1回投票に勝ち残ったルペン、マクロン両候補の国家観は極端に異なり、国を二分する選挙戦が繰り広げられている。欧州連合(EU)への不信感や移民への嫌悪、極端な競争社会…

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北朝鮮が生き延びる道

 政治外交史では、強大国の極秘の戦略や協定が30~40年後の秘密解除後に明らかになることが度々ある。  第二次世界大戦では、米国の対日石油禁輸措置によって生存危機に陥った日本は危機脱出の選択肢として真珠湾攻撃に踏み切った…

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トランプ米大統領の豹変

アメリカン・エンタープライズ政策研究所客員研究員 加瀬 みき 目玉政策の失敗で学習 「大人の枢軸」の提言を採用  トランプ米大統領が大統領選挙勝利につながった公約も含め次々と、それも激しく国内外問題への姿勢をひっくり返し…

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緊急時の首相の権限明記を

施行から70年 憲法改正を問う(5)  9条と同様に有事への備えがなされていないという点で、現憲法の欠陥とも言えるのが緊急事態条項の不備だ。  憲法に大規模災害や戦争などの緊急事態に備えるための危機管理規定を持たないこと…

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化学・生物兵器、北特殊部隊の使用を警戒せよ

 政府は民進党の逢坂誠二衆院議員の質問主意書に対し、化学弾頭搭載の弾道ミサイルを迎撃した際、「ミサイル破壊時の熱などにより無力化される可能性が高い」との答弁書を出した。  答弁内容は概(おおむ)ね妥当である。だが、これは…

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韓国はTHAAD費用負担を

トランプ大統領と単独インタビュー  トランプ米大統領はワシントン・タイムズ紙との単独インタビューに応じ、在韓米軍への一部配備が始まった最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」について、10億㌦(約1110億…

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使える英語、“本物体験”で会話・討論の訓練

使える英語、“本物体験”で会話・討論の訓練

来年9月、東京・青海に英語村TGGを開業  東京都教育委員会の主催する教育施策連絡協議会がこのほど、2400人余りの教育関係者を集め、都内の中野サンプラザで行われた。その中で、東京都は来年9月の開業を目指して「TOKYO…

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妊娠中の女性に出会って

 先日、朝の通勤途中の電車内でのこと。筆者は優先席近くに立っていたが、右前に立っていた若い女性の様子がおかしい。手すりに頭を付けていると思ったら、急にその場にしゃがみ込んでしまった。「大丈夫ですか?」と声を掛けると、かす…

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昨日の新聞1面を飾る写真は、降り注ぐような…

 昨日の新聞1面を飾る写真は、降り注ぐような薄紫色の大藤の花見に繰り出す人々(小紙)や初夏の陽気の浜辺で潮干狩りを楽しむ家族連れなど。いつものゴールデンウイークの平和な風景だが、今年は可能性が僅かとはいえ、心の片隅にある…

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拉致被害者救出が第一、でも残留日本人も忘れまい

 朝鮮半島の緊張が急加速する中、北朝鮮は多数の外国報道陣を招き、大ミサイル軍事行進などを取材させたが、日本取材陣には、特に日本人遺骨の埋葬地を見せ、そして残留日本人老女と会見させた。  2014年の日朝合意で、日本側は、…

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「神の名で行われる暴力」を批判

ローマ法王、17年ぶりエジプト訪問  カトリック教会のフランシスコ法王は28日、エジプトを訪問し、シシ・エジプト大統領やイスラム教スンニ派最高権威アズハルのタイイブ総長、コプト教(エジプトのキリスト教)のタワドロス教皇ら…

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トルコ、ウィキペディアへの接続を遮断

 トルコ当局は29日、オンライン百科事典「ウィキペディア」への国内からのアクセスを遮断したと発表した。  米・仏メディアなどが30日、国営アナトリア通信からの報道として報じた。  29日には、テレビのお見合い番組も禁止さ…

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失速するポピュリズム

米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 欧州の選挙で次々後退  これまで、ポピュリストが反旗を翻して西側を席巻し、体制を根底から揺さぶっていると言われてきた。欧州連合(EU)でも、西側諸国の同盟でもそうであり、自由民…

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米韓合同演習と北朝鮮の反応

元統幕議長 杉山 蕃 反撃能力殲滅可能な米軍 先制攻撃の理由与えられぬ北  今年の米韓軍事演習は例年通り行われたが、米国新大統領の強硬な発言、北朝鮮の数度にわたるミサイル発射、核実験準備と挑発的宣言が例年を超える緊張をも…

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「9条」待ったなしの安保環境

施行から70年 憲法改正を問う(4)  70年前の憲法制定当時に比べると、現在のわが国の社会状況や国際環境は様変わりし、憲法と現実との乖離(かいり)は大きくなっている。国会は衆参両院で、改憲に前向きな勢力が3分の2以上を…

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TPP交渉、12カ国署名を無駄にするな

 環太平洋連携協定(TPP)の発効に向け、離脱した米国を除く11カ国はあすからカナダ・トロントで首席交渉官会合を開く。今月下旬にはベトナムで閣僚会合が開催される。  日本は既に合意した関税や投資ルールの枠組みを維持したま…

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欧州・東アジアの地政学的リスク分析の必要説いたエコノミスト

◆EUと北朝鮮に注目  欧州でのテロ行為が頻繁化している。中東での「イスラム国」(IS)などイスラム過激派によるテロ活動が欧州に拡大しているわけだが、欧州を悩ませているのが中東からの難民問題である。昨年6月、英国は移民受…

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