韓国はTHAAD費用負担を


トランプ大統領と単独インタビュー

 トランプ米大統領はワシントン・タイムズ紙との単独インタビューに応じ、在韓米軍への一部配備が始まった最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」について、10億㌦(約1110億円)に上る費用は韓国が負担するのが「適切だ」と主張し、韓国側の反対を押し返した。

 トランプ氏は「なぜ米国が支払うべきなのか。THAADは世界最高の驚異的な防衛システムであり、韓国を守るためのものだ。韓国が支払うのが適切だ」と述べた。

 在韓米軍は北朝鮮に対する防御としてTHAAD配備を進めているが、韓国国防相はその費用を支払う計画はないと述べている。

 就任100日の直前に大統領執務室で行われたインタビューで、「本気で北朝鮮に対抗しなければならない可能性」など、安全保障問題に向き合う大統領の「とてつもない重荷」を感じていると語った。

 ホワイトハウスは先週、北朝鮮がもたらす「重大」な脅威について、上院議員に対し非公開のブリーフィングを行った。トランプ氏は、米国が軍事行動を起こさずとも、習近平・中国国家主席との友好関係によって北朝鮮に経済的・外交的圧力をかけ、弾道ミサイル・核開発計画を放棄させることに、まだ望みを抱いていると主張した。

 トランプ氏は「とてつもない圧力がかかっている。中国が北朝鮮に対し支配力を持っているかどうかは分からない。ほとんど支配力を持っていないという人もいる。だが、(習氏は)偉大な男であり、非常に尊敬すべき人物だ。(圧力を)試みていると信じている」と語った。

 また、トランプ氏は米韓自由貿易協定(FTA)の再交渉を要求。「米国にとって極めてひどい協定だ。ヒラリー・クリントン元国務長官によって交渉された」と批判した。

(ワシントン・タイムズ特約)