Date archive for 2016

ゲーム理論と北朝鮮問題

韓国紙セゲイルボ  古典的なゲーム理論で「ブロットー大佐のゲーム」がある。ブロットー大佐はN名の軍人をM個の戦場に配置する。敵国もこれと同じくN名の軍人をM個の戦場に配置する。この時、軍人をより多く投じて勝利する戦場が多…

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南シナ海の航行の自由守り抜く連携を

 米海軍のイージス駆逐艦が、南シナ海・南沙(英語名スプラトリー)諸島に中国が造成した人工島から12カイリ(約22㌔)内を航行した。  中国はベトナムやフィリピンなどと領有権を争う南シナ海の大半の主権を一方的に主張し、軍事…

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「比のトランプ」が勝利確実、不安抱える米国 ’Filipino Donald Trump’ Rodrigo Duterte poised for victory as U.S. watches anxiously

 フィリピンの次期大統領ロドリゴ・ドゥテルテ氏は、地方市長としてよく知られ、挑発的でぶっつけ本番の選挙キャンペーンから「フィリピンのドナルド・トランプ」と呼ばれている。国防総省はこの島国フィリピンを、南シナ海への中国の進…

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日露首脳会談「新たな発想・アプローチ」が意味不明で各紙低い期待

◆腰を据えた産経主張  「守るべき原則を大切に」が朝日、「『新発想』でも原則堅持を」が産経。いずれも8日付社説(主張)のタイトルである。安倍晋三首相が6日にロシア南部ソチでプーチン大統領と会談し、北方領土問題の解決に向け…

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「五月の空の沾やかな頃、青葉は茂く、影涼しく…

 「五月の空の沾やかな頃、青葉は茂く、影涼しく、躑躅は既に散り果てて杜鵑花に名残を留むる頃、余のをだまきは首を低れ最もしなやかに咲き初むるのである」と内村鑑三は「余の好む花」で記している。  花が好きだった内村は、花にた…

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世代交代より安定統治

3代世襲“完成” 北朝鮮第7回党大会(下) 「中長期政権」に現実味も  「党委員長という呼称はしっくりこないが、朝鮮労働党のトップとして新しいポストに納まることで独自色を出そうという思惑がにじんでいる」  北朝鮮で開かれ…

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羽田耐震工事、許せぬ安全脅かすデータ改竄

 羽田空港滑走路の耐震強化のための地盤改良工事で、東証1部上場の東亜建設工業(東京都新宿区)がデータを改竄(かいざん)し、仕様書通り施工できたかのように国土交通省に虚偽報告していた。メーカーやインフラ事業所の不祥事が相次…

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沖縄県議選 5月27日告示、6月5日投開票

沖縄県議選、知事派と保守系野党が対決

県議選 5月27日告示、6月5日投開票  沖縄県議選は5月27日に告示、6月5日に投開票される。2014年11月に知事選で当選した翁長雄志氏にとって初の県議選で「中間審判」の性格を持つ。普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)のキ…

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熊本地震への対応と訪米

沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)  熊本県や大分県など九州地方を襲った地震を受けて沖縄県は先月18日、支援対策本部を設置。平成7年に締結された九州・山口9県災害時応援協定に基づき、県職員16人を熊本県庁と熊本県宇土市…

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太平洋におけるオバマの遺産 Obama’s legacy in the Pacific

 第2次世界大戦の終結、そして、アジアにおける冷戦の勃発までを時代区分とする現代の米国の信頼すべき同盟国の中で、日本ほど信頼の置ける同盟国はほとんどなかった。日本と米国の友好関係は、地域の平和と安定のための米国の戦略にと…

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白亜の宮殿「迎賓館」(東京都)など、政府は…

 白亜の宮殿「迎賓館」(東京都)など、政府は公的施設を国民、訪日外国人旅行者に積極的に公開し始めている。建物類が多いが、その中で「首都圏外郭放水路」は変わり種の一つ。6月から見学日程や定員枠が拡大される。  埼玉県春日部…

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保守主義を捨てた共和党

米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー トランプ氏指名確実に 政策は民主党よりも左寄り  【ワシントン】ドナルド・トランプ氏の指名獲得の背景には何があるのか。保守派の間では、アウトサイダーのトランプ氏は、一般の共和党…

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シリア情勢に巧みな露戦略

ロシア研究家 乾 一宇 介入、撤退、抜け目なさ 稚拙だったオバマ米大統領  シリア情勢の推移を見ていると、プーチン露大統領の戦略的行動が功を奏している。  2011年にチュニジアで始まった「アラブの春」は、13年3月、シ…

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大学内に保守的思想が必要、学者らが指摘 Conservative ideas needed on campus as counterweight to progressive orthodoxy, scholars say

 今年度は大学内で「セーフ・スペース」という言葉が当たり前のように使われるようになった。高等教育の改革を訴えるグループは、新年度もこのような「アナス・ホリブラス(ひどい年)」にならないことを求めている学校に対し、保守的な…

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「金日成・金正日主義化」を連発

3代世襲“完成” 北朝鮮第7回党大会(上) 金正恩氏2日がかりで「事業総和報告」  北朝鮮で36年ぶりに開かれた朝鮮労働党大会。すでに絶対権力化しつつあった最高指導者の金正恩氏はなぜこの時期に最大の政治イベントを開いたの…

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北朝鮮党大会、「核保有」は容認できない

 北朝鮮で第7回労働党大会が開かれた。金正恩氏は、北朝鮮が「責任ある核保有国」であると強調したが、到底容認できるものではない。  金正恩氏が委員長に  党大会は1980年以来、36年ぶりに開かれた。当時は正恩氏の祖父であ…

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共産と民進との共闘を後押しする朝日一連の憲法シリーズ・コラム

◆国民に遵守求めず?  憲法記念日の3日付朝日には驚かされた。根本清樹・論説主幹が1面肩のコラム「座標軸」の冒頭にこんなことを書いていたからだ。  「喫茶店や居酒屋での勉強会はクイズから始まる。『国民は憲法を守らないとい…

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ついこの前まで、公園や堤や道端などの桜や…

 ついこの前まで、公園や堤や道端などの桜や花水木、ツツジなど春の花に目を奪われてきた。一昨日の母の日は、花屋の店先を埋め尽くした真っ赤なカーネーションが母親への感謝を奏でるとともに、初夏の訪れを告げた。  季節は、同じ桜…

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企業は「陰徳文化」を培え

企業の危機管理 企業リスク研究所代表 白木大五郎氏に聞く  日立製作所や関連企業でリスク管理の担当役員として活躍した企業リスク研究所代表の白木大五郎氏が新著「川柳・標語で学ぶ経営倫理とリスクマネジメント」(企業リスク研究…

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注目集めるマクロン氏、次期仏大統領選の行方

オランド氏再選厳しく  フランスは次期大統領選の第1回投票まで1年を切った。長期支持率低迷が続く左派のオランド仏大統領、中道右派ではサルコジ前仏大統領を筆頭に数人が意欲を見せている。一方、左派にこだわらないマクロン現仏経…

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検定中教科書の外部閲覧・謝礼問題

新たな自主ルールに制裁措置、検定中教科書の外部閲覧・謝礼問題

信頼回復へ業界のモラル向上  教科書会社が検定中の教科書を教師らに見せて意見を聞き、謝礼を渡していた問題で、業界団体が再発防止のため、新たな自主ルール案をまとめ、文部科学省に提出した。現行ルールを厳しくし違反した会社への…

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健やかな腸でストレス対策

メンタルヘルスカウンセラー 根本 和雄 免疫力を高める生活術 保温、深呼吸、発酵食品など  昨今、増え続けるストレスによって心身の免疫力を低下させて「生活習慣病」をはじめ諸々の疾患の要因になっていることが指摘されている。…

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オバマ氏の広島訪問

 今月末、伊勢・志摩サミットが開催される。サミットにあわせてオバマ大統領の広島訪問が検討されている。実現すれば、米国大統領としては初の広島訪問となる。  米国内では広島への原爆投下を正当化する世論がいまだに根強い。  そ…

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