国際
国家自ら憲法守らぬ中国
拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ・ギャルポ 法整備より順法精神を 英雄尊ぶ法、日本にこそ必要 中国政府は3月初旬、全国人民代表大会を開催し、幾つかの新しい法律を制定した。特に注目すべきは国の英雄たちや殉教者の名誉を…
中国サイバー戦力、最大の脅威
「情報戦争」時代と米国(上) 安保専門コラムニスト ビル・ガーツ氏に聞く 2016年米大統領選を狙ったロシアのハッキングや、中国によるサイバースパイ活動など、米国をめぐるサイバー空間での争いが激しくなっている。新著『i…
金正男氏殺害、北の国家犯罪を闇に葬るな
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄で、マレーシアで殺害された金正男氏の遺体が北朝鮮に引き渡された。その引き換えに北朝鮮で「人質」となっていたマレーシア人が帰国し、捜査対象だった在マレーシア北朝鮮大使館員らも本国に戻…
外交力を破壊する米大統領
アメリカン・エンタープライズ政策研究所客員研究員 加瀬 みき ハードパワーのみ重視 あまりに影が薄い国務長官 エクソン・モービルの元最高経営者であったレックス・ティラーソン氏は大物国務長官になり、マティス国防長官ととも…
英のEU離脱、理念先行の統合が曲がり角に
英国が欧州連合(EU)からの離脱を正式にEU側に通告した。2019年3月末の離脱を目指して始まる交渉は、前例のない困難さが予想される。その影響は、世界経済だけでなく、多方面に及ぶものとみられる。 移民の制限を最優先 …
ロシア人ハッカーに狙われたクリントン陣営 Hillary Clinton, campaign staff targeted by Russian hackers during election: Researcher
2016年大統領選のヒラリー・クリントン陣営のスタッフは、昨年秋の選挙で敗北する前、数十回にわたってロシア情報機関が送ったとみられる悪意のあるリンクを開いていた。 ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)は、クリントン氏の…
英ロンドン・テロで反移民の右派勢力台頭に警鐘を鳴らす英紙
◆高まる反移民感情 ロンドンの国会議事堂近くで自動車を使ったテロが起き、3人が死亡した。フランス、ベルギーなどで過激派イスラム教徒らによる大規模なテロが繰り返し起こされてきたが、英国では近年、大規模なテロは起きておらず…
朴前大統領逮捕、韓国の安保空白は禁物だ
韓国の朴槿恵前大統領が収賄や職権乱用などの容疑で逮捕された。昨年の国政介入疑惑を発端とする混乱の中心にいた朴氏は結局、国会の弾劾訴追、憲法裁判所による罷免、検察の逮捕という厳しい処遇を受けた。 これで韓国大統領経験者…
ロシアはタリバンを支援している-米司令官 U.S. Gen. Votel: Russia providing weapons, support to Taliban in Afghanistan
米中央軍のボーテル司令官は29日、下院で証言し、ロシアがアフガニスタンのタリバンを支援していると非難した。 トランプ政権は現在、16年目に入ったアフガン戦争への軍事介入を続けていくための長期的な計画の作成に取り組んで…
まるで韓流の歴史ドラマを見ているよう、と…
まるで韓流の歴史ドラマを見ているよう、と思った人も多いだろう。韓国の朴槿恵前大統領が収賄などの容疑で逮捕され、ソウル拘置所に収監された。つい数カ月前まで権力の頂点にあった人物が、独房で過ごす身となった。 与党・自由韓…
庶民喜ぶ「食肉不正」?
地球だより 今や世界最大の食肉輸出国となったブラジルは、牛肉等の生産量においても米国に次ぐ世界第2位、世界の食肉市場に不可欠な存在となっている。ブラジルの牛肉は、加工品以外は日本に輸入されておらず、日本人には馴染(なじ…
対北朝鮮経済制裁で韓米同盟の信頼強化を
韓国紙セゲイルボ 「オバマ政府の『戦略的忍耐』は終わった」と宣言したトランプ米政府は北朝鮮核廃棄のために金正恩(キムジョンウン)の統治資金遮断を選択した。これは北朝鮮が米国領土を核兵器で先制攻撃できる能力を完全に確保す…
北の核「日本攻撃の可能性」
ワシントン・タイムズ財団シンポジウム ケビン・メア氏ら日米韓連携訴える 中国の強引な海洋進出や北朝鮮の核・ミサイル開発がアジア太平洋地域の大きな懸念材料となる中、ワシントン・タイムズ財団は29日、「北東アジアの安全保障…
家事分担
韓国紙セゲイルボ・コラム「説往説来」 高校生の私教育費が月平均26万2000ウォン(約2万6200円)だって? とんでもない話だ。私教育費の負担のため、遅まきながら共働きの夫婦になった。20年以上慣れ親しんだ妻印の朝の…
オバマケア見直しで共和党結束できず
トランプ氏の「交渉力」疑問視も トランプ米大統領は24日、共和党保守派の反対などで成立が見込めなかった医療保険制度改革(オバマケア)の見直しを撤回した。政権発足初日から大統領令を出すなど実行力をアピールしてきたトランプ…
EUとの対立深めるトルコ
日本大学名誉教授 小林 宏晨 集会禁止措置に猛反発 シリア難民引き取り拒否も トルコでは、従来の議会制民主体制を大統領制政治体制に変更し、大統領の権限を大幅に強化する憲法改正を目指す国民投票が4月16日に予定されている…
「一飯」が動かす北東アジア情勢
韓国紙セゲイルボ 米国務長官、韓国で晩餐に招かれず 中国古代の名将・韓信は不遇だった若い頃、寄宿していた村長の家から追い出された後、川辺で洗濯していた老婆から飯をもらって食べた。司馬遷「史記」の「韓信盧綰列伝」は後日、…
香港行政長官選、輝き失わせる中国の強権統治
香港の行政長官選挙は、中国指導部がテコ入れした林鄭月娥氏が、有力候補だった曽俊華氏らを破って当選した。 だが香港大学の最近の世論調査では、曽氏の支持率が56%、林鄭氏は29%だった。香港市民が「民意なき選挙」と批判す…
トランプ政権、パリ協定から事実上離脱か Trump’s executive action on Clean Power Plan signals U.S. exit from Paris climate treaty
トランプ大統領は28日、クリーン・パワー・プランを破棄する大統領令を出すが、これは、環境をめぐるオバマ前大統領の重要な実績であるパリ協定から米国が事実上、離脱することをも意味する。 クリーン・パワー・プランは、全米の…
香港行政長官選、国際公約に立ち戻り、自由な直接投票を求めた産経
◆中国の露骨な後押し 「私の第一の仕事は亀裂を修復し、社会の団結を図ることだ」。 この26日に投開票された香港行政長官選挙は前政務官(閣僚)の林鄭月娥氏(59)が、前財務官(同)の曽俊華氏(65)ら2人を破って当選し…
米国民主主義いまだ健在
米コラムニスト チャールズ・クラウトハマー 反対するメディア存在 「抑制と均衡」しっかり機能 黒い灰色の雲の下、広がる闇の中から差す一条の光。うれしい驚きの2カ月だった。民主主義制度が衰退するのではないかと心配されてい…
北朝鮮をおとなしくさせる Taming North Korea
人口動態が国の運命を決めるとするならば、北朝鮮では、国を主導する力は、血統である。彼の前の祖父や父親と同じように、金正恩は誇大妄想的である。恐れおののくおべっか使いに囲まれながら、世界の主要国家の間での地位を切望してい…
フリン氏、ギュレン師のトルコ送還を協議か Trump adviser Flynn discussed sending Erdogan foe to Turkey: Reports
トランプ政権のフリン前大統領補佐官(国家安全保障担当)は昨年、トルコ政府高官と会見し、イスラム指導者ギュレン師のトルコへの引き渡しについて協議したと指摘されている。ウールジー元中央情報局(CIA)長官が24日、明らかに…