欧州 rss

フランスを襲うテロの教訓

アメリカン・エンタープライズ政策研究所客員研究員 加瀬 みき 差別無視した世俗主義 歴史的な移民問題に対処を  フランスの風刺週刊紙「シャルリー・エブド」およびユダヤ系の食品スーパーを狙った大胆で残忍なテロ事件は、フラン…

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ローマ法王、「ウサギ」で舌禍

避妊問題めぐる発言で批判に直面  世界12億人の信者たちの最高指導者、ローマ法王はペテロの後継者であり、その言動は信者たちの模範と受け取られている。南米教会出身のフランシスコ法王はその職務をこれまで無難に果たしてきたが、…

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パリのテロと相対主義の罠

東洋学園大学教授 櫻田 淳 蛮行はイスラムと無縁 仏国民の大義と伝統脅かす  フランス・パリにある風刺新聞社「シャルリー・エブド」がAQAP(アラビア半島のアルカイダ)の意を受けたとされるテロリストによって襲撃された一件…

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独仏で「反イスラム主義」への警戒心

 仏風刺週刊紙「シャルリーエブド」本社襲撃テロ事件直後、「言論の自由」が大きなテーマとなり、パリで開かれた反テロ国民行進では、多くの国民が「私もシャルリー」という紙を掲げ、テロリストに10人のジャーナリストを殺された風刺…

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4人はユダヤ人ゆえに殺された

 武装した2人のイスラム過激派テロリストが7日、パリの風刺週刊紙「シャルリー・エブド」本社を襲撃し、自動小銃を乱射し、編集長を含む10人のジャーナリストと、2人の警察官を殺害するというテロ事件が発生した。その直後、別の1…

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テロを招いたペンの暴走

東京国際大学名誉教授 渥美 堅持 危険な異文化への介入 ムハンマド風刺で問題拡大  新春早々おぞましい事件が花の都パリで起きた。かねてよりイスラーム教の預言者ムハンマドを風刺する画を掲載し、その都度問題を起こしていたフラ…

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改宗した難民へ“信仰テスト”を実施

 イスラム過激派勢力が席巻する中東・北アフリカ諸国から欧州に多くの難民が殺到し、受け入れる側の欧州もその対応に苦慮している。全ての難民を受け入れることは難しいうえ、難民の中には経済的理由から欧州入りを図る経済難民や、イス…

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テロの新たな時代始まる

パリ銃撃事件、世界に衝撃  フランスの風刺週刊紙「シャルリー・エブド」のパリ本社襲撃テロは、テロの新たな時代を予感させる出来事だった。欧州最大のイスラム社会を抱えるフランスで起きたイスラム過激派テロは、欧州のみならず、西…

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フォビア時代への処方箋はこれだ!

パリの風刺週刊紙「シャルリー・エブド」本社へのテロ襲撃事件はフランス国民だけではなく、世界に大きな衝撃を与えている。11日にはパリで欧米の閣僚会議が開催され、反テロへの結束を強めた。  仏週刊紙本社襲撃の直接の動機はイス…

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どのような「言論の自由」を守るか

オランド仏大統領は9日夜、2件のテロ事件の解決を受け、国民に向かって反テロで一体化しよう」と呼びかけた。  武装した2人のイスラム過激派テロリストが7日、パリの風刺週刊紙「シャルリー・エブド」本社を襲撃し、自動小銃を乱射…

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フランスのテロ事件への一考

  フランスのオランド大統領は7日夜、テレビを通じて国民向けに演説し、同日起きたパリの風刺週刊誌の本社襲撃テロ事件に言及、「我々の最強の武器は自由だ。自由は蛮行より強い」と述べ、国民に連帯を呼びかけた。同大統領は同日、犯…

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ローマ法王の新枢機卿リストから

 ローマ・カトリック教会のローマ法王フランシスコは4日、サン・ピエトロ広場の昼の祈りの場で新しい20人の枢機卿名を公表した。新枢機卿の出身別を見ると、欧州教会から7人、アジア3人、オセアニア2人、南米5人、アフリカ3人の…

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クリスマス直後の衝撃的な出来事

 音楽の都ウィーンで開かれた慣例のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートの中継を観られた日本人も多いだろう。当方も1日、国営放送のライブ中継を家族と共に楽しんだ一人だ。  ところで、クリスマス明けの先…

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変化するフランスの家族観

地球だより  2001年に公開されたフランス映画「タンギー」はパラサイト症候群を題材にした映画だった。生まれたばかりのタンギーに向かって両親は、「もし居たかったら、いつまでも家に居ていいのよ」と語り掛けたのだが、それが現…

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「新冷戦」時代に直面、2014年EU回顧と展望

 欧州にとって今年は歴史的節目の年だった。第1次世界大戦勃発から100周年、ベルリンの壁崩壊から25周年という区切りを迎えたが、新たな次元での諸問題に直面することになった。来年は第2次世界大戦終結70周年に当たり、欧州連…

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安全保障で浮上するドイツ

アメリカン・エンタープライズ政策研究所客員研究員 加瀬 みき EU動かす指導的役割 対露制裁と「イスラム国」で  欧州経済政策は実質ドイツが決めているといっても過言ではない。ユーロ圏国や他の欧州連合(EU)加盟国ばかりで…

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独へのナチス犯罪補償請求

日本大学名誉教授 小林 宏晨 伊で私人と国家の争い 続く第2次大戦の戦後処理  来年(2015年)は第2次世界大戦後既に70年となる。我が国では依然として「慰安婦問題」、「靖国神社参拝問題」、「領土問題」が国民の心理的負…

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バチカンの冷徹な戦略外交

  世界に約12億人の信者を抱えるローマ・カトリック教会の総本山バチカン法王庁の外交が今月、改めて注目された。一つは米・キューバの外交関係改善への橋渡しでバチカンが大きな役割を果たしたというニュースだ。もう一つは、フラン…

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「天使」には本来、翼がなかった

 欧州の街は今、クリスマス一色だ。足早にプレゼントを買う人々、仕事帰りにクリスマス市場に出かけ、ワインやラム酒に砂糖やシナモンを混ぜて暖かくしたプンシュ(Punsch)を飲む人々の姿が見られる。日が暮れると家々の窓からク…

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フランシスコ時代いつまで続くか

 21世紀は本格的な高齢化社会を迎える。90歳、100歳の老人はもはや珍しくはない。世界に12億人以上の信者を有するローマ・カトリック教会総本山のバチカンでも高齢化は避けられない、というか、高齢者によって運営されている機…

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ローマ法王がトルコを訪問、反イスラム国で動き出した宗教界

宗教指導者に共闘呼び掛け  カリフ制国家の樹立を宣言したイスラム教スンニ派過激派組織「イスラム国(IS)」による蛮行に対し、世界の宗教界が動き始めた。フランシスコ・ローマ法王は、国民の99%がイスラム教徒であるトルコを訪…

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ヒトラーはモンスターでなかった

 ドイツでアドルフ・ヒトラーを主人公にした「帰ってきたヒトラー」(Er ist wieder da)という映画が製作中だ。2012年に発表されたティムール・ヴェルメシュの風刺小説の映画化だ。ヒトラーが現代社会に現れたらど…

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クリスマス手当

地球だより  フランスには家庭の経済を支えるさまざまな手当が支給されている。代表格は家族手当(子供手当に相当)で、欧州で最も高い出生率を支える手当として日本でも知られる手当だ。しかし手当には日本では考えられないような手当…

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