欧州 rss

コンピューターが操縦桿を握る時

 欧州内の飛行機便は安全だ、と久しく信じられてきたが、24日のドイツ機の墜落事故はその伝説を無残にも消し去ってしまった。スペイン・バルセロナ発ドイツ・デュッセルドルフ行きのドイツのジャーマンウィングス機(エアバスA320…

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国家形成を目指すクルド族

評論家 大藏 雄之助 IS駆逐で大同団結か 中東に散る3000万民族  40年ほど以前、私がソ連の特派員をしていた時、国際会議でイスタンブールを訪れて、予定よりも滞在を延ばしたためにモスクワへ戻れなくなった。やむを得ず、…

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シャルリエブド事件に思う

日本大学名誉教授 小林 宏晨 自由と安全を崩す恐れ 同化が困難なムスリム移民  1月7日パリで12人が殺害されたシャルリエブド事件は、法的基準ばかりか、政治的基準からしても重大である。この犯罪が、西側世界に対するグローバ…

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ウィーン大創立650年

地球だより  ウィーン大学は1365年3月12日、ルドルフ4世によって創立された。ドイツ語圏最古・最大の総合大学だ。同大学創立650年目を迎えた12日、フィッシャー大統領や各界の著名人を迎えて創立記念式典が行われたばかり…

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テロへの警戒続くフランス

欧州からの「IS」参加者増加の一途  フランスや他の欧州諸国から、シリアやイラクで活動するイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の戦闘に加わる若者が、増加の一途をたどっている。ISが流す宣伝動画に登場するIS戦闘員の中…

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法王フランシスコの“予感”と使命

 世界に約12億人の信者を有する世界最大キリスト教、ローマ・カトリック教会の最高指導者ローマ法王フランシスコはメキシコのテレビ放送とのインタビューに応じ、その中で、「自身の法王の在位期間は4年から5年、ひょっとしたら3年…

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「反ユダヤ不在神話」の崩壊

獨協大学教授 佐藤 唯行 デンマークで乱射事件 ユダヤ人に寛大だった王室  北欧の小国デンマークは欧州先進国の中でもユダヤ人に寛容で「反ユダヤ主義不在の国」と長らく信じられてきた。この評判を覆す血腥(ちなまぐさ)い悲劇が…

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ユムケラー氏の辞任表明を歓迎

 潘基文国連事務総長が2013年に新設した「全ての人のための持続可能なエネルギー」(SE4ALLL)機関の事務総長特別代表、カンデ・ユムケラー氏は12日、今年7月をもって辞任するとアドバイサリー・ボートに通達した。同氏の…

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バチカンで「女性の進出」広がる

 明日(8日)は「国際女性の日」だ。それに関連して、ローマ・カトリック教会総本山バチカン法王庁の広報の役割を担うバチカン放送が5日、バチカン内の女性職員の数やその占める割合を発表した。それによると、過去10年間でバチカン…

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スイスで反イスラム傾向が強まる

 スイスの中道右派政党「国民党」(SVP)は同国南部のヴァレー州で公共学校内でイスラム教徒のスカーフ着用を禁止する住民署名集めを開始した。目標は半年以内に4000人の署名を集めることだ。バチカン放送独語電子版が2月23日…

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無人機の操縦者は誰?

地球だより  パリの上空を深夜から未明にかけて、不審な小型無人機が飛行する目撃情報が警察に多数寄せられ、騒ぎとなった。というのもフランスでは1月に風刺週刊紙シャルリエブド襲撃テロ事件が発生し、人々はテロにおびえているから…

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移民問題反映する仏サッカー界 反テロで一体感示せず

アルジェリア系出自の選手ら連帯拒否  フランスの国民的スポーツ、サッカー界で移民問題が浮かび上がってきた。今年1月に起きた2件のイスラム過激派テロ事件に抗議する国民的連帯を拒否する選手が出てきたのだ。オーストリア日刊紙プ…

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脅かされる在仏ユダヤ社会

獨協大学教授 佐藤 唯行 反ユダヤ主義の主戦場に イスラム原理主義が過激化  1月9日、パリ東部バンセンヌのユダヤ食料品店で起きた凶行は世界を震撼させた。「イスラム国」に共鳴する在仏テロリスト、アメデイ・クリバリが人質を…

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プーチン氏には「強さ」で対抗すべし

 欧米諸国と旧ソ連・東欧共産圏が対峙していた冷戦時代、共産圏の盟主・ソ連(当時)が崩壊するとは予想できなかったことだ。それがモスクワにゴルバチョフ大統領が出現し、ペレストロイカ政策を提示してから数年後、ソ連はあっけなく崩…

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現代版「出エジプト記」

地球だより  17日で独立7年目を迎えるコソボでは独立直後の熱狂は既に消え、多くの国民は経済的困窮からセルビア経由で、ハンガリー、オーストリア、そして最終目的地ドイツに向かって移動している。  コソボは人口約180万人の…

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移住者問題で最も難しいテーマ

 当方は前日、小説家の曽野綾子さんの産経新聞のコラムに対する朝日新聞らの批判について、自分の考えを書いたが、今回はそれに少し補足したい。移住者問題は単なる不足する労働力の輸入ではなく、当然のことだが、移住者の宗教、文化・…

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仏、治安悪化を懸念 イスラム過激派の影響止まらず

軍兵士1万人投入  フランスで1月に風刺週刊紙「シャルリエブド」のパリ本社襲撃テロ事件が発生して以来、フランスでは治安悪化への懸念が広がっている。テロ対策の治安部隊を1万人以上動員したもののユダヤ関連施設への襲撃事件など…

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バチカンの「退屈な説教対策入門書」

 「最近の若者はどんなイベントに参加しても、最初に口に出す言葉は“面白かった”か、“退屈だった”かだ」とよく聞く。そして退屈なことは敬遠するようになる。  退屈な話の代表的な例は結婚式での関係者の祝辞だ。だらだらと新郎、…

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法王、子供のお尻なら叩いていいの

 世界に約12億人の信者を誇るローマ・カトリック教会の最高指導者、ローマ法王フランシスコは4日、一般謁見の際、子供を持つ一人の信者から「子供を叩くことは許されますか」と聞かれた。子供好きで知られるフランシスコ法王は、「子…

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ベルギーの次は日本が脱退?

 ベルギーは昨年12月、ウィーンに本部を置く国連工業開発機関(UNIDO)から脱退すると通告した。UNIDOのEvstafyev広報部長が当方の質問に答え、「ベルギーが昨年末、脱退を通告してきたことは事実だ。ただし、同国…

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欧州で反ユダヤ主義が復活

米コラムニスト  チャールズ・クラウトハマー イスラエルへの連帯を イラン核保有は直接の脅威  【ワシントン】アウシュビッツ解放70年の1月27日、恒例の式典が行われ、哀悼と「二度と起こさない」という誓いが表明される中、…

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ウクライナでの停戦実現へ対露制裁強化を

 ウクライナ東部では今年に入ってから親露派が攻勢を強めている。昨年9月の停戦合意について、親露派は死文化を主張しているが、これ以上犠牲者を増やすことは許されない。  後ろ盾のロシアが影響力を行使し、親露派に合意を履行させ…

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起訴された神父たちの「性犯罪」

 スペイン南部グラナダのローマ・カトリック教会の10人の神父と2人の信者が未成年者への性的虐待とその事実隠蔽の容疑で起訴された。起訴状が28日公表された。  聖職者の性犯罪は10年前、未成年者の侍者(祭壇奉仕者)に対して…

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