アジア・オセアニア rss

激変の時代に直面するアジア

拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ・ギャルポ 日本は責任あるリーダーに 覇権主義・中国への対応不十分  2020年は干支ではねずみ年に当たり十二支で最初の年である。今、アメリカはトランプ大統領の「アメリカファースト」と…

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チャイナパニックから得る教訓

日本安全保障・危機管理学会上級フェロー 新田 容子 デマ飛び交うSNS社会 「真偽検証」の体制整えよ  世界を震撼(しんかん)させている新型コロナウイルス肺炎の感染拡大が止まらない。世界保健機関(WHO)はやっと1月30…

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象とはいえ増ならず

地球だより  象はタイのシンボルとして人々に愛されている。バンコクの骨董(こっとう)屋をのぞくと、象画だけでなく木彫りの象や焼き物の象も目立つ。これらのいずれもが、芸術の域にまで達した完成度が高いものも少なくない。絵にし…

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内政干渉を求め続けた2人、自己否定と完敗と中国

 中国・武漢発の新型肺炎を拡大させた一大要因が、共産党政権による情報開示の遅れであることは間違いない。だが中国は、政権の責任、体制の構造問題を問う様な国内の批判は抑えつけ、外からのそれは「内政干渉」だと断固はねつけるだろ…

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中国の新型肺炎事件に思う

拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 中央集権が初動遅らす 共産党独裁の問題点が露呈  中国の武漢市で発症した新型コロナウイルスによる肺炎は、中国内では全省・自治区に蔓延(まんえん)し、わが国など近隣国・地域の外に米欧も含め20…

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交通トラブルで警官と兵士が銃撃戦

地球だより  日本で社会問題となっている、あおり運転などの交通トラブル。ここフィリピンでも都市部は慢性的な渋滞でストレスは募るばかりで、ついカッとなった運転手同士が暴力沙汰になることも多い。  日本との違いはこのようなト…

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新型肺炎でWHO緊急委から台湾排除

世界の防疫ネットワークに穴  肺炎で死をもたらす新型コロナウイルスの急速な感染拡大を受け中国は23日、武漢市や近隣2都市の移動制限を発令した。800人以上の死者を出した17年前の重症急性呼吸器症候群(SARS)大流行以来…

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新型肺炎の感染源は海鮮市場ではない、専門家が指摘

 中国・武漢の新型コロナウイルスの感染源は、中国当局が当初、指摘した華南海鮮市場だけではなかった可能性が浮上している。中国人研究者グループが英国の医学誌ランセットに掲載した論文で、肺炎患者が最初に見つかったのは昨年12月…

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豪森林火災 温暖化への危機感強めよ

 オーストラリアの大規模森林火災が長期化している。こうした火災は世界各地で発生しており、地球温暖化の影響が指摘されている。  森林が失われれば、温暖化がさらに進行するという悪循環に陥る。全世界で温暖化対策の強化を急ぐ必要…

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新型肺炎のコロナウイルス 武漢の研究所から流出か

 中国・武漢から世界に拡大し、多数の死者を出している新型コロナウイルスの発生源は、武漢の「中国科学院・武漢病毒研究所」ではないかとの見方が出ている。この研究所は、中国の極秘生物兵器研究にも参加しているとみられ、米当局者か…

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インド憲法制定71周年

拓殖大学国際日本文化研究所教授 ペマ・ギャルポ氏に聞く 人々の幸福のための憲法 改正は7回、修正は100回以上  国民に法の下の平等と自由を保障したインド憲法は、1950年1月26日に施行された。完全独立の象徴となったイ…

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比首都郊外のタール火山噴火

 マニラ首都圏近郊にあるタール火山が噴火し、周辺地域への影響が拡大している。フィリピンの火山地震研究所は、火山活動が長期化する可能性を指摘しており、15万人の避難民が帰宅できる目処は立っていない。マニラ首都圏にも火山灰が…

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2019年の中国10大ニュース

拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 習主席称え国内引き締め 経済苦境の言い訳を並べる  2019年は中国にとって内憂外患の多難な年であった。内憂外患の多くは米国との間で始まった貿易摩擦が影響している。外患は米国から貿易赤字解消…

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台湾総統選 警戒要す中国の巻き返し

台湾総統選 吹いた蔡旋風(下)  台湾の呉釗燮・外交部長(外相)は総統選投開票日前の9日、海外メディアと記者会見し、今回の総統選に向け、「フェイクニュースやネットメディアなどさまざまな方法で中国が介入している」と「紅(あ…

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台湾総統選 大陸も照らす民主の灯台

台湾総統選 吹いた蔡旋風(上)  台湾総統選は現職の蔡英文総統が、過去最高の817万票を獲得し再選を果たした。しかも投票率は75%という高さだ。台湾の民主主義の結実でもある今回の総統選の結果は、台湾併合を狙う中国への牽制…

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台湾総統選挙 中国「拒否」した民意と連帯を

 台湾総統選挙で与党・民進党の蔡英文総統が過去最高の得票で再選し、立法院選挙でも同党が過半数を制した。共産党独裁体制の中国が「一国二制度」による統一に向けた戦略を進める一方、香港のデモに対しても弾圧をいとわない強硬姿勢で…

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台湾総統選 台北座談会 香港危機が蔡氏圧勝後押し

 中国の統一攻勢の風圧が高まる中、台湾の運命を決する総統選が行われた。蔡英文氏再選の背景と展望をテーマに、総統選のたびに現地に足を運んできた平成国際大学教授の浅野和生氏とアジア問題ジャーナリストの日暮高則氏を交え、台北で…

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台湾への武力使用反対決議を

平成国際大学教授 浅野 和生 国会に対中牽制を求む 平和主義国家日本の姿勢示せ  1年前、2019年1月2日、中国の習近平国家主席が、「台湾同胞に告げる書40周年」の重要演説において、台湾を「一国二制度」で統一しようとす…

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台湾総統選 蔡英文氏が圧勝再選

 台湾の総統選挙の投開票が11日、行われ与党・民進党の現職蔡英文総統(63)が地滑り的圧勝で、再選を果たした。対抗馬の最大野党・国民党の韓国瑜・高雄市長(62)は準備不足と「親中派」の印象が払拭(ふっしょく)できないまま…

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蔡氏の対中慧眼を評価

再選の立役者は中国  蔡英文総統再選の立役者は中国だ。  蔡氏は、中国の一国二制度による台湾併合を断固、拒否する姿勢をぶれることなく堅持した。  半年前に始まった香港の民主化を求める反政府デモの嵐が、中国が半世紀不変と約…

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きょう台湾総統選、蔡氏が再選か

立法委員選でねじれも  再選を目指す与党・民進党の蔡英文総統(63)と、最大野党・国民党の韓国瑜・高雄市長(62)による事実上の一騎打ちとなった台湾総統選が11日、投開票される。総統選は蔡氏が韓氏を大きくリードし、再選を…

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ウイグルやロヒンギャから 多数の難民を受け入れる夢

 難民問題に関わる私の新年の夢は、日本が、民族浄化的大迫害を受けている中国やミャンマーのイスラム系少数民族、ウイグル、ロヒンギャなどの難民を多数受け入れ、助けることだ。  民族浄化問題は本欄でも取り上げてきたが、昨年1年…

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国連と中国 影響力拡大に対する警戒を

 国連は、加盟国数が193カ国に上る世界最大の国際機関である。  その国連で中国の影響力が拡大している。強権政治を正当化するために国連を利用する中国への警戒が求められる。 ウイグル問題で脅しも  昨年8月、中国農業農村省…

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