きょう台湾総統選、蔡氏が再選か
立法委員選でねじれも
再選を目指す与党・民進党の蔡英文総統(63)と、最大野党・国民党の韓国瑜・高雄市長(62)による事実上の一騎打ちとなった台湾総統選が11日、投開票される。総統選は蔡氏が韓氏を大きくリードし、再選を果たす勢いだ。ただ、立法委員(国会議員)選挙では二大政党が拮抗しており、蓋(ふた)を開けるまで分からないのが実情だ。同日午後10時(日本時間午後11時)には大勢が判明する。
蔡氏は10日夜、台北の総統府前で開催された民進党集会に登壇し、声を枯らして最後の訴えをした。
焦点となる立法委員選挙では「ねじれ」も想定されるが、二大政党がどちらも過半数をとれなかった場合、政局のキャスチングボートを握ることになる第3勢力の台頭も注目される。4年前はひまわり学生運動の流れをくむ時代力量が台頭したが、分裂騒動が尾を引き退潮気味だ。今回は台北市長の柯文哲氏が立ち上げた台湾民衆党が、二大政党に飽き足らない若者を支持層にして伸びている。
(台北 池永達夫)