オピニオン
日米同盟の双務性を向上させよ
日米の外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)が都内で開催され、防衛協力のための指針(ガイドライン)の見直しで合意した。 東京での2プラス2に米国の国務・国防両長官が出席したのは初めてだ。 領海侵犯繰…
米与野党は政府機関閉鎖の長期化を避けよ
米国では2014会計年度(13年10月~14年9月)暫定予算の不成立が確定し、連邦政府機関の一部が閉鎖された。 予算をめぐる与野党の話し合いが平行線に終わったためだ。与野党は事態の長期化を避けるため、妥協点を探らなければ…
原発の再稼働へ粘り強い努力続けよ
東京電力は先月末、柏崎刈羽原発6、7号機の再稼働に向け、安全審査を原子力規制委員会に申請した。難色を示していた新潟県の泉田裕彦知事に東電が歩み寄ったことによるものだ。 東電は来春の再稼働を目指しているが、越えなければ…
米国のネット傍受と国際法
日本大学名誉教授 小林 宏晨 慣習法化に自制が必要 対テロで国が私人をスパイ 国家の安全を目的として米国は世界の数百万(あるいは数千万?)の市民を監視している。これは国際法上の重大なエポック転換を意味していないだろうか…
消費増税決定での景気腰折れ対策に心血注げ
安倍晋三首相が、来年4月に消費税率を5%から8%に引き上げることを正式に表明した。この日に発表された日銀短観の改善を受けての決断である。 増税による悪影響を緩和するため、5兆円規模の経済対策も表明されたが、デフレ脱却途上…
化学兵器全廃へ支援が急務/対シリア決議
国連安全保障理事会はシリアに化学兵器廃棄を義務付ける決議案を全会一致で採択した。内戦発生以来、シリア問題に関して拘束力のある決議が採択されたのは初めてだ。 だが、シリア側が内戦を理由に応じない恐れもある。国際社会はシリア…
中国古典と近代日本西洋化
麗澤大学教授・評論家 松本 健一 『老子』思想失った明治 戦争否定感情から遠ざかる この十数年、中国古典を読み直すことが多くなっている。きっかけは何だったのだろうか。すぐには憶い出せない。 ただ、1997年(16年まえ)…
罪悪性、非人間性告発の一心
“拉致監禁”の連鎖 パート9&10 番外編宗教ジャーナリスト 室生忠さんに聞く(下) 詳細な被害者の証言/暴かれる宮村氏の正体 営利に結びつく婚姻無効訴訟 ○――――○ ――「パート10 の体験と目撃現場」は、一時は脱…
景気回復を損なう消費増税
日本金融財政研究所長 菊池 英博 優先順位はデフレ解消実体経済は大幅な需要不足 安倍総理は参議院選挙後のある会合で、「消費増税の先送りは100%ありません。いいですか、これは本当にオフレコですよ」と言ったと報ぜられている…
2020東京五輪決定に思う
元統幕議長 杉山 蕃 「鉢木」の精神で歓待をもてなしと信頼が国を守る 9月は2020年夏季オリンピック・パラリンピック東京開催決定のニュースに沸きかえった。前回64年以来実に56年振りの開催であり、誠に結構で喜ばしい。…
五輪東京決定で勢いを呼べ
英霊にこたえる会会長 中條 高德 覚悟すれば出来る民族日本国仕立て直しの道筋に 2020年のオリンピック東京開催が決まった。「未来をつかもう(Discover Tomorrow)」を掲げての立候補であった。 久し振り…
米国シリア政策失敗の余波
アメリカン・エンタープライズ政策研究所客員研究員 加瀬 みき ロシアに劣った米外交 威信低下するオバマ大統領 シリアのアサド政権が、世界のトップ・スリーに入る大量の化学兵器を放棄するのかはまだ分からない。ましてやシリアの…
原告自ら拉致監禁を法廷証言
“拉致監禁”の連鎖 パート9&10 番外編宗教ジャーナリスト 室生忠さんに聞く(上) 「“拉致監禁”の連鎖」のパートⅨ「『青春を返せ裁判』法廷証言から」(今年2月4~18日掲載)とパート10「被害者の体験と目撃現場」(…
能力主義と三権分立を守れ
筑波大学名誉教授 加藤 栄一 省庁単位の人事が妥当ムリがある内閣「人事局」案 官僚の人事について菅義偉官房長官の構想に反対する論を述べる。 菅官房長官は、安倍首相の信任厚く、マスコミの受けも良いようで順風満帆。得意に…
韓国最高裁賠償判決に思う
弁護士 秋山 昭八 日韓請求権協定を無視法律論として首肯し得ない 韓国で7月、戦時中の強制徴用に対する個人の賠償請求権を認め、日本企業に元労働者への賠償金支払いなどを命じる判決が続いたが、判決は日韓請求権協定(1965…
「小貪大失の愚」犯すな
「建前では嫌いだが、本音では大好きな恋人関係」、「儒教習慣の強い韓国は兄(中国)の侵略より、弟(日本)の侵略歴史について感情が深い」――。韓日関係を表する時、よく指摘される言葉だ。 今上天皇は2002W杯共催の時、「…
懸念される東シナ海の有事
拓殖大学名誉教授 茅原 郁生 エスカレート食い止めよ日中で危機管理体制構築を 去る8月12日に日中平和友好条約35周年を迎えた。冷戦下に多くの障壁を克服して平和友好が約束されたが、今日の両国関係は、昨年の国交正常化40…
日本の技術支援に期待ブルンジのヌダイゼイエ前大統領に聞く
最大の課題はエネルギー確保 アフリカ中部ブルンジのドミシアン・ヌダイゼイエ前大統領はこのほど都内で、世界日報のインタビューに応え、1993年から10年以上にわたった内戦を克服し、現在の最大の課題は経済と復興だと強調、日…
中国とどう付き合うか?日本の政治再建は? 京都大学名誉教授 中西輝政
中国経済に世界史的異変 安倍晋三首相のブレーンとして知られる中西輝政京都大学名誉教授は、150回目を迎えた世日クラブ講演会(8月20日)で、「中国とどう付き合うか~日本の政治再建は?」と題し講演した。中西氏は、中国経済…
弱すぎる野党は政治の禍根
政治ジャーナリスト 細川 珠生 緩む安倍政権の緊張感参議院の在り方も検討せよ 投票日を待たずして、結果が予測できた今回の参院選。しかし、たった一瞬のマイナスイメージで戦況は180度変わることもあり、直前まで予断を許さな…
祖国のため戦った沖縄県民
前沖縄県文化協会会長 星 雅彦 献身的思いも忘れるな マ元帥は「自衛戦争」と証言 沖縄県では先の大戦末期の沖縄戦の終結した日として、犠牲となった約20万人の戦没者の冥福と世界平和を願う日として、6月23日を「慰霊の日」…
子宮頸がんワクチンの不都合な真実 医師 佐藤荘太郎
疼痛は脳に障害の可能性 子宮頸がんワクチンの重篤副反応が相次ぎ、厚生労働省ワクチン検討部会はこのほど、接種の積極的勧奨を中止した。佐藤荘太郎・内科医は世日クラブで「子宮頸がんワクチンの不都合な真実」と題し、様々な症例で…
第2期オバマ米政権のアジア戦略外交政策イニシアチブ所長 クリストファー・グリフィン氏に聞く
オバマ米政権が2期目をスタートさせてから3カ月が経過した。国務・国防両長官など外交・安全保障チームの顔触れが変わる中、対アジア戦略に変化は見られるか。米シンクタンク「外交政策イニシアチブ」のクリストファー・グリフィン所…